キーノートの開始は米国太平洋時間で7日午前10時、日本では8日午前2時から。

発表されたのは iPhone 4、そして iPhone OSから改称した iOS 4について。関連記事はタグ: WWDC 2010で一覧できます。

9:30 Engadgetチーム会場入り、着席。まもなく開幕。


9:40 会場のBGMはめずらしくジャズ。


9:58 「WWDC 2010へようこそ。携帯電話とPDAの電源をお切りください」アナウンス。PDAて。

10:00 照明が落ちて......





10:01 ジョブズ登場!拍手。


「Thank you. 今日を迎えることができてとてもうれしい。ほんとうにありがとう。(客席からの「スティーブ愛してる!」に対して) まあ、それもありがとう」なかなか鳴り止まない拍手を抑えるようにThank youを繰り返す。満面の笑顔。




「皆さんのために、この1週間はすばらしいカンファレンスを用意している。参加者は57か国から5200人以上、チケットは8日間で完売した。アップルのエンジニアは1000人。」「出席できなかったみなさんにはお詫びする。とにかく、使える会場のなかではここが最大だった」。

恒例の「今年のWWDCもすごい」前説。



続いて、こちらもキーノート恒例の「数字で振り返る好調」。

「アップルの現在についていくつかアップデートを伝えたい。まずは iPadから。」




「iPad はウェブやメール、写真、地図、動画、あらゆるものと触れるやりかたを変えつつある。アプリを通じてインターネットに、そしてコンテンツとメディアに触れるまったく新しい方法だ」

「本当に「魔法のような」デバイスといえるのは、このメールを受けとったからだ:「カフェで iPadいじってたら女の子に声かけられたよ!これぞ魔法のようなデバイスだ!」これこそ証拠だ」(大きな拍手)



最初の59日間で200万台を販売。3秒に1台。



世界で大人気。各国の報道映像をつないだビデオ。iPadを掲げてうれしそうな購入者たちで結び。




現在は10か国展開。7月までに19か国で販売。8500のネイティブアプリが3500件ダウンロード。iPad1台につき17アプリ。



ゲームや教育系、新聞・雑誌アプリなどハイライトを紹介。
(写っているのはキャメロンのAvatar)




iPad アプリ The Elements (元素図鑑)について。ジョブズの友人である作者からのメール。
「 iPad版の販売初日だけで、 これまで5年間にperiodictable.comのGoogle広告収入よりもっと稼げた」。会場から大きな拍手と歓声。「これこそ皆さんから聞きたい言葉だ」。










iBooks好調(65日で500万ダウンロード。米国の6大出版社のうち5社によると、電子書籍の22%)。
iBooksの新機能について。ノートの追加。ハイライト引用やブックマーク、ノートを一覧するビューの追加。

PDFビューアを組み込み。iBooks本とPDF書類は別の書架に置ける。

iBooksのアップデートは今月後半予定。




次はApp Storeについて。

「その前にはっきりさせておきたいことがある。われわれは二つのプラットフォームをサポートする。ひとつは完全にオープンでコントロールされていないHTML5。誰でも HTML5アプリを書くことができる。」


もうひとつはアップルの監督つきApp Store。22万5000本以上のアプリ。世界でもっとも活発なアプリストア。



30の言語から、週に1万5000本が登録申請。95%は1週間以内に通過。





落とす基準について。D8インタビューとほぼ重複。

「では、われわれが承認しないアプリとその理由は? その1:説明どおりに作動しない。その2:プライベートAPIを利用している。APIが変われば動かなくなってしまう。その3:クラッシュする。」

「われわれの身になってみれば同じ理由で拒否するだろう。それでも、95%は7日以内に通している。(審査基準について) なにやら書いている記事を読んで、なにか問題があるように思うかもしれないが......」




eBay CEOのメッセージ。アプリ版がどれほど収益につながったか。
「iPhone向け eBay アプリは昨年提供を開始した。ダウンロードは1000万件。最初の一年で6億ドルの取り引きにつながった。今年は15億から20億ドルになるだろう -- eBay CEO John Donahoe」。




次は 映画のオンラインレンタル・配信サービス Netflix for iPhone。NetflixのReed Hastings がステージへ。


先行した iPad版の好調(エンタテインメント分野で#1ダウンロード)。iPhone版は夏リリース。
(米国のサービスです)。






アップルの可変ビットレート技術を採用。WiFiや3Gネットワークをシームレスに切り替え。




次はソーシャルゲーム大手Zygna の Mark Pincus 。



Facebookで大人気の「農場もの」。Farmville。アクティブユーザーは7000万人。ハイチの災害には(ユーザーが) 200万ドル寄付。iPhone版はFacebookとリンクして持ち出し。リリースは6月末。




