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バンダイのブロガーロボ「ネットタンサーウェブ」開発陣インタビュー:前編

kentaro
2008年11月20日, 午後05:00 in Bandai
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バンダイから12月19日発売予定のブロガーロボ「ネットタンサーウェブ」の開発陣インタビューをお届けします。

ネットタンサー」はバンダイの「バンダイロボット研究所」が2006年に発売開始したホームロボット実験セット。キット形式で販売されており、二輪移動でカメラを搭載、無線LAN経由で移動の指示や画像の取得、音声の録音・再生が可能。プロトコルもすべて公開されており専用のスクリプト言語まで提供されていましたが基本的には教材用・ロボットホビイスト向けキットであり、物好きでないと手を出しにくいものでした。

今回発売になる「ネットタンサーウェブ」(希望小売価格 50,000円) は、より幅広い層にアピールするものとして設計された、「ブロガーロボ」という位置づけ。組立済みの状態で販売され、専用ソフトウェアをインストールして初期設定さえ済めば、後はソフトウェアをちょっと操作するだけで、ロボットが家の中を勝手に歩き回って写真をアップロードし、ブログにコメントつきで投稿するところまで自動で行います (現段階で対応しているブログサービスはココログのみ)。ブログへのアップロード以外にも、カメラ視野内に動きがあったら写真を撮って携帯電話にメールしてくれる「メールでガード」機能や、リモコン信号を発信して家電をコントロールする機能など、多彩な機能が用意されています (プレスリリース)。それでは、続きで開発陣インタビューをどうぞ。


お話をうかがったのは、バンダイ開発生産統括部先端技術チームの芳賀義典氏・北川敏氏・衣川憲治氏。


(写真左から北川氏・芳賀氏・衣川氏)

Engadget: それではまず今回の「ネットタンサーウェブ」の開発コンセプトをお聞かせください。

芳賀:
基本的にはバンダイは玩具会社ですから、あまり高いものは売ることができません。高機能なロボットを作ってしまうとどうしても高くなってしまいます。そこでロボットを低価格化させる技術を開発していきつつ、それを応用した玩具を作っていきたい。ただ、エンタテインメントという切り口だけだと、ロボットがただの玩具になってしまう。そうではなく、「これはロボットだな」と思ってもらえるような、面白くて役に立つ、楽しくてかつ便利なものを作っていこうという事で生まれました。


Engadget: バンダイの商品で「役に立つ」がキーワードになるのは珍しいのではないですか?

芳賀:
外見がロボットの格好をして、ロボットとして販売されていると、やはりお客様のイメージとして「ロボットだったら何かしてくれるだろう」と思われると思うんですね。あと、単に「楽しい」だけだと、それはあくまでも電子玩具としての扱いになってしまい、「ロボット」として見てもらえない訳です。我々の土俵で将来商品を展開していくとなると、両方がある程度満たされた時に初めてヒット商品につながるんじゃないかと考えています。要するに、完璧に実用になるものは、我々がやらなくてもどこかでやるだろうと。完璧にエンタテインメントだけってやってしまうと、いくら良くできていても玩具という切り口・価格帯でしか考えられない。

例えば恐竜ロボットの PLEO なんかはいい方向性になっていると思うんですが、5万円という値段でお客様に喜んで買ってもらえるかというと、我々の経験からいうとかなり難しいんだろうな、と。ただ、例えば留守番してくれるとかいうことになると、ロボットとしてのもう一つのニーズが刺激されるんじゃないかと。

今回重要なのは、ネットを使った通信というのをキーワードにしていまして、人と人をつなぐ時にロボットがあったら何か面白いことができないかというのもコンセプトに入っています。これは「役に立つ」という部分とエンタテインメントをうまく融合させたものかな、と我々は考えているんですけれども、ロボットとパソコンだけでなくて、もう一人、ブログを見ている人とかメールを送ってくれる人とか、あるいは私がメールを送る側で、別の人のロボットに送れるとかいった状況で何か面白いことや、これはちょっと便利だな、といったことができるのではないかと。


Engadget: ロボット商品で「人と人をつなぐ」というコンセプトを持つものもあまりないですね。

芳賀:
そうですね。今回のものも、単純に最初は「ブログに写真が上げるだけでいいんじゃない?」と言っていたんですけども、いざやってみると、ブログというのはインターネット上に個人用サーバーを一つ確保しているようなものになっている。例えば投稿があったというのは電子メールでブログのオーナーに届きますし、そこに何かしらをアップロードすることもできるということは、簡単なサーバーを持っているんだぞ、という感じになってくる訳です。それとロボットをつなぐ事で、コミュニケーションの新しい形というものを作れるかもしれない。あと、バンダイでサーバーを立ち上げて提供するのはなかなか体力のいることですから、なるべく今あるインフラを活用しようと考えて、ブログを使っていこうということになりました。


Engadget: ところで、「ネットタンサーウェブ」のプロジェクトはいつ頃から、どんな方針で始動していたのでしょうか。

芳賀:
2年前くらいかな?

