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ソニー、英国国教会に謝罪:「銃撃戦はエイリアンから大聖堂を守るため」

英マンチェスター大聖堂がプレイステーション3用の銃撃戦ゲームに使用され教会側が激怒していた問題について、ようやくソニーから謝罪の意が表明されました。

ソニーが教会に送った謝罪の書簡は:「マンチェスター大聖堂の描写を用いることによって感情を害する意図はありませんでした」「もしそのようなことがあったのなら、心よりお詫びします」

一方でソフトそのものに法的問題はなく、また「21世紀の現実の銃犯罪の問題と、架空の20世紀を舞台としたゲームは無関係」とも主張しており、「感情を害したならば 」謝罪はするものの教会側の主張は認めないという立場を堅持しています。教会側は謝罪については受け入れ、製品の回収または訂正、およびゲームの利益から慈善事業(青少年を対象とした反銃犯罪教育)への寄付といった項目についてソニーとの話し合いを持つとのこと。

さて、いつの間にか国会質疑にとりあげられ「国教会だけでなく英国民を侮辱」「企業の社会的責任」といった問題にまで発展しているにもかかわらず「教会とはすでに話し合いを進めています」(ソニー広報)> 「ソニーからは何の連絡もない」(教会側)といった態度、あるいは章のタイトルに大きく「"大聖堂" / マンチェスター」と書かれどうみてもそのものなのに「マンチェスター大聖堂に"似ている"ことは認める」「ゴジラやキングコングだって歴史的建造物を壊す」(ソニー広報)と明後日の回答をするなど驚愕の危機管理能力を見せつけていたソニーですが、交渉の基本である「いなす」になんとか着手できたようです。

問題は今後の話し合いで相手の要求をどこまで値切れるか、それ以上にソニーの対応が今後のゲーム表現にどのようにかかわってくるか。歴史的に銃による暴力の犠牲者を悼む慰霊施設でもある大聖堂の内部で機関銃を乱射して血まみれ&死体だらけにしておいて「感情を害したならば」もなにもあったものではありませんが、表現の自由を守るためにもソニーには決然とした態度をとってほしいところです(最初のリーパーラッシュの後はM5A2カービンよりショットガンのほうが楽。L1でダブルバレル撃ちが有効)。

ここはひとつ21日の株主総会で「不当な要求には屈しない。ゲーム部門はソニーの宝。事業を4つ5つ手放すことになってもSCEのために徹底抗戦する」と宣言して残虐表現・不謹慎・射殺ゲームへの全社的支持を表明、株主とゲーム愛好家の理解を得るのが策ではないでしょうか。製品の回収または当該場面の削除という要求に対しては、ミッション開始時のストーリー1行目に架空の物語であると追加するパッチでも配布しておけばよいのです。「平和な惑星セラ。アメリカ軍がイギリス東岸への上陸作戦を開始した。」とか。

追記:SCEEプレジデント David Reeves名義で出された 謝罪の全文はこちら。架空のエンタテインメントであることを淡々と説明する、全体としては妥当な文面ですがひとつだけ。ゲーム内では大聖堂が野戦病院として使われた後に放棄され、それから主人公とエイリアン種族の銃撃戦場面になると説明する部分の記述:"the sequences that take place inside are to defend the building from the aliens."。「内部で展開される場面は大聖堂をエイリアンから守るためのものです」。

すでに放棄され無人という説明から矛盾しているうえに、ゲームの展開からも明らかな嘘です(主人公は単に内部で戦闘して通過するだけ)。謝罪と理解を得るための文章にこういう姑息で小さな嘘を混ぜるのはいかがなものかと思います。

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