電子書籍リーダー Kindle とタブレット Kindle Fire シリーズを国内投入するなど意気軒昂なアマゾンが、米国で「携帯機器用エアバッグ」の特許を取得しました。タイトルは「Protecting devices from impact damage」(衝撃による損傷からの機器保護)。

内容は読んで字のごとく、あるいは上のイラストそのまま。スマートフォンやタブレットなどを落としてしまった際、落下の瞬間にガスを噴出するエアバッグなどの方法により、衝撃を軽減して故障を防ぐ仕組みを解説しています。出願は2010年の2月。


(ガス圧スラスターによる姿勢制御)

とはいえ、「携帯にエアバッグついてたらいいのにねー」という思いつきだけではなく、発明としての実装例はさまざまに考慮されています。たとえば、

・危険な落下なのか否かの判断:加速度センサーやジャイロセンサーにより、損傷の危険がある落下なのか単にポケットに落としただけなのかを認識。また感圧や静電容量といったタッチ認識で手から離れた状況を判断する、

・落下距離と時間、落下面の性質を推定:ソナーやレーダー、赤外線、あるいはカメラと画像認識により、堅いコンクリートなど危険な面なのか、クッションのように落ちても問題ない場所なのか判断。手や机から離れた際の速度や軌跡からインパクトまでの時間を推定。

・姿勢制御:インパクトまでの時間と携帯端末の回転から、落下時にどの部分が衝突するかを推測。ジャイロセンサーのほか、カメラで天井や床を画像認識するなど。推測をもとに、エアバッグのある面や耐衝撃の施された角など、保護された部分を接触面にするよう姿勢を制御する。方法は携帯内部のウェイト移動、ジャイロ、あるいはエアバッグと同じく圧縮ガスを使ったスラスターなど。
衝撃を軽減する方法はエアバッグだけではなく、バネや耐衝撃構造を持たせた筐体なども想定しています。こちらは携帯機器の側面を取り巻く帯状の部分を可動式にすることで、落下を検知した時点でフレームがずれてバネのように衝撃を吸収する機構。
こちらは分かりやすくバネの概念図。

落としても能動的にスラスターを噴かして姿勢制御する携帯電話にはなかなか心ときめくものがありますが、ただでさえ薄さを追求して内部に余裕のない昨今のモバイル機器デザインでは、圧縮ガスカートリッジ式はなかなか難しいかもしれません(アマゾンは内蔵ではなくケース側にエアバッグ機構を持たせたデザインにも触れています)。

次世代 Kindle の名前に「Air」がついていたら、薄さよりも今度こそエアバッグ搭載か?!と期待して待ちたいところです。



余談:だがそんな特許はレノボが6年も前に通過した場所だッッッ!



(レノボの研究施設から流出した「レノボ・テープ」より、" Lenovo Kent " 試験)
アマゾン、携帯機器用エアバッグの特許を取得。落下中に姿勢制御・減速
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