北川:
2007年の春ですね。

芳賀:
あの、キットはもう飽きたんで、応用をしてみようと(笑)。我々のスタンスはキットものを作っていきながら、こまごまとした技術を実は開発しているんですよ。その技術を玩具に転用していくという考え方でやってましたんで、今までの昆虫ロボットなどで培ったノウハウがバンダイの玩具に活かされているんですね。ただ、今までのネットタンサーはちょっと先走っちゃったんで、玩具に活かすにはまだまだステップがあるだろうということで、今はロボットを作るのが好きな人に売れているこの商品を、「作るの」をとっぱらちゃって、ロボット「が」好きな人向けにやれないかねぇ、というのが最初のとっかかりだったんですね。

でその時に、どんな仕事というか遊びをロボットにさせるかということで、単純に動かすだけだと差別化できないし、お客様に喜んでもらうには飛躍が必要だろう、ということになりました。で、もともとネットタンサーはメールに対応していましたから、今度はブログでもどうだい、という形で始まった企画ですね。 今はパソコンが必要ということで、ある程度限られた方向けの商品企画になっていますが、将来的にはパソコンをとっぱらって、もっとターンキーでできるようなものを作っていきたい。で、システムやソフト、エンタテインメントや仕事の要素としてはまだまだ研究すべきことは沢山ありますので、この辺はいろんな方に広く門戸を開いて協同で開発するといったことを考えています。




ここで芳賀氏は次のお仕事に向かわれ、北川・衣川両氏にネットタンサーウェブの細かい点について説明とデモをしていただきました。

今回発売となるネットタンサーウェブの特徴を、以前のネットタンサーからの更新部分を中心に列挙すると、

  • 形は基本的に以前のネットタンサーと同じ。ただし車輪が少し大きくなっていて、走破性が向上している。
  • 赤外線リモコンの送受信機能が追加された。学習リモコンとして使えるようになっている。
  • ACアダプタからの給電が、下半身側にも行くようになった。ただしモーターの駆動電力は従来通り電池から。センサ類や赤外線リモコンの送受信などがACアダプタからの電力で賄われる。
  • PC側で走るアプリケーションが一新。ブログ関連機能が大量に盛り込まれた。
ネットタンサーは「リモートブレイン」、すなわちロボットの頭脳部分は無線LAN経由ですべてPC上のアプリケーションが担っているので、芸の内容もアプリケーション次第。


Engadget: それではアプリケーションのデモをお願いします。

北川:
はい、以前のアプリケーションは、四角くて、ボタンが並んでる、ていった感じなんですけども、今回はチャンネルバーみたいになってまして、ダイヤルを回すとアプリケーションが切り替わっていく仕組みになっています。


(アプリケーション画面。画面左、円周上にある丸い部品をドラッグするとアプリケーションが切り替わる)

北川:

こんな感じで、ビジュアル的にもだいぶ力を入れています。また、以前はアプリケーションからネットタンサーを自由に喋らせる仕組みがなかったんですが、今回、テキストで打つことで簡単にロボットがそれを喋ってくれるようになりました。多少発音がおかしいのはロボット語ということでご容赦いただきたいところですが。

基本の遊びはパソコンからの操縦遊びということで、お部屋の中を探検していってですね、写したいものを見付けたときにアプリケーションを切り替えます。で、今回、一番大きなウリとしている「ブログパートナー」という機能のデモですが。



ネットタンサーウェブ:

ぶろぐぱーとなーヲカイシシマス。

北川:

で、「いますぐ投稿」というボタンを押しますと、

ネットタンサーウェブ:
ぶろぐヲ投稿シマス。タイトル、文章ヲ編集シ、投稿ぼたんヲ押スト投稿シマス。サン、ニ、イチ、ハイ、ちーず。

トアル部屋ヨリオ届ケシテイマス。

北川:
という感じで、写真を撮影して、ロボットが一言文章を付け加えて、ブログのベースの記事を作ってくれます。で、このまま投稿を押してしまえば自分のブログに投稿されてしまうんですけども、ここは遊び的には「ブログパートナー」になってますので、「ここは実はバンダイの会議室です。」といった感じでユーザーがさらにコメントを付け加えて投稿してあげることで、ロボットとかけあいながらブログの記事を簡単に作ることができる、というのが一つの遊びになっています。

ネットタンサーウェブ:
えんとりーヲ投稿シマシタ。


(生成されたブログ記事)

北川:
と、こんな感じでワンショットでブログが簡単に投稿できてしまうというのが今回大きなウリとしている部分です。ブログ作るときって、デジカメで写真撮ってパソコンにコピーして投稿者用サイトにログインして文章を書いて、って結構大変なんですけども、そこをロボットと一緒にやることで、ブログの投稿まで一発でできてしまうというのが特徴になっています。


と、こんな調子で他にも、
・侵入者を検知しては写真を撮影してブログにアップロードする「ガードブロガー」
・定点観察用の「観察ブロガー」
・RSS配信されるニュース記事の読み上げ (ニュース記事を読み上げた後に、ネットタンサーウェブが一言コメントをしてくれる)
・ブログ記事に寄せられたコメントの文章中の単語に反応して動いたり写真を撮影したりする「ブログで操縦」

などなど盛り沢山の機能が。なお、最後のは、ブログを訪れた人がコメント欄にコマンドを書き込むことでネットタンサーウェブを操縦して写真をアップロードさせることができるという、Google ストリートビューも裸足で逃げ出すプライバシーまる見え機能ですが、ネットタンサーウェブを明示的に「ブログで操縦」モードにしている間のみ操縦を受け付けるようになっているので、意図しない流出は防ぐことができます。また、ココログ側で、ID・パスワードを使った閲覧者制限も可能。

ネットタンサーウェブへの指示はパソコンを直接使うだけでなく、カメラに指示用のキューブを見せることでも可能です。キューブの認識はネットタンサーと同様、Evolution Robotics のエンジンを使用しているとのこと。


(認識用マーカーの貼られたキューブ)

インタビューは後編へ続きます。



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関連キーワード: BANDAI, NetTansorWeb
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