アップルの投資家向けカンファレンスコールで、ティム・クックCEO がマイクロソフトの Surface タブレットについて厳しいコメントをしています。Surface は米国など日本を除く数か国で今日10月26日に発売される、マイクロソフト初のコンシューマー向け自社製 Windows PC製品。

本日発売のWindows RT版Surfaceは、スマートフォンと同じ常時ONで軽快なタッチ操作のタブレットでありつつ、純正のキーボードつきカバーやフル機能のOffice同梱、リモートデスクトップ対応など、遊びにも仕事にもお勉強にも使える「タブレットPC」です。


アナリストから Surface について聞かれたクックの回答は、まだ実際に触ったことはないが、と前置きして言葉を選びつつ、見聞きしたところでは、「妥協を重ねた、分かりにくい製品」(fairly compromised, confusing product)。

いわく、製品開発とは取捨選択(トレードオフ)をすることであって、「空も飛べて水の上でも進める自動車を作ることはできるだろう。だが、どれもうまくこなすとは思えない」。さらに続けて、iPadと競合製品を比べても、消費者は引き続き iPadを欲しがるだろう、と述べています。蛇足ながら、Surface はマイクロソフトのバルマーCEOみずから「タブレットとしても、またPCとしても妥協していない点で他になく優れたデバイス」であると、" No Compromise! " 連呼する製品。

前任者よりも慎重に話すタイプの人物なので決して「笑い飛ばした」でも「こき下ろした」でもありませんが、厳しい見方をしていることは確かです。一方で、Surface は法人向けや、個人が持ち込んで仕事に使ういわゆるBYOD向けに需要があるのでは、と返されたときには、iPad は Fortune 500企業の多くで導入または試験中でありエンタープライズ向けにも有望だと、発表イベントのプレゼンとほぼ同じ内容を繰り返しています。「仕事も遊びも」そのものを指して妥協と表現しているわけではないようです。

また、先日のイベントで発表されたばかりの iPad mini が大きいほうの iPad を侵食するのでは?に対しては、アップルはこれまでの経験から自社製品についてカニバライズの心配はしていない、iPod touch と iPad mini、iPad はどれもすばらしい製品で、どれが欲しいか、どれとどれにするか、あるいは三つとも買うかは消費者が自分で決めるだろう、としています。さらに、自社製品どうしの食い合いよりも、いまだに大量に販売されているPCに代わって iPad や Mac が売れる機会のほうが大きいと考えている、とのこと。
アップルのクックCEO「マイクロソフト Surface は妥協した曖昧な製品」
広告

0 コメント

広告