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アップル App Store 審査ガイドライン (続き)

Ittousai , @Ittousai_ej
2010年9月13日, 午前09:12 in App Store
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アップル App Store 審査ガイドライン:「一線」を越えたアプリは却下」からの続き。アップルが初めて明らかにしたガイドラインから、目を引いた項目を抜き書きしてゆきます。文書の位置づけと基本の6条、細目の前半は前の記事へ。基本的に項目のあとが (カッコ)内の場合は要約、そのままの場合はほぼ逐語訳ですが、あくまで紹介のための参考であり、アップルの意図とは異なる可能性があります。[角カッコ]内は脚注。

10. ユーザーインターフェース (続き)

10.5 (音量やホールドスイッチの役割を乗っ取るアプリは不可)

10.6 アップルとその顧客は、簡潔で洗練され、クリエイティブで考え抜かれたインターフェースを高く評価する。開発にはより多くの時間が必要になるが、その価値はある。アップルは高い基準を設けている。もしユーザーインターフェースが複雑だったり、" very good " に満たない場合は却下される可能性がある。

11. 購入と通貨
[アプリ内購入についての部分。アプリを使ったサービスやビジネスのうえで興味深いものばかり。]

11.2 (アプリ内購入 (IAP)以外の仕組みでコンテンツ・機能・サービスを購入するアプリは不可)
11.3 (IAPでデータやソフトウェア以外の現実の物品、およびアプリ外のサービスを購入するアプリは不可)
11.4 ( IAPを通じて、そのアプリ以外で使うクレジットやポイントを購入するアプリは不可)
11.6 (IAP で購読権を販売する場合、最低期間は30日。また購入者がすべての iOSデバイスから利用できるようにする)
11.8 (カメラや ジャイロセンサーなど、iOSデバイス組み込み機能へのアクセスを IAPで購入させるアプリは不可)
11.11 原則的に、アプリの価格が高いほど、審査も徹底したものになる。

12. スクレイピングとアグリゲーション
12.1 (アップルのサイト(例:Apple.com, iTunes Store) から情報をスクレイピングするアプリ、またアップルのサイトやサービスから得たコンテンツでランキングを生成するアプリは不可)
12.2 (アップルの正式なRSSは利用可)

14. 個人攻撃
14.1 (誹謗・中傷・悪意のあるアプリ、特定個人やグループに害をもたらすアプリは不可)
しかし
14.2 プロの政治風刺家またはユーモリストは、攻撃的または悪意のあるコメンタリの禁止の例外
[後にピューリッツァーを受賞する漫画家のアプリを落として非難された件から学んだのか、「プロは例外」で区切り。]

下に続きます。



15. 暴力

15.1 (人・動物へのリアルな画像による暴力描写 (殺害から撃つ、刺す、拷問や傷害まで含む) は不可)
15.3 ゲーム内における「敵」は、特定の人種・文化・実在の政府や企業、そのほかあらゆる実在の団体だけを指すものであってはならない。
[だけを指してはいけない、は "cannot solely target " 。実在の民族間の戦争を描いた歴史シミュレーションなどとヘイトスピーチ的ゲームの線引き。「実在のナチスドイツ軍や宇宙からの侵略者とは関係がありません」]

15.5 ロシアンルーレットのゲームを含むアプリは却下される。
[謎。「アプリに影響されて子供が~」を考えているのか、死傷者が出てから「死の iPhone アプリ!」「アイフォンキルドマイサン!」的な報道を避けたいのか。]

16 Objectionable content

(2項目のみ。過度に不快または粗野なコンテンツは不可、ユーザーに不快の念を抱かせることを主目的とするアプリは不可)

17. プライバシー

17.1 ユーザーの事前の許可を得ないかぎり、またデータがどこでどのように使われるかについての情報へのアクセスを提供しないかぎり、アプリはユーザーに関するデータを送信してはならない。
[「~必要があります。許可しますか?」ポップアップだけでなく、データの使われ方についての開示が必要]

17.2 メールアドレスや誕生日など、個人情報を提供しないかぎり機能しないアプリは不可

18. ポルノグラフィー

18.1 (Webster's Dictionary の定義する「ポルノグラフィ」に相当する素材を含むアプリは不可。)
[辞書の定義は" explicit descriptions or displays of sexual organs or activities intended to stimulate erotic rather than aesthetic or emotional feelings"。それアップルが決めるのか?という反発を招きやすかった部分はウェブスター準拠を導入。とはいえ、実際の運用には常に解釈の問題がありそうです。]

18.2 高頻度でポルノグラフィ的なユーザー生成コンテンツを含むアプリは不可 (例:" Chat Roulette " アプリ)。

19 宗教、文化、エスニシティ

19.1 (特定グループを攻撃する意見や情報を含むアプリは不可)
19.2 (教典などのテキストを含む場合は正確な引用または翻訳でなければならない。意見は教育的または参考になるべきであって、争いを煽るものではならない。)

20. Contest, sweepstakes, lotteries, and raffiles.
(宝くじやコンテストアプリの制限について。アプリの開発者やパブリッシャー以外がスポンサーであるくじ・コンテストアプリの禁止。アップルは無関係であることを示さなければならない。宝くじなどを直接購入できるアプリは禁止)

21. チャリティ、寄付
21.1 (認められた慈善団体へ寄付する機能を含むアプリは無料でなければならない)
21.2 寄付集めはSafariでウェブサイトを開くか、SMSを使わなければならない。

22. 法的要件
22.1 (アプリが提供される地域の法律を守ること。対象地域の法律を理解し遵守することは開発者の責任)
22.4 違法なファイル共有を可能にするアプリは却下。
[ "違法なファイル共有" の解釈。FTPやHTTPでファイルをホストするアプリはすでに多数通っている一方で、BitTorrent ツールのリモコンアプリが落とされたことがある。]

22.6 (匿名またはいたずら電話 / SMS / MMS を可能にするアプリは不可)



以上、「公序良俗」に収まるものからアップルの戦略的意図がかいま見えるもの(見えないもの)、線引きが難しい局面ではとりあえず裁量を広くとったものなど、今後の改定に注目せざるを得ない内容です。

結びの Living document の節は、このガイドラインは現時点での最善の努力であり新しいアプリや状況によって進化する、アップルは定期的に内容を更新してゆく、巨大な「べからず」リストではあるが同時により少数の「すべし」にも留意、と述べたのち、

そしてなによりも、ユーザーを驚かせ喜ばせるわれわれの努力に参加してほしい。ユーザーに新しい目で世界を見せ、かつてなかったような方法でやりとりできるようにしよう。われわれの経験では、機能においてもユーザーインターフェースにおいても、ユーザーはよく練られ洗練されたものに確実に応える。手間をかけよう。期待を超えよう。ユーザーを見たこともない場所につれてゆこう。手伝う準備は整っている。
最後はアップルらしく、開発者に対する檄で締めくくっています。膨大な「不可」リストや定義なしの「一線を越えるな」を前に Think different は遠くなりにけりと嘆くか、強いプラットフォーマーとしてこれくらい刈り込んでくれたほうが頼もしいと考えるかは当の開発者しだい。ともかく、却下理由も首尾一貫しないブラックボックスからは劇的な進歩です。

関連キーワード: app store, apple, AppStore, developer, ios
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