WWDC 2012 のキーノートでは触れられることもなく、小幅なCPU更新のみがひっそり適用された Mac Pro について。アップルのCEO ティム・クックが、不満な客へのメール返信のなかで2013年の新型リリースを予告しました。


リンク先 Forbes が掲載したクックのメール抜粋では、アップルのプロ用デスクトップやソフトウェアへの扱いに不満な " Franz " と名のる客への返信として、あなたのようなプロユーザー顧客はアップルにとって重要です、今回のイベントでは Mac Pro について触れる機会がありませんでしたが、来年に向けてとてもすばらしいものを開発しているので安心してください、と述べています。

Mac Pro はWWDC 2012 と同時に一応アップデートされたものの、実際には2010年モデルからアーキテクチャは変わらず、上位構成のプロセッサも2010年リリースのXeon E5645のままでした。

完全放置ならともかく、「NEW」アイコンつきでこの扱いには多くの「プロ」ユーザーが不満を表明していました。たとえば現行 Mac Proユーザーの Google 従業員 Andy Hertzfeld氏が 自分の Google+ に投稿した怒りのコメントを引用すれば、(Retina ディスプレイ採用の新 MacBook Proは即座に注文して楽しみに待っているが、としたうえで)


「 " New " Mac Pro のスペックはどうでもいいわずかなクロック向上以外にほとんど変わっていない。いまだにThunderboltもなければUSB 3.0も、SATA III も RAMスピード改善もない ―― 2010年から時間が止まったようだ。いまだにハイエンドなのはぼったくりな値段だけ。」

USB 3.0くらいはPCIe でなんとかできないこともありませんが、Macに対応するボード類はまともに拡張を前提としているのがこのMac Pro くらいなので選択肢に乏しいのが現実です。またRAMの速度はシステムアーキテクチャ自体が新しくなってくれないとどうにもなりません。なにより高速なプロセッサが欲しいプロ向けだからこそ2プロセッサ12コア構成にも対応するというのに、肝心のCPUが世代遅れではなかなか納得できないのは分かる話です。

(余談ながら、アンディ・ハーツフェルド氏は最近は Google+ のサークルUI を手がけたことで知られるエンジニア。1980年代前半のアップル時代には初代 Mac OS の主要開発者として活躍した人物でもあります。パワーユーザーとして物申す資格はたしかに十分です。)

まだ6月なのに来年ではまたずいぶん先の話ではありますが、Hertzfeld もいうように、Mac Pro はハイエンドとして相当の値段になることだけは確実な製品。今年の微更新にがっかりしたパワーユーザー各位は、発表と同時に最上構成をポンと買えるよう今から貯金しておくと良いかもしれません。

なお、一部で「Mac Pro と iMac は来年に新設計の製品が登場する」と報じられたことに対して、アップルは今回のコメントには iMac は含まれていないと訂正しています。つまり、iMac については来年まで待たず今年中に Ivy Bridge 版を期待できると解釈して良さそうです。
来年のMac Pro新型をアップルが予告、微更新に立腹のユーザーにクックCEOが答える
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