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ワイヤレス送電技術Powercast

さて、身の回りのありとあらゆる小物がそれぞれ充電ケーブルやクレードルを要求する悪夢に立ち向かう技術としては電磁誘導パッドに載せて充電のSplashPad、あるいはポット状の充電ステーションを使う「置く電池」といったものがありますが、いずれも充電器の間近に置く必要があったり、効率がいまひとつだったりとなかなか普及の兆しが見えないのはご存じの通り。という現状を変えるかもしれない新技術が米国のスタートアップ企業Powercastから発表されています。

CNNMoney経由Business 2.0によれば、Powercastのワイヤレス送電技術はコンセントにつなぐトランスミッタと充電したい機器に内蔵するコイン大のレシーバからなり、トランスミッタから最大90cmほどの距離ならどこに置いても充電が可能。

壁に反射した電波(図の2)を含む広い周波数帯を同時に「受信」する技術による高い効率と、レシーバ側の製造コストが一個につき$5ほどと安価なところが特徴です。用途としてはそれほど大電圧を必要としない携帯電話やmp3プレーヤ、携帯ゲーム機やゲームコントローラ、補聴器や医療インプラントなど。

トランスミッタ側の出力が低いためすでにFCC(お役所)の認可を得ており、Powercastによればすでに1000万ドルを超える出資を獲得、100社を超える企業とNDA契約を結び採用に向けた話し合いにはいっているとのこと。パートナー企業のひとつPhilipsはPowercastの技術を採用したLEDライト(やっぱり)を年内にも発売する予定で、2008年にはマウスやキーボードといったPC周辺機器も登場する見込み。

宣伝通りの高い効率を持った無接点充電・送電技術ならペースメーカーのような用途だけでも大きな需要が見込めると思われますが、もっと気になるのは「最大90cm」程度ならどこにでも置けてレシーバも小型、かつ低コストというところ。うまく行けばACアダプタとケーブルを隠すだけの充電ステーション製品など使う必要もなく、携帯やiPodやリモコンを適当にデスクの上に置いておくだけで充電される時代が来るかもしれません。

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