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Facebook、ユーザーデータの一括ダウンロード対象を拡大。情報開示を改善

Ittousai , @Ittousai_ej
2012年4月16日, 午前09:45
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Facebook が、ユーザーデータを一括ダウンロードできる「Facebookアーカイブ」の内容を拡充しました。Facebook アーカイブは、これまでユーザーがFacebook に投稿したり入力したさまざまなデータをまとめたもの。

機能としては2010年から用意されており、「投稿した写真や動画」「ウォールへの投稿、メッセージ、チャットログ」「友人の名前、(公開している場合は) メールアドレス」が取得可能でした。2012年4月12日からは、加えて過去のユーザー名、フレンド依頼、ログインしたIPアドレス履歴なども含まれるようになります。

アーカイブのダウンロードは「一般アカウント設定」下部の「Facebookデータをダウンロード」リンクから。続きは「そもそもなぜこれが用意されているのか」や「欧州 vs Facebook」(団体名)のお話。

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そもそもなぜこの機能が用意されているのか? については、Facebookのヘルプいわく「個人情報のコピーを保管しておくことは、それがFacebookであれ、その他のウェブサービスであれ、プライバシー管理の重要な手段の1つです」。また投稿した覚えはあるがローカルでは見あたらない、なくしてしまったデータを回収する役にも立ちます。

しかしFacebookにとってもっと差し迫った理由は、個人情報の収集と管理について、欧州を中心に当局や市民からの圧力が強まっていること。EU法には個人にかかわる情報を「勝手に取らない・晒さない」という古典的な意味のプライバシー保護だけでなく、政府や企業はどんな情報を蓄積しているのか利用者の求めに応じて公開すべきであり、さらには修正や削除にも応じるべきという、いわゆる積極的プライバシー権の考え方があります。

こうした背景から、Facebook が欧州部門本部をアイルランドのダブリンに構え、欧州でビジネスをする以上、EUのデータ保護 (個人情報保護) 法を尊重して透明性を確保すべきとの主張が強くなっていました。そうした団体のひとつが、オーストリアの法学生 Max Shrems氏が立ち上げた「europe-v-facebook.org」。

名前に劣らずおもしろい団体なので寄り道すると、設立のきっかけは Shrems 氏が2011年の夏にシリコンバレーに留学した際、Facebook のプライバシー担当弁護士の話を聞き、欧州のプライバシー法へのあまりの無理解、あるいは意識の違いにショックを受けたこと。

論文のテーマに facebook と欧州のプライバシー法を選んだ Shrems 氏は、調査の一環として Facebook に自分についての情報開示を求めます。フォーム経由での請求で届いたのは、1222点の PDFファイルが収められたCD一枚。なかには自分でアップロードしたメッセージだけでなく、1年以上前に削除したはずのデータや正確なログイン時間のログなど、一般的なユーザーが予想できる以上のデータが含まれていました。




Europe vs facebook の目標は、Facebook がユーザーについてどのような情報を蓄積しているのか、どのように利用しているのか、いつまで保存するのか etc について透明性を求めること。また収集や利用について、包括的な合意とオプトアウトではなく、個別の同意とオプトイン式を導入すること。個人についての情報収集や利用について本人に判断させること (たとえば他人がアップロードしたメッセージや写真の顔認識などから、本人がアップロードしたわけではないけれど本人についての個人情報が集まる場合など)。データの保持・保存を必要最小限にすること (Data minimization、ユーザーが消したはずのデータを残さないなど)。

このような目標を達成するため、Europe vs Facebook は「Facebookに自分の情報を開示するよう請求しようキャンペーン」や、Facebookを適切に監督するよう当局へ働きかける活動をしてきました。公式サイトによると、請求しようキャンペーンに参加した開示待ちの利用者は現在のところ4万人。また昨年12月には、実際にアイルランドの個人情報保護当局 Data Protection Commission (DPC) が Facebook に対して、7月までにユーザーへの情報開示を拡大させることで合意を得ています。

当局からは突かれ開示請求は万単位になりお茶を濁せなくなった facebook は情報開示の拡大を発表し、これでめでたしめでたしとなりそうですが、発表を受けた Europe vs Facebook はまだまだ満足していません。いわく、Shrems 氏が最初に開示を求めた際のデータに含まれていたのは57カテゴリーの情報。対して、facebook が公開するようになったのは39カテゴリ。

さらに Europe vs Facebook の調査によれば、facebookはすべての利用者について少なくとも84カテゴリに上る情報を保持しており、「すべての情報をユーザーに渡すかわりにごく一部しか公開していない。多くはダウンロードツール (訳注:アーカイブ) に含まれておらずさまざまなウェブページに分散している」。Eurpe vs facebook では引き続き欧州のfacebook利用者に対して、開示請求と当局への訴えを呼びかけています。欧州の制度と法に基づく活動ではありますが、結果として facebook がプライバシーまわりを整備すれば世界の利用者にもありがたい話です。

Source: Facebook
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