AU 新モデル発表会まとめ:防水ケータイ、スポーツの道を行く

17・18日の二日間に通信3キャリアの新製品発表会が集中し、AUから13機種、ソフトバンクから20機種、ドコモから20機種、計53機種もの新モデルが発表されました(すでに発表されていたものを含む)。「新しい携帯電話ならではのウリ」がだんだん見つからなくなり、すっかり飽和してしまったこの国の携帯電話市場を現実歪曲フィールドを身にまとった端末が席巻するなか、今回の発表会は各キャリアが今後どういう戦いかた進めていくか、違いが読み取れるなかなか面白い機会だったのではないでしょうか。すでに個々の端末についてはいくつか拾いあげましたが、ここであらためてキャリア別に端末全体の新機能やサービスをまとめ、各社の狙いを考えてみます。まずはAU編。
AUの新モデルは13機種。うち10種類の「ケータイ」すべてが防水仕様という、なかなか思いきったラインナップとなっています。一番目立つ扱いなのは、交換可能な3種類のキーパッド(QWERTY・Dvorak・NICOLA......ではなく打ちやすさの異なるケータイ配列みっつ)を同梱する日立製端末 beskey。そのほかは従来どおりREGZA Phone、BRAVIA Phone、EXILIMケータイ、Cyber-shotケータイ、AQUOS SHOTなど、家電ブランドを冠する端末が多数を占めます。うちREGZA(T004)とBRAVIA(S004)は1GHz CPUコアのSnapdragonプロセッサを搭載し、同プロセッサ向けに最適化されたプラットフォーム KCP3.0を採用することで高速動作をアピール。また一大市場となった簡単ケータイでは、防塵仕様になったK005に加え、通話専用の簡単ケータイSも久々に登場しています。ちなみにiidaはなし。また日を改めて、でしょうか。
「ケータイ」以外では、他キャリアに遅れて参入するデジタルフォトフレームPhoto-U SP01(Pantech製)に、発表済のシャープ製AndroidスマートブックIS01、東芝製Windows MobileスマートフォンIS02という布陣。さらにKDDI網を使った端末を加えるなら、利用料金に応じてマイルが溜まるJALマイルフォン全5モデルなんてものまであります。
(端末以外のサービスなどについては続きへ)
オプションでは、新モデルの一部で利用できるmicroSDカード型WiFiカード「au Wi-Fi WINカード」も発表されました。6月中旬の発売で、価格は4200円。ただしmicroSDスロットを占有しつつストレージとしての機能は持たないため、なぜ端末自身にWiFi機能を持たせないのかったのかは謎です。WiFiまわりではさらに、BBモバイルポイントなどが利用できるau one netの公衆無線LANサービスオプションが、月額1575円から315円へと大幅に値下げされています。
ソフトバンク同様、KDDIがフェムトセル貸与をはじめるのも新展開です。ただしこちらはあくまで相談を受けたKDDIが実地調査後、改善が見込めない場合のみ提供するというかたち。貸し出し可能エリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県からスタートで、対応ブロードバンドは「auひかり」のみと別の意味での制限もあります。
以上、盛りだくさんといえば盛りだくさんなAU発表会でしたが、もしかすると一番力が入っているのは、ハードまわりの拡充ではなく、ヘルスケアサービスKarada Managerのリニューアルではないでしょうか。6月24日より、ライフスタイルや健康状態に合わせたコンシェルジュ機能・トレーナー機能が提供されるなど、サービスが強化されます。防水アピールといい、どうやらAUはアクティブスポーツ路線を生きる道と見出したもよう。ただ今後も全面的に防水仕様でいくのか、そもそもKCPがらみで端末の個性を出しにくいなか、端末間の差別化がさらに難しくならないかは危惧されます。いずれにせよ通信方式の関係で我が道を行くことが運命付けられているキャリアだけに、「日本のケータイ」を守り続ける厳しい戦いが今後も続きそうです。




















