iTunesが不正請求問題に回答、するも消費者庁は再回答を要求

iTunes Store請求トラブルについて、消費者庁の提出した質問状にiTunes株式会社が回答しました。「第一に、弊社は日本において請求の問題が異常に増加しているとの認識は有していないながらも」という見事な牽制から始まる回答書で、消費者庁が示した5つの質問にひとつひとつ答えています。前回ざっくりとご紹介した質問事項に、回答をざっくりと合わせると:
- 消費者庁:iTunes Storeは請求トラブルの数や金額をどれだけ把握しているか。
iTunes:利用者のプライバシーがあるから教えられない。
- 消費者庁:トラブルの原因はなにと考えているか、原因不明なら今後どう究明するつもりか。
iTunes:クレジットカード詐欺、電子メールアカウントの漏洩、アカウント情報を誤って共有(フィッシング詐欺など)のどれかが原因。iTunesだけの問題じゃない。
- 消費者庁:IDやパスワード保護にどう努力しているのか。
iTunes:プライバシーポリシーや利用条件に書いてある。第三者の認定審査を受けており、個人情報保護については世界的に見て最高水準。昨年12月からはパスワード変更時にカード番号の再認証が必要になった。注意喚起は精査して行っている。まもなく不正検出の新システムも導入する。
- 消費者庁:請求トラブルが利用者から訴えられたとき、どう対処しているか。
iTunes:不正が見つかったときは利用者に知らせている。利用者は銀行やカード会社に連絡できるし、利用者から問い合わせがあれば銀行は不正が認識できる。また、不正発覚時はアカウントを無効にしている。メールで請求明細を受け取れるし、iTunesには購入履歴もある。カード会社からの返金にも応じている。
- 消費者庁:利用者はiTunes Storeにメールでしか質問できないが、回答にどれだけ時間がかかるのか。メール以外の窓口は作らないのか。
iTunes:95%の質問に48時間以内に、25%の質問は4時間以内に答えている。顧客満足度は最高水準。オンラインサービスなのでメールでのコミュニケーションが最も効果的で効率的。
さすがアップル(の100%子会社)、お役所相手でもにべもない回答です。特に「iTunes Storeでは、顧客のID・パスワード・クレジットカード情報等を保護するためにどのような努力が払われているか」に対して「弊社のポリシーは、アップルのプライバシーポリシー及びiTunesの利用条件に記載されております」と切り返すあたり、あるいは昨年12月からの新対策を堂々と示すあたり、そして利用者から連絡があれば銀行・カード会社も不正に気付くでしょうと繋げるあたりは戦慄さえ覚えます。
もちろん消費者庁がこの回答に納得するはずもなく、「補足的な質問等について」と題した質問事項を3月4日付でアップルへ送付。その内容については続きで。
2度目の質問書は名前こそ「補足的な質問等について」ですが内容は「根本的な質問について」とでも言うべきもので、畳み掛けるように質問が記載されています。具体的には:
- そもそも請求の問題が異常に増加していないという根拠は?
- 個人情報保護法に支障ない範囲で構わないので不正の実態は?
- なぜ原因は3つだと思った? この3つの原因で不正は発生してるのか? iTunes個有でないという根拠は?
- 第三者の認定ってなに? 注意喚起って具体的には? ホームページの分かりやすい場所で注意を促すつもりはない? メールアドレスがIDになっているのは変えられないの? なんで12月に新しい対策を導入しようと思ったの? 導入効果はあった? 漏洩したメールアドレスでログインを複数回試みられた事例はある? 不正検出の新システムってなに? いつやるの?
- 不正かどうかってどう判断してるの? 判断にはどれくらい時間がかかる? 利用者は不正を示すためになんの情報を提出すればいい? 不正と判断される前、申し立て時点でアカウント停止にならないの? 不正認定がなければパスワードの再設定は行ってないの? 不正だった場合、クレジットカード会 社や利用者にどういう情報を提供してるの? 不正が疑われる場合って結局なに? その件数や発生時期は? 返金に応じていることは消費者に伝えてる? 伝えてないならなぜ? 返金しないときはどういう理由があるの?
