多機能ガジェットをシンプルに使う「持ち方認識」技術
皆様の鞄の中に、携帯電話、携帯ゲーム機、カメラ、GPSトラッカー、電子ブックリーダー、MP7プレーヤといったガジェットが幾つひしめいているかは分かりませんが、すべてがひとつになればいいのにとは誰しもが思うことです。「全部入り」はガジェット萌えが抱く永遠の夢。携帯電話などはそれに近づきつつあるものの、多機能になればなるほど、どのように機能を選択・操作するのかが難しい問題となってきます。
そこでMIT Media LabのBrandon Taylor氏が考えたのは、持ち方認識という方法です。氏は「棒石鹸」と名付けた、表裏にディスプレイとセンサを持つガジェットを自作。「棒石鹸」をカメラ、携帯電話、音楽プレーヤと見立てた場合に、それぞれ被験者がどのように持つかを計測する実験をおこないました。用いたセンサは指の位置を認識するものが72個、そしてガジェットの動きを三次元で認識する加速度計が1つ。実験で得られた13人分の持ち方データを学習することで、持ち方によって機能を切り替えるガジェットが設計できる、という目論見です。
ところが明らかになったのは、人による持ち方の違いの大きさ。例えばある人の持ち方に応じて、欲しい機能を95%の確率で正しく提供するガジェットを設計すると、他の人では70%しか正しく提供できないといった調子です。研究成果がいつ具体的な製品に活用されるのかは不明ですが、Taylor氏いわく「掴み認識」技術は複数機能の切り替えだけではなく、たとえば電動工具の安全装置など、正しく持たなければ危険な場合に警告を出すようなインタフェースとしても利用できるだろう、とのことです。ただ持ち方を強要するのではなく、カメラを片手で構える人、ポケベル打ちの人、ネットブックをお尻のポケットに入れる人なども、どこかでゆっくり保護してもらえると良いのですが。
リンク先の動画では、応用事例として握り方を認識する野球ボールも紹介。こちらは任天堂がアップを始めてもおかしくない出来です。



























