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アップル、iPhone の位置情報ログについて釈明。iOS 更新でバグ修正と仕様変更

Ittousai , @Ittousai_ej
2011年4月28日, 午前07:37 in Apple
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iOS 4 以上の iPhone や iPad 3G が位置情報の履歴を端末内やPCに保存していた問題について、アップルが状況を説明する文書 " Apple Q&A on Location Data " を公開しました。「1. アップルはなぜ私の iPhone の場所を追跡するのですか」から「10. アップルは個人情報のセキュリティとプライバシーを重要だと考えていますか」まで10項目に答える体裁で、実際にどのような挙動をしているのか、どんな目的なのか、さらに対策として iOS アップデートで仕様変更やバグ修正をおこなう予定を明らかにしています。

概要だけを抜き出してまとめると、
  • 保存していたのは、WiFi AP や基地局の位置データベースのうち、端末周辺のキャッシュ。
  • 理由は GPSとあわせて利用することでより良い位置情報サービスを提供するため。
  • 場合によっては一年近くの長期間に渡って履歴を保存し続けていたのはバグ。修正する。実際は7日間以上は不要と認識している。
  • ユーザーが位置情報サービスを無効にしていても記録を続けていた場合があったのはバグ。修正する。さらに、手動で位置情報サービスをオフにした際は「キャッシュ」をクリアする。
  • iTunes を通じて、PCに位置情報の履歴(あるいは「キャッシュ」)がバックアップされてしまう挙動は仕様変更で無効にする。
  • 上記のバグ修正・仕様変更アップデートは数週間以内にリリース。
  • そのあと、次の iOSのメジャーリリースでは、端末本体に保存される位置情報履歴 (「キャッシュ」)も暗号化するよう仕様を変更する。
といったところ。補足として、アップルはWiFi AP や基地局の位置データベースを「クラウドソース」つまりユーザーからのデータで構築しているものの、この際にアップルに送られるデータは暗号化されユーザーを特定できない形であることも明言しています。(続きます)


懸念されたシナリオとその解決という視点で再構成するならば、
「PCやNAS上のバックアップを覗けば長期間に渡るユーザーの移動履歴が読み取れてしまう」については、
> バックアップしない仕様変更で解決。

「端末が盗難にあったり目を離した隙にアクセスされた場合にも、長期間の移動履歴が読み取られてしまう」については、
> ログを保存しつづけるバグの修正により、また位置情報サービスオフで履歴をクリアする仕様変更により改善。読み取られる期間は「iOS 4 導入から現在まで」のところ「7日前または位置情報サービスをオフにしたときから現在まで」になる。
> さらに、次のメジャーiOS リリースでは、キャッシュも「暗号化」で読みとりが困難あるいは不可能になることで解決。

どちらのシナリオでも、連絡先やウェブアクセス履歴のように直接目にし消去もできるデータとは違い、ユーザーは位置情報履歴の存在を知らないためリスクを評価できない点が問題をややこしくする要因ですが、それもバグ修正と短期間のログしか残さない仕様変更で軽減されることになります。


さて、蛇足ながら「困った事態をユーザーにどう釈明するか」の視点で文書を眺めれば、蓄積されていたログの正体について「あらかじめクラウドソースで作成された、Wi-Fi AP や基地局の位置DBのうち、一定範囲をキャッシュしたデータ」ですと技術的には正しく厳密な回答をくり返しているのがポイントです。端末の周辺をキャッシュしているためユーザーがどこをいつ移動したのか一定精度で把握できることには変わりませんが、端末そのものの位置情報ではないからと 「アップルはあなたの iPhone の位置を追跡していません。そのようなことは一度もおこなったことはなく、今後も決してありません。」であるとか「iPhoneはあなたの位置情報を記録していません。 」「発見された データは iPhoneの位置情報ではありません」といった表現を繰り返しています。応用すれば原子炉が爆発して大量の放射性物質が飛散しても「放射能が漏れたのですか?」「いいえ。そのようなことは今後も決してありません」と即答することが可能。

また本題とやや離れて面白いのは、このほか交通情報 (トラフィックデータ) もユーザーから収集しており、今後数年のうちにも iPhone ユーザーに優れた交通情報サービスを提供することが目的と語られている部分。アップルは地図のように自前で持っていないデータをGoogleなど外部から 借りて提供していますが、膨大な数の iPhone から得られるデータを処理することで、位置情報だけでなく渋滞情報やナビゲーション系のデータも自前で保有しつつあることが改めて分かります。

関連キーワード: apple, geolocation, gps, ios, ios 4, Ios4, ipad 2, Ipad2, iphone, map
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