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GoogleがH.264問題を再説明、IEとSafariにはWebMプラグインを提供へ

Haruka Ueda
2011年1月17日, 午後02:00 in Chrome
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Googleが「ChromeのHTML5 videoタグではH.264をサポートしない」とあっさり宣言してから約一週間、盛り上がる議論に押されてか、同社がChrominium Blogで、なぜH.264を否定し、なぜWebMを推進するのか、ふたたび説明を行っています。

まず同社は、前提としてFirefoxOperaがH.264をサポートしていないことから、そもそもHTML5 videoのコーデックには「基準となる規格」がないと説明しています。H.264が標準にならないのは、ライセンス上、利用するとロイヤリティーが必要になるから。具体的には、H.264を利用するブラウザ、OSベンダ、ハードウェアメーカー、コンテンツパブリッシャーは「かなりのロイヤリティー」を支払わなければならず、またその額が今後増えないとも限らない、「Googleのような企業にとって、ライセンスフィーは問題となるような額ではないが、次世代のビデオ系スタートアップ企業や、新興市場においては、こうした料金精度が技術革新を阻害する」と親心(?)のあるコメントを掲載しています。H.264を管理するMPEG-LAはネット動画配信についてのロイヤリティーを無料にしましたが、それでは不十分という見解です。

(おさらいしておくと、MPEG-LAはH.264をはじめ、MPEGまわりの知財を管理する団体。H.264のライセンサーはソニー、東芝、日立、サムスンといった各国のAVメーカーが中心ですが、アップルとマイクロソフトも名を連ねており、今回の騒動は、とあるプロプライエタリ技術の「中の人」対「外の人」という構図で見ることができます。もっとも、ロイヤリティーについては、そもそもWebMには本当に特許上の問題はないのか、他社の訴えに負けてロイヤリティーを払う羽目になる可能性があるなら、はじめからH.264を採用してMPEG-LAにロイヤリティーを払ってたほうがいいのでは、というような意見もあります)

また、ロイヤリティーうんぬんの前に、そもそも(WebMのような)コミュニティベースの技術のほうが、(H.264のような)特許上の利害関係を持つ集団の技術より、ユーザにとって良い、安全で、品質の良いものになると、哲学的な説明もなされています。Googleはオープンの素晴らしさを説くときと(Android / Chromeなど)、クローズドに徹するときと(検索アルゴリズム / 広告アルゴリズムなど)、ふたつの顔を持ちますが、今回は前者のGoogleで貫くようです。

で、結局どうなるのか。まずH.264についていえば、ChromeのHTML5におけるサポートは終了となりますが、FlashやSilverlightプラグインはH.264対応しており、Chromeでも引き続き利用できるため、ChromeではH.264動画が一切見れない、というわけではありません。一方、WebMについては、すでにサポートを表明しているFirefox / Operaだけでなく、H.264組のIEやSafari向けにもプラグインとして提供していく予定とのこと。また「GoogleはH.264とWebMに分断させた、代償を払うのはマルチコーデックに対応しなければいけないコンテンツパブリッシャーだ」的な批判に対しては、そもそもFirefoxとOperaが対応してなかったじゃん、とあらためて説明を行いつつ、最終的にはWebMが広まるはずだという見解を示しています。

ちなみにH.264の優位点として挙げられる、ハードウェアアクセラレーターの存在については、WebMからも先日RTLソースコードが公開されており、今年第1四半期には早くも商用チップが登場するはずだと別途説明されています。ともあれ対決姿勢は鮮明となり、あとはユーザがなにを選ぶか次第という感じになってきました。それはそれとして、マイクロソフトのTim Sneathが「Google合衆国大統領からの書簡」と題し、H.264を英語に、WebMをエスペラントになぞらえて書いた皮肉たっぷりのブログ記事は、英語にライセンスフィーはないものの、なかなか笑えます。

関連キーワード: chrome, google, h.264, html5, webm
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