超大手パブリッシャー Activisionから Karthik Bala。ギターヒーローについて。


iPhone / iPod touch 向けに新規開発。クイーンやRolling Stonesのクラシックロック曲から最近の人気曲まで。

デモ。タップのほかマルチタッチスライドの操作も。本日発売、2.99ドル。

再びジョブズ。

App Storeについて。先週50億ダウンロードを達成。

70%を開発者に(パブリッシャーに) 支払っているため、数日前に支払い総計は10億ドル超え。「今日みなさんにお伝えできて一番うれしい統計はこれだ」。

開発者あて「10億ドル小切手」を見せる。

「App Storeがユーザーだけでなく開発者にとっても、世界でもっとも活発なアプリストアになっている理由がこれだ。」
「次は iPhoneについて。」



「世の中には多数の統計が出回っている。マーケットリサーチやら研究やら。納得できるものもあれば疑わしいものもある。ここでは判断の助けとなるように、ふたつのデータをお見せしたい。ひとつめはニールセンから公表されたばかりのリポート。米国のスマートフォンのマーケットシェアについて(2010年第1四半期)。RIMが35%で首位、iPhoneは28%、Windowsが19%、Androidは9%。ニールセンによれば、われわれのシェアは Androidの3倍だ。」

「もうひとつはモバイルブラウザの使用統計(Net Applications調べ、2010年5月。iPhoneは58.2%、Androidは22.7%。(いろいろな報道を) 正しく理解する助けになるだろう」。RIMは12.7%。



「iPhoneに戻ろう。2007年の iPhoneは、われわれが「電話」と呼んでいたものを再発明した。以前がどんなものだったかはもうなかなか思い出せない。キャリアが携帯の中身も決めていた。アプリもあったが、現在とはまったく違う。アプリの自由市場は存在しなかった。App Storeもなかった。iPhoneとはまったく違っていた」。

「iPhoneがすべてを変え始めた。革命だった。そして2008年には3GとApp Storeが加わり、2009年の3GSは2倍速く、ビデオなどクールな新機能を追加した。そして2010年は、初代 iPhone以来最大の進歩になる。iPhone 4を発表しよう。第4世代 iPhone」




iPhone 4発表!

「......これはすごいぞ (会場笑い)。優に100以上の新機能があるが、すべてを説明している時間はない。そのうち8つをお伝えしよう。最初はまったく新しいデザイン」「見たことがあるかどうか知らないが」会場笑い。拍手。





「自分の目で見てほしい。間違いなくもっとも精巧で、われわれが作ってきたなかでも一番うつくしい製品のひとつだ。前面も背面もガラス。側面はステンレススチール。まるで昔の優雅なライカのようだ。現代のコンシューマー製品にこんなものはない。ただゴージャス」




「そしてほんとうに薄い。これが新しい iPhone 4だ」。




「iPhone 3GSより24%薄い。事実、世界でもっとも薄いスマートフォンだ」





側面はミュート、独立した音量 + / - ボタン。



前面はホーム、フロントカメラ、レシーバ (スピーカー)



背面はカメラ、LEDフラッシュ。



上面。ヘッドホン / ヘッドセットジャック。ノイズキャンセル用セカンドマイク。スリープ / 復帰ボタン。



「写真が出回ったおかげで、これはなんだ?と話題になった」。あの謎の継ぎ目について。



「アップルらしくないとさえ言われた。この線はなんだろう? 実は携帯電話の基本的な構成要素のひとつであり、画期的な製造技術だ。側面の帯をアンテナシステムの一部に使っている」。



「これまでに使われたことのない技術だ」



「スマートフォン史上もっとも薄い。ステンレススチールと、前面・背面にガラス。きわめて高い組立精度。ほかにこんなコンシューマー製品が存在するとは思えない。これがひとつめの特徴、まったく新しい iPhone 4のデザインだ。」



「二番目。これはすごい。Retina display と呼んでいる (※ Retinaは網膜)。どんなものか? どんなディスプレイにもピクセル、画素がある。ピクセルの密度を劇的に高め、量を4倍にした。なぜか? たとえば線を引いてみよう。(Retina displayでは) ずっと正確に、なめらかに引ける。テキストもずっとシャープにできる」







