Windows VistaのDRM、早くもクラックされる

Windows VistaのDRM機能 Protected Media Path (PMP)を無効化する方法が見つかったようです。PMPは署名済みのTrustedなドライバやソフトウェアのみで構成された通り道(Path)を作り、その中でだけプロテクトされたコンテンツの再生を許すという仕組み。例えば再生するふりをしてディスクに書き込むドライバといったものを弾くことができます。
これを迂回する方法を見つけた(と主張している)のはカナダの大学生でカーネルハッカーのAlex Ionescu氏。直接DRM回避を目的としたわけではないものの、ドライバ署名をバイパスする実証コードを完成させたと本人のBlogで発表しています。(Vistaの一般向け発売と同時期なのは単なる偶然。)
ただしコードそのものは「訴訟が心配なので」非公開。通常ならこうした主張はピアレビューを経ないと信用できないものですが、Ionescu氏はReactOSのコアカーネル担当など著名なプロジェクトで実績のある開発者であること、手法についてある程度詳しく解説していることからそれなりに信用できると見なされているようです。(そもそも「Vistaクラックに成功!」と自分から宣伝したわけではなく、blogにテクニカルな話を淡々と書いていたらslashdotにタレ込まれてしまったらしい)。詳細はリンク先のblog、およびslashdotの本人降臨コメントを参照。
まあ実用的なプロテクト回避の話としては、こんなややこしいところを狙うよりもっと手薄な部分がいくらでもある以上、いまの時点ではあまり大きな意味はありません。が、DRM対クラッカーの話で必ず持ち出される「いまはクラックできるかもしれないけれど、将来はOSがTrusted環境をサポートするから不可能に」という主張がそれほど信用できたものではないと示す意味では良いニュースです。































