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IS03に見る、Androidアップデートの不透明と不健全

Haruka Ueda
2011年4月21日, 午後05:00 in Android
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Galaxy SAndroid 2.3 アップデートが海外ではじまりました。日本では今のところ特に発表はありませんが、待っているユーザの方々は多いはずです。Android 2.3といえば、ソニーエリクソンの英断により、Xperia X10にもAndroid 2.3アップデートが提供されます。ただし日本の Xperia SO-01B にも提供されるかどうかは不透明な状況。原則として半年に一度のアップデートを繰り返すAndroidプラットフォームを巡っては、どのプラットフォーム向けに開発をすればいいのか分からない、いわゆる「分断」批判もありますが、これはどちらかというと開発者視点の問題。ユーザ視点では、ほぼすべての端末においていつまでサポートされるのか不透明な点が、大きな心配事のひとつではないでしょうか。

ライバルiPhoneの場合、日本では初代にあたるiPhone 3Gでも最新のiOS4を利用することができます。iPhone 4をお持ちの皆様は、もちろん来たるべきiOS5も利用できると信じているでしょう。なぜAndroidユーザだけがいつもやきもきしなければいけないのでしょうか。そもそもiPhoneは毎年泳げるようになるころには新作が定期的に発表されていますし(今年はどうなるか分かりませんが)、アップルは毎年、少なくとも二年に一度は買い換えるべきという野望を隠していません。しかし例えば、昨年末に発売されたばかりのIS03は、先週ようやくAndroid 2.2アップデートが配信されたところで、Android 2.3への道筋はやっぱり不透明。かといって、au + シャープの新モデルが発表されたわけでもありません。単に、Androidの趨勢から遅れているのです。

(続きます)





ただアップデートが配信されればそれでいいというわけでもありません。IS03のAndroid 2.2 アップデートを実際に試した方なら分かると思いますが、専用のアップデートソフトはおおよそ洗練からは程遠い作りでした(IS03ユーザでない方はスクリーンショットからなんとなく感じとって下さい)。OTAアップデートでないばかりに、USBドライバをインストールして、アップデートソフトをダウンロードして立ち上げて、端末からも設定メニューを選んで......。これはつまり、メールもウェブもケータイで済ませるような層へ売り込むつもりはないということでしょうか(「この、プロキシ設定ってボタンはなに?」)。そもそもこれでは、アップデートが提供されていることさえ気付かない人がいそうです。(追記:IS03はメジャーアップデート配信の数日後に、通知があったとのこと)

国内Android史に名を残す「IS01切り捨て事件」から比較すれば、アップデートが提供されるだけ喜ぶべきかもしれません。それにアップデートの見通しが不透明なのは海外でも起きていることで す。しかし日本のケータイメーカーやキャリアがスマートフォン、つまりAndroidを幅広い層へ普及させていくつもりなら、いつまでアップデートを提供するのか、どのように提供するのか、ユーザに知らせて信頼を確立する必要があります。10代に売り込むつもりなら、もっと簡単にアップデート可能な方法も提供すべきでしょう。そのためには端末をもっさりさせるような作り込みはやめ、Android自身のアップデートに対応できるような体制を組まなければいけません。最初に導入すべきソフトが「LauncherPro」では、開発者にもユーザにも不幸です。

これはユーザのためというだけではなく、メーカー各社のためでもあります。Androidがなければ、iPhone人気を前に、日本のケータイメーカー各社(およびドコモとKDDI)はもっと辛い状況を味わっていたでしょう。それなのに、Androidで人気と信頼を獲得できなければ、待っているのはグローバルメーカーの攻勢です。「おサイフはないけど、サポートを考えてHTCにした」などと言われてしまっては、もう遅いのです。

追記(4/22):
たくさんコメントありがとうございます。二点だけ補足。ひとつめ:Androidスマートフォンはすべていつまでもアップデートすべき......というつもりはありません。アップデートを一切しない端末を売りたいなら、それもありでしょう。問題はあくまでアップデート計画が不透明なことです。そしてライト層にアップデートなんて不要という見方が正しいかどうかは、今後アップデートできる端末とできない端末の明暗が別れる中で、どのメーカーが支持されていくかという形をとって明らかになるでしょう。

ふたつめ:記事ではIS03を例に取り上げましたが、もちろんIS03固有の問題ではありません。国内他社や海外のAndroid、あるいはiPhoneでも、アップデートがどこまでサポートされるかはほとんど不透明ですし、多くの端末でアップデート時にPC / Macがいるという現状があります。カスタマイズが過剰というのは海外でもよく聞かれる声です。ただ、基本性能で遅れがちな、価格競争に巻き込まれたくない国内メーカー端末が、使いやすさやサポート面で海外メーカー端末と横並び(あるいはそれ以下)になってしまっては、これからどうやって生き残っていくのさ、というだけです。

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