「PPI (※1インチあたりの画素数。細かさ) は326。だれも想像もしなかったディスプレイだ。しかもちょうどそのあたり、300ppi に「マジックナンバー」がある。顔から離して持っているとき、この点を超えると連続した曲線のようにみえる。高品質印刷の活字のように。」

Retinaと呼ぶ理由は、人間の網膜が認識できる上限 300 ppiを超えた326ppiだから。



「Retina displayはその閾値を軽く超えている。左が通常のディスプレイ、右がRetina ディスプレイ。分かるだろうか」。
「いちど慣れるともう戻れなくなる。(漢字のような) 文字の言語でも差は劇的だ。テキストだけでなく、画像でもビデオでも」。







「素晴らしいだろう? 実際に見せよう。こちらが3GSで、新しい iPhone 4はこちら」。

3GS と iPhone 4を比較。



拡大しても文字のギザギザが見えない。


「ウェブサイトを開いてみよう。New York Timesがいい。比べてみよう」ネットワークが遅い。

「協力してほしい。WiFiを使っているなら切断してくれ。ちょっと問題があるようだ。」iPhone 4は接続してない様子。

バックアップに切り替えよう、と接続するとドックコネクタのエラーバルーン表示。会場凍る。「やれやれ」。




ウェブから写真に切り替えて表示。

ネットワークはいつのまにか回復。NYTを読み込んだだけで歓声。



レティナディスプレイの性能諸元。
3.5型 (おなじ)
960 x 640 (4倍)
326 ppi
コントラスト比 800:1 (4倍)
IPS液晶。広色域、広視野角。




旧 iPhoneとおなじ3.5型でありつつ、画素数は10型画面のiPadの78%。


既存のアプリも、テキストやコントロールは自動的に高精細に切り替わる。

「既存のアプリもそのまま iPhone 4で動く。テキストやコントロールは高精細で描画される。そのままでも従来よりきれいに見えるが、多少の作業ではるかに美しくなる。そうしてほしい。これが Retina ディスプレイだ。すばらしく美しいテキスト、画像、動画。これは新たなスタンダードになるだろう。だれも近づくこともできないスタンダードだ。」



次は中身編。iPhone 4はアップル A4チップ採用。

「その3。iPhone 4はアップル A4を採用している。われわれのチームが設計した、iPhone には最適なチップだ」



「背面パネルを外してみよう。まず気付くのは、iPhone 4の内部がぎっしりと詰まっていること。A4はここ。マイクロSIM......少しでも空間が空間が欲しかったからだ。見て分かるように、一番大きい部品はバッテリー」







「バッテリーをこれまでより大きくできたこと、そしてA4の高性能のおかげで、バッテリー駆動時間も改善した」。

バッテリー駆動時間。WiFiネット使用で10時間。



環境にも気を使ってます。


ストレージは32GBまで。Nexus Oneと同じデュアルマイクノイズキャンセル。4バンドHSPA 。HSDPA 7.2Mbps、HSUPA 5.8Mbps。802.11n WiFi。(FCCへの提出文書では5バンドHSPA)。




その4。新技術。3軸ジャイロスコープを追加。開発者から大きな拍手。










ジャイロと加速度計で6軸モーションセンサー。
ジャイロデモアプリ。真剣。



既存の4センサとあわせて、さらに環境を認識。


5つめはカメラ。

5メガピクセル、背面照射型センサー。5xデジタルズーム、タップしてフォーカス、LED「フラッシュ」。

メガピクセル争いではなく写真の品質が問題、3メガから5メガでセンサー1画素のサイズは変更なし(1画素当たりの光が減っていない)。

動画は720p 30fps。



iMovie for iPhone!




解説はRandy Ubillos。









トランジションもタイトル追加もあり。


デスクトップ版でおなじみの、位置情報とマップを使った演出。




iPhone 4だけで製作した作品デモ。クオリティは非常に高い。


ジョブズ「すばらしいだろう?これが iMovie for iPhoneだ。4.99ドルで買える。まあ、われわれが審査を通せばね」。会場笑い。

その6の前に、先ほどのデモでネットワークがうまく動かなかった話について。全員にネットワークカードとポータブルWiFiホットスポットを止めるように要請。Engadgetは3Gカードを使ってます。ノートを床に置くようにいわれたような気がしますが良く聞こえません。

その6。iPhone OS 4。世界でもっとも先進的なモバイルOS。

iOSに名称変更。



iOS 4の(新) 機能。マルチタスク。「最初ではないといわれるが、やり方を理解したのはわれわれがはじめてだ。正しいやりかたが分かっていないかぎり、バッテリーが持たない。」

前回のiPhone OS 4イベントでデモされなかった新機能。オーディオコントロール。アプリを開いたまま、バックグラウンドの音楽アプリを操作。メールの新機能。複数アカウント統合インボックス、スレッドビュー。ついに!

