Google では Nexus S のタグリーダーにいち早く導入したり、クレジットカード企業や通信キャリア連合など各団体も着々と手を打ちつつある携帯電話のNFC (近距離通信) 利用サービスについて。Bloomberg が、アップルは iPhone 5 / iPad 2からNFC対応をはじめ、早ければ今年のなかばにも独自のNFCサービスを開始するというアナリストの見解を報じています。Envisioneering Group のアナリスト Richard Doherty 氏がそう主張する根拠は、アップルでNFCプロジェクトのハードウェアにかかわるエンジニアから証言を得たため。

アップルがNFC導入に向けて準備を進めていること自体は、NFCの専門家 Benjamin Vigier 氏をモバイルコマース担当プロジェクトマネージャとして雇用したり、他社と競うように関連特許の取得を試みていることからすでにうわさでも秘密でもありません。では今回のDoherty 説の内容はといえば、アップルは NFC iPhone の導入と同時に iTunes (Store) を刷新し、リアル店舗での決済やいわゆるポイント還元、紹介プログラムのようなサービスにまで発展させるというもの。

おサイフケータイを使った少額決済やポイントプログラム、電子チケットetc は日本ではめずらしくもありませんが、Doherty説では iAd / NFC連携サービスにも触れています。つまりNFC対応の iPhone 5を使って実店舗決済をすることで、アプリ内の iAd が行きつけの店の割引広告になったり関連製品のクーポンになったりする仕組み。携帯のハードウェアもアプリ内広告も一社で抑えているアップルならではの恐ろしくも便利そうなサービスです。

また同氏によればアップルは小規模店舗向けの決済端末を開発しており、NFCの導入を促進するため、店舗に対して無料もしくは格安で配布することも計画しているとのこと。アップルストアではすでに iPhoneにクレジットカードリーダーがついたような端末をレジ替わりに使っていますが、これが NFCベースでアップルの決済サービス内で完結すれば、クレジットカード会社を経由して手数料を肩代わりする必要もなくなります。このほか各社のアナリストの見解、PayPal や Visa 、CEO (当時) みずから「NFCはクレジットカードを置き換える」と宣言したGoogle の動きのおさらいはリンク先 Bloomberg の記事をどうぞ。NFC導入の流れは既定路線だとしても、今年の iPhone 5 で早くも導入できるのか、競合に先手を取られるリスクを冒しつつ6まで待つのかはまだ見ものです。 また iPad をおサイフに使うのは想像するとやや滑稽ですが、NFCは決済サービス以外にもスマートタグの読みとり・機器どうしのデータのやりとりにも使える規格です。

9to5Mac
source Bloomberg

アップル、NFC対応の iPhone 5 / iPad 2 で決済サービスに進出?
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