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" Courier " の開発者が手がけた iPad スケッチアプリ " Paper "

Ittousai , @Ittousai_ej
2012年4月2日, 午前10:55 in App Store
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ただでさえ過当競争気味の iPad アプリでも激戦区である手書きスケッチ / メモに、なにやら挑戦的な名前の新アプリ " Paper " が加わりました。App Store での正式表記は、開発したスタートアップの名前をつけて Paper by FiftyThree。

機能としては手書きスケッチとウェブ共有のみ、無料の初期状態ではツールも「Draw」一本の非常にシンプルなアプリです。注目は二本指で反時計回りに回すジェスチャで連続的に Undo / redo できる " Rewind " など洗練された UI と、開発者の一部がマイクロソフトの没企画 " Courier " に関わっていたこと。

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マイクロソフトの2画面デジタルノートコンセプト Courier に縁があるアプリといえば、 iPad の横画面を左右に分割してスクラップブックが作れる Tapose が先日発売されていました。Taposé のほうは Courier に想を得た外部の開発者が独自に開発した (また Courier を主導していた元MS幹部 J Allard 氏が出資した) アプリです。

対する " Paper " のほうは、開発元 FiftyThree の一部スタッフがかつてMSでCourier プロジェクトに数年間関わっていたという関係。Paper はシンプルな一画面スケッチ機能のみで、Courier の2画面分割や異種コンテンツ混在のスクラップブックとはコンセプトが異なります。


しかし Courier が話題を呼んだ理由のひとつである UI の洗練と「見せ方」は、下に掲載した Paper の紹介動画からも感じられます。たとえばメイン編集画面はボタンやUI部品類がまったくない真っ白な「紙」そのもの。操作は画面下から上にスワイプでツールトレイが現れ、ピンチインで紙を束ねたジャーナルのページブラウズ、さらにピンチで複数ジャーナルのブラウズ。ボタンは共有 (Twitter / Facebook / Tumblr / メール) やページ / ジャーナルの追加・削除など最小限しか現れません。


唯一ユニークな操作の " Rewind " は、反時計回りにダイヤルを回すジェスチャで20ストロークまで連続的に undo / redo ができる機能。呼び出しにちょっとコツが要ることや20手までしか戻せないなど物足りないところもあるものの、ボタンを押して「そのツールを選択してからの操作すべて」を取り消せるだけだったり、あるいは重い iPad を振って Undoさせるようなアプリ (たとえば Tapose ) とは天地の差です。

無料の購入時に使えるツールは、「速く動かすと太くなる」性質の " Draw " のみ。細部などを慎重にゆっくり書けば必然的に細くなります。追加のツールは各170円で4種類が用意されており、名前は「Sketch」(鉛筆風)、「Outline」(マーカー風)、「Write」(インクペン風)、「Color」(水彩筆風)。

開発者いわく、筆圧感知のできない iPad での手書きはどうあるべきか考えた結果、作業の種類にあわせた性質のツール 5種類が生まれたとのこと。名称が " Write " や " Draw " で「鉛筆」や「ブラシ」でないのはそのため。たしかに速く書けば太く遅いほど細い万年筆はあまりありません。各ツールは画面下から上にスワイプで現れるパレットから選択することで、試し描きと購入が可能です。

手書きアプリのキモであるインクエンジンはなかなか優秀で、高速に指を動かすと追従できずカクカクになるベタ実装アプリとは比較になりません。また 新 iPad の Retina ディスプレイにも対応しており、旧 iPad のような悲しいギザギザの少ない線が書けます。

Paper by FiftyThree のダウンロードはリンク先の App Store から。無料では " Draw " ペン一本、追加ツールは 170円 x 4種。各種ツールの揃った無料ペイントソフトや写真・音声を混在できるノートがあるなか、描く / 書くこととネット出力しかできないシンプルなアプリですが、とりあえず各ペンの書き味を試してみる価値はあります。



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