- 顧客満足度は最高水準って、具体的にどんな声があって、どんな対応をしているの?
IDをメールアドレスにしている点を唐突に問うあたり、あるいは不正判断や返金プロセスについて質問を重ねるあたり、消費者庁ではある程度「不正請求問題のこたえ」と「解決策の落としどころ」が見えているようなのも気になるところ。まずは12日の期限、それから不正検出の新システム導入を待ちましょう。
Read - アップルの回答(PDF)
Read - 消費者庁の再質問(PDF)


























Reader Comments (Page 1 of 1)
taka @ Mar 9th 2010 12:33AM
1アップルファンとして非常に残念である。一流企業はこの様な回答はしない。まさに失望だ。
『顧客満足度は最高水準』などと自負しているが、そもそも返答になっていない。消費者庁の再回答を要求は当然だ。
iTunesアプリのレビューを読んでもらいたい。有料購入したユーザーとてもシビアで、満足しているように思えない。たとえ何億というアプリが存在しようと1ダウンロードすらされていないアプリの方が圧倒的に多いのである。要するに機能していないのだ。自分の商いでさえこのような状況で『不正請求』まで目がいかないのだろう。
これでは一流企業とは言えない。
真摯な対応をとるべきである。あのトヨタのように。
hiroo @ Mar 9th 2010 4:45AM
別に企業がお役所にヘコヘコしなきゃいけない義理はないし、人命にかかわることでもないし多少の請求ミスで、消費者相談所くらいで十分対応できる話なのに、なんで消費者庁がえらそうに?
そもそも、こんにゃくゼリーをのどつまらせた、消費者保護が大事だ、とバカなその場の勢いの思いつきだけでできた無駄な役所だし、何一つ役にたつことをしていないので、でかいところ相手に丁々発止やれば知名度があがるんじゃないかという売名に等しい嫌がらせでしょう。
ホントならアップルは黙殺してかまわない代物だと思うし、相手してもらえるだけ消費者庁は感謝すべきだと思う。
love-gadget @ Mar 9th 2010 1:33PM
1民主ファンとして非常に残念である。一流の民主はこの様な質問はしない。まさに失望だ。
『過失が無いなら証拠見せろよ』などと吠えているが、そもそも法的背景が何も無い。アップルの回答は当然だ。
市民の声を聞いてみよう。
「お前ら民主の仕事が誰の役に立つ!、俺たちの聖下が作ったiTunesを見てみろ!、
ババァでもジジィでもガキでも、どんな奴でもカード登録するだけで音楽が買える!」
要するに消費者庁は機能していないのだ。仕事してる感を出すためにも法的背景にまで手が回らないのだろう。
これでは一流の民主とは言えない。
厳しい対応を取るべきである。あの米国議会のように。
taka @ Mar 9th 2010 8:03PM
love-gadgetさ~ん。文面ができてないですよ~~ww
お勉強頑張ってくださいね!爆笑
thruapi @ Mar 10th 2010 10:49AM
もう1度ご自分の文面を読み返されるとよいですよ。
あなたの非論理的な文面よりAppleの回答の方がとてもまともに見えますから。
taka @ Mar 10th 2010 8:30PM
はいはいw
そう言った素直でない論理がAppleオタクを育成しているんですね。
どちらにしても『不正請求』は紛れもない事実だ。
それと、名前まで変えてReplyしなくてもww
遅くまでご苦労様です。
早く寝ないと学校に遅れるよ~大笑い!!!
Cables @ Mar 9th 2010 3:42AM
iTuens の場合、一度認証しちゃうとしばらくは認証せずともダウンロードが可能になるため認証画面を見ることなくいくつかダウンロードをすることがあるのですが
それが無料ならともかく、うっかり有料のものを押した日には...特にアプリ
余り深く覚えていないアプリがいつの間にか落ちていて、しっかり請求が来たことがあります
まさかそういうレベルの間違いじゃなければいいとは思いますが...