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動画:マイクロソフトが開発中のアナログ入力キーボードを触ってきた



Microsoft が研究開発中の新しいキーボードを触ってきました。各キーごとに独立に、キーを押す力をリアルタイムに計測できます。今までの Microsoft キーボードとほぼ同じ部品を使っているため安価に生産可能。すぐにでも製品化できる準備はできているそうです。研究発表があった「UIST 2009」では、学生に試作キーボードを配ってのコンテストを開催。約40チームが新しいキーボードを使って実用システムやゲーム、アート作品を製作・デモをしていました。

続きに研究開発を担当した、Microsoft Corp. The Applied Sciences Group の Paul H. Dietz (元 Mitsubishi Electric Research Lab.) 直々のプレゼンビデオを掲載しています。ASDW キーがアナログ入力に対応するなど、FPSゲーマーには垂涎の機能デモあり。キーを叩く強さに応じて文字サイズが変わるのは、チャットには面白そうですが実用性は疑問。普通に入力しているつもりでも文字サイズがバラバラになります。その次に Paul が語っているのは、誤って二つのキーを押してしまった場合に、力が強くかかったキーの方だけ入力を受け付ければ、誤入力を防ぐのに役立つだろう、という話。さりげない入力改善につながることが期待されているようです。

マウスだけでなく「キーボードの Microsoft」でもあるのだと言わんばかりのラインナップ。今のところゲーマー以外には目立った有難味はわからないものの、製造ラインをほとんど変えずに作れるとあって、製品化にはかなり前向きのようです。





上の写真がキーボードの中身、メンブレンスイッチのパターン。基本的にはこれとコントローラだけを新しいものに換えればよく、キーやラバー部分、外装などはまったく変えていないそうです。「アナログ入力ができること以前に、まず普通のキーボードとしてよく出来ていることが重要」とのことで、普通のキーボードとして使う分には従来とまったく同じ感覚を提供するように設計されています。



これがその、アナログ入力を可能にしたパターン。上から力が加わると下のシートのカーボンインクとの接触面積が拡がり、抵抗値が変わるようになっています。中心に配置されたY字状のパターンでまず確実にキー入力を捉え、周辺の三角部分でさらに加えられた力を計測します。

実際に触ってみた感じでは、キーの反応速度など、基本的な部分においては従来のキーボードと同じ感覚でタイプできますが、キーを押す力は決して均一ではなく、キーを押す力をそのまま文字サイズに反映させるデモでは、いかに強さがバラバラであるかがわかります。また、キーにかける力を微妙に調整するのも、Dualshock 2 以降のプレステコントローラでお馴染みのように、大変難しいものです。おそらく実用方面では、誤入力防止など表面的には目立たない形での応用にとどまるものと思われますが、矢印キーや Roll up/down キーなどでは重宝されるかもしれません。



こちらは UIST 2009 の会場で開催された Student Innovation Contest の模様。参加40チームにより、「Most Useful」「Best Implementation」「Most Creative」賞 (賞金各 $2000、二位には $500) を競って熱気のこもったデモが披露されていました。様々なアイデアの競演ではありましたが40種の色々なアイデア、とはならず、かなりネタかぶりも見られました。実用ものでは、パスワード入力の際に各キーにかかる力を計測して、タイプの「癖」もパスキーとするものや、足でキー入力できるようにしたものなど。他にはアナログ入力をちょっとしたゲームに応用したものが多く、中にはキーボードであることをまったく無視した、単なる面状の圧力センサとして使ったものまで。その中で極めつけに企画意図を無視していたのが、



こちら。キーボードに毛皮を被せ、猫のおなかに見立てています。柔らかくなでると猫が喜び、強くつつくと泣きだすというデモ。

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