ソニーの07年度 第3四半期(07Q3) 業績説明会にて、連結で売上・利益共に過去最高となる結果が発表されました(売上高2兆8590億円(前年同期比+9.6%、純利益2002億円(同+25%))。また懸案のゲーム部門はPS3の製造コスト改善もあり129億円の黒字化を達成しています!

前前世代・前世代と二世代覇者だったプレイステーションを6年近く赤字事業だった新参プラットフォームと並べるのも失礼ではありますが、マスターチーフが獅子奮迅の働きをみせたXbox 360 (3QはEDD全体で+3億5700万ドル)とおなじく、四半期でみればすでに利益のあがる事業といえることになりました。

[本家Engadget]

(通期の連結営業利益予想を下方修正して5%達成厳しく、PS3の販売見込みを950万台に下方修正といった細かいお話は「続きを読む」のあと。)
グループ全体では通期の営業利益予想を400億円下方修正。売上のほうは変えていないため利益率は4.5%となり、目標5%のストリンガー計画は達成が厳 しくなりました。理由は為替や株、資産売却益も下がるといった「外的要因」。予想よりマイナス600億程度に本業がうまく行った200億を差し引きして400億くらい減額。VAIO ・ サイバーショットあいかわらず好調・BRAVIAはやや黒(40億)だけど通期赤っぽいといったあたりはリンク先の資料を参照。

ゲーム部門はPS3が前年同期比で3倍近い490万台を出荷(比較対象は立ち上げ直後の供給不足期)。さまざまな事情からあくまで堅持してきた1100万台の目標はさすがに下方修正して950万台に(PSPは薄型が好調で大きく上方修正しています)。PS史上空前(絶後と思いたい)のバッサリ感でコスト圧縮を進めた40GB版投入で売価超過率(つまり逆ザヤ)は相当改善したものの、プラスマイナスゼロの状態になるのは「(現在の価格を維持していることを前提として) 来期後半のどこか」を想定。

今回(3Q)「プラス129億」となる前の今期分は1Qがマイナス292億、2Qがマイナス967億。参考までにゲーム部門のここ数年の損益を並べると
2002年度 1127億 (PS2など全盛期)
2003年度 676
2004年度 432
2005年度 87
2006年度 マイナス2323億 (PS3の立ち上げ)


「今四半期なにが起こったのか?」は業績説明会再放送の質疑応答3、おなじみゴールドマンサックス藤森氏の質問その2を参照。

Q:いつも教えていただいていたPS3の評価損については?3Q4Qの調節について。下期としてみるとどうか
A:(大根田CFO) 3Qの棚卸し資産の減額は予想したよりかなり大きい。また売価超過率(逆ザヤ)も改善している。このため評価減を予想より減らした。(在庫は) 950万台への下方修正もあり、部品を含め4Q末で3Qよりも「増えるかな」。

Q: 「すみません、ちょっとしつこいんですけれども」 PS3の評価損でかなり戻し入れがあったと思うが、ゲームの増益(670億)を上回るという認識でよいか。
A:「まあかなり大きな戻し入れはあります」

(Q:「従来数字はいただいていたんですけれども、教えていただくことはできないですか。BSの数字でも構わないんですけれども」)
A: (これ出して良いの?と確認してから)「 だいたい940億円くらい戻してます。」


まあ、立ち上げ時期の短い期間の数字にそれほど意味はありません。株主はともかく、ゲームを遊ぶ人にとっての勝利条件は自分好みのゲームが遊べること(そしてそのために最適なプラットフォーマー間のパワーバランスになること)。プレイステーション・テクノロジーのファンにとっての勝利条件はPSが4・5・6と続いてPS9を鼻からキメられるようになること。とりあえずは950万台達成を見守りたいと思います。

追記:発表翌日(2月1日)、ソニー株の終値は430円安の4790円。終値ベースで8.2%安は2003年のソニーショック以来の下落幅(Bloomberg)。円高はつらいですね。
ソニーゲーム部門黒字達成、PS3収支大幅改善、台数は下方修正

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