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Engadget

ジョブズからの手紙2:より環境に取り組むアップルへ・LEDバックライトMac発表


アップルのスティーブ・ジョブズCEOが公開書簡「A Greener Apple」(さらに環境にやさしいアップル)を発表、製品に使用される有害化学物質の削減や廃棄物対策など環境への取り組みに関する展望を語っています。ジョブズの公開書簡はDRM問題への姿勢を語った"Thoughts on Music"に続いて今年2通め。

書き出しは:
アップルは有害物質削減やリサイクルについて指導的立場にないとして一部の環境団体に非難されているが、実際には競合他社よりも多くの場面で先を行っていることが分かった。

アップルは将来の展望より現実に達成したことについて語る傾向があるが、これでは顧客や株主、従業員、コンピュータ産業の人々に「もっとグリーンなアップル」になりたいという希望と計画が伝わらない。そこで今日をもって方針を変え、有害化学物質削減やリサイクルを進めてゆく計画について語ろうと思う。

というもの。ここからは鉛・カドミウム・六価クロム・水銀といった物質ごとに現状と目標が説明されています。

というわけで、(細目にごまかしさえなければ) 大変すばらしい発表です。今後の製品展開を占う上で興味深いのは水銀の削減についての部分。液晶ディスプレイのバックライトに使われる蛍光管が微量の水銀を含むため、今後はLEDバックライトの採用を進めることが明かされています。計画としては2007年中にLEDバックライトを搭載した最初のMacを発売するとのこと。完全な移行は液晶ディスプレイ業界の対応に依存するとしています。


また、累積一億台のiPodを販売したアップルだけに電子・電気廃棄物いわゆるe-wasteの削減についての計画も注目です。e-wasteの問題については産業全体の取り組みやアップルがここ数年で大幅にリサイクル率を向上させていること(「うちのデザインは高級なアルミ・ステンレス・プラスチック素材を使っているからリサイクルの需要も高い」云々)などが語られたのち、とくにiPod廃棄物対策について一節を設けて説明しています。

いわく、iPodが適切にリサイクルされない電子廃棄物となることを防ぐため、米国150以上のアップル小売店では廃iPodの無料回収およびインセンティブとして新iPod購入の10%割引を実施しており、この夏からは世界のアップルストアにこの無償引き取り&割引プログラムを拡大するとのこと。また米国内では買い換えでなくても送料無料で無償引き取りを実施するとしています。


まあこちらも、それ自体としては大変結構なお話です。iPodの「累積」販売台数が多いのは価格の安さ・魅力的な新モデルの定期的な登場もさることながら、原理的に劣化する内蔵電池がユーザ交換不能なうえに高価な修理扱いになるという点も指摘されるところですが、こちらについては一台を満足して長く使うよりどんどん使い捨てて乗り換えて貰うビジネスプラン(「iPodは毎年買い換えよう」)ゆえ特に触れられていないようです。

"The Future"と題された結びの文は、
もっとグリーンなアップルになるという計画について公に説明したのはこれが初めてだが最後ではない、これからも少なくとも年に一度、おそらくはこの時期にアップルの取り組みと経過について公表する。 ・今後はこの業界としての電力効率の問題なども採りあげる。 ・アップルは二酸化炭素排出の問題、製品の製造・使用・廃棄までのカーボン排出量「フットプリント」についても調査を開始しており、年内にデータを公開する。

「この取り組みについてこれほど長い間お伝えしていなかったことをお詫びしたい。アップルはイノベーションとエンジニアリングに関する指導的企業のひとつだが、今後はその才能を環境への取り組みにおいてもリーダーとなるために向けてゆく」。「客・従業員・株主・専門家が「よりグリーンなアップル」への取り組みについて誇りに思ってくれることを望んでいる」。



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