シャープが「AQUOSとは別ブランドになる」と予告していた次世代液晶テレビ『ICC PURIOS』(LC-60HQ10)を発表しました。読み方は「アイシーシー ピュリオス」。4K (3840 x 2160) の高精細液晶パネルを採用するほか、I3研究所の「光クリエーション技術」ICC (Integrated Cognitive Creation) を高画質化処理に採用し、「実際にその光景を見ているような映像空間を創出し、圧倒的な臨場感と感動を提供」するとうたうプレミアムモデルです。




製品名にまで冠されているICC は、「入力された映像信号を解析し、人の視覚が光の反射で風景や物体などを認知する仕組みを利用して、遠近感のある風景や物体の立体感、質感などを映像として再構成」する技術。

いわゆる超解像技術が細部を補完し解像度を向上させることで高画質化を図るのに対して、ICCは「人間の脳の認知の仕組みを元にしている」こと、「信号から映像が撮影されたのはどのような場面で、カメラにどのような光が入ったのかを逆算して処理する」らしいといったことを除いて、具体的な詳細がほとんど明かされない謎の技術です。とはいえ CEATECなどの見本市ではたびたび一般公開されており、人数制限付きのシアター公開ということもあり常に多数の観客を集めてきました。

『ICC PURIOUS』は AQUOS ではない新ブランドのフラッグシップとして、ICCを民生品テレビとして初めて搭載します。

また液晶パネルそのものも、新たに導入した検査工程により、業務用マスターモニター規格を超える輝度ムラの少なさを実現したこと、独自の「平滑化アルゴリズム」駆動で階調表現や微妙な立体感の再現を可能にするなど、4K高解像度である以上の高品位をうたっています。


液晶パネルの仕様は60インチ3840 x 2160、テレビコントラスト 700万:1、視野角176度、エリア駆動直下型LEDバックライト。

こうした高画質化により、ICC PURIOS は世界で初めて「THX 4Kディスプレイ規格」認証を取得しています。

そのほか音方面は、シルク繊維を採用したツイーター「シルクドームツイーター」、二つのウーファーを向かい合わせて不要な振動を打ち消すことでテレビの共振を抑える「DuoBass」、音楽コンテンツ向けに、株式会社ミキサーズラボのチューニングによる「音楽 ミキサーズラボ」モードの搭載など。スピーカーは3対6個で10W+10W+15Wの計35W出力。

本体の外観も従来の AQUOSとは一線を画し、ツヤ消しブラックのアルミフレームを採用したプレミアムモデルらしいデザインを採用しています。

入力系統は HDMI (1920 x 1080) 4系統4端子、HDMI (3840 x 2160@30p)1系統1端子、さらにHDMI(3840 x 2160 @60p) が1系統4端子。最後は1920 x 1080p フルHD 60pのHDMI出力を4本同時入力して4K 60p表示する方式。ほかビデオ入力、アナログRGB、ヘッドホンや光デジタル音声出力など。


発売は3月20日、価格はフラッグシップらしい262万5000円(税抜き250万円)。受注生産品です。