Android 向け Firefox や、モバイルプラットフォーム Boot to Gecko あらため Firefox OS などの新規プロジェクトに忙しい Mozilla が、メールクライアント Thunderbird の新規開発を停止する方針を明らかにしました。もっとも Mozillians コミュニティ向けに展開されたメールによれば、これは Thunderbird そのものの「開発中止」を意味するものではないとのこと。今後はイノベーションを追うのではなく、セキュリティと安定性を重視した方針にする、というのがその心です。

Mozilla によれば Thunderbird は2000万人以上に利用されており、Mozilla Foundation 代表理事の Mitchell Baker 氏も当然ながら利用者の一人ではありますが、同氏によれば今の Thunderbird に求められているのはイノベーションではなく安定性であろう、とのこと。確かにウェブ系メールクライアントの普及やメッセンジャー系サービスが台頭するなか、今やデスクトップのメールクライアントには華々しい進化を期待する人よりも、現状のままちゃんと動作して欲しいという人のほうが多そうではあります。

もちろん、ご存知のとおり Thunderbird はオープンソースなので、今後は Mozilla 以外の誰かが、さらなるイノベーションを目指して開発を継続させていくということも考えられます。そして Mozilla 自身はウェブとモバイルの二本柱へさらに注力していく予定。Thunderbird の今後については、夏中さらなる議論を深めたあと、9月には計画をまとめるとしています。

追記:
Mozilla の意向を尊重してタイトルを「新規開発を終了」から「新規機能開発を終了」に修正しました。「注力はしませんが今後もサポートはします」という大人の表現を「完全終了」から「従来とほぼ変わらず継続」のあいだのどのあたりと捉えるか、判断はお任せします。

Mozilla がメールクライアント Thunderbird の新規機能開発を終了へ、保守は継続
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