フォルダ機能。アイコンを別のアイコンに落とすだけ。スポーツアプリをまとめれば勝手に「Sports」。リネームも可。
4アプリをまとめたところで今回初の「Boom!」発動。のってきました!


おさらいも含めて、iOS 4の機能まとめ。


エンタープライズ向け機能。そして



Google, Yahooに続いてマイクロソフト Bingのサポート。



iOS 4のGM Candidate (製品候補版) は本日から開発者向けリリース。



1億台目の iPhone OS iOS デバイスが今月出荷予定。


7つめ。iBooks for iPhone。iOS 4から。



iPadの仮想書架そのまま。PDFも。iBook Storeももちろん使える。


一冊買えば iPad、iPhone、iPod touchにダウンロード可。追加費用なし。
( 当たり前だ。 あたりまえでない時代もありました。)
Amazon Kindleと同様にブックマークや「ここまで読んだ」も同期。





ジョブズはプーさんが大好き。



範囲選択、ハイライトしてノート化。




iTunes Store、App Store、iBook Store。クレジットカード登録ありのアカウントが1億5000万。「われわれがナンバーワンだ」。

その8は広告、iAd。「なぜ iAdを始めるのか?デベロッパーに稼いでもらうため」。





iOS 4に組み込み。アプリ外に飛ばさない。アップルが広告の販売とホストを担当。クライアントはたとえば日産、Citi グループ、ユニリーバ、GE、AT&T、ベストバイ、ディズニー、etc。





キーノートで公開されることをためらったという日産 Leafの広告デモ。






電気自動車に興味を持つ層には受けないはずがないCM動画、「プレゼントに応募」やインタラクティブコンテンツ。


7月1日から、すべての iOS 4デバイスで展開。iAdが集めた広告は2010年下半期だけで6000万ドル。2010下半期の米国モバイル広告市場で48%を占める見込み。




これでiPhone 4 の8つ要素を発表。そして

One more thing......
きたぁぁぁッ!


もちろんビデオ通話。
2007年の iPhone 発表とおなじく、ジョニー (ジョナサン) アイヴに電話。






接続したときに微妙に固まったあとは滑らか。







名前は FaceTime。


iPhone OS 4間。2010年はWiFi限定。あらら。




うわさになっていた、サム・メンデス監督のコマーシャル。





手話で話すシーン。







使われている技術。SIPなどオープン規格を含む。「これがオープンな業界標準になるだろう」。




「これが iPhone 4だ。初代からもっとも大きな進歩だと考えている」。




米国価格。16GB が199ドル、32GBは299ドル。色は白と黒。








発売は6月24日。


米仏独英日では6月24日。7月にはさらに18か国へ拡大。9月には88か国。



iOS 4アップグレードについて。3GSは全機能、3Gおよび iPod touchは一部機能除く。初代 iPod touch は対象外。
iPod touchに対しても無償でアップグレードを提供できるようになった。6月21日提供開始。























「(iPhone 4は) 再び、すべてを変えるだろう」。


最先端の技術を産みだしていても、アップルは技術だけの企業ではない。テクノロジーと人間性、リベラルアーツをともに備えている。製品で言えば、ハードウェアだけでなくそれぞれにソフトウェアがあり、統合されたソリューションを提供できる。



「今日発表した製品を作りだしたすべてのチームにありがとうと言いたい」。チームの開発者の名前をひとりひとり挙げる。大きな拍手。「そして、あらゆる意味でわれわれを支えてくれた家族にも。みなのことを心から誇りに思っている。すばらしい仕事だ。

さて、これがわたしたちの新しい子供だ。みなさんがわれわれと同じくらい愛してくれれば良いと思う。Thank you very much」。





キーノートはここで終了。お疲れさまでした。

(加筆・修正中)
速報:WWDC 2010 スティーブ・ジョブズ 基調講演
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