University of the Bath develops vector-based video, may retire the pixel

英バース大学と複数の企業からなる研究チームが、新たなベクターベースの動画コーデックを開発したことを発表しました。従来のベクター形式コーデックよりも効率が高く、「業務用に耐える画質」を備え、「5年以内にピクセルベースのコーデックを絶滅させ得る」と研究者は主張しています。



現在の一般的な、というよりほぼすべての動画コーデックは、画像を色と面積を持った画素の集まりとして扱うピクセルベース(ビットマップ形式)を採用しています。これに対してベクター形式は、始点と終点の座標を持った線や曲線、囲まれた面で表現する形式。

絵描きツールではいわゆるドロー系として、ウェブではSVG (Scalable Vector Graphics)形式などで知られています。

拡大すると画素が見えてギザギザになるビットマップと異なり解像度に依存しないことから、地図アプリやロゴなどのグラフィックが良く知られる用途です。

バース大 (University of Bath) の発表によれば、ビデオをベクタ形式で圧縮するコーデックはこれまで「線画の間を色で埋める」部分に適切な方法がなく、プロフェッショナル用途に耐えるだけの画質と圧縮率を両立させることが不可能でした。

しかし今回 バース大と Root6 Technology, Smoke & Mirrors, Ovation Data Services が共同で開発した方式ではこの部分を「高度に洗練されたコーデック」で解決したとしており、ビジュアルメディアの制作過程に革命をもたらすと主張しています。

研究チームは新コーデックのビデオデモをロンドンのCVMPカンファレンスで公開済み。しかし実際に試せる形のコーデックや詳細なアルゴリズム解説、比較資料などは一般公開されていません。

33秒のデモ動画はこちら (約5MBの.movファイル直リンク)

バース大 Phil Willis 教授の発表コメントによれば、研究チームは今のところ主にポストプロダクションの分野でこの技術の可能性を探るべく、すでに複数の企業と協力しているとのこと。しかしウェブやモバイルなど、応用は見込まれるもののまだ本格的には手を付けていない分野があるため、さまざまな企業からのコンタクトを受け付けてプロジェクトを拡大してゆきたい、としています。

革命をうたいつつ実際の数字やコードが未公開で何ともモヤモヤした話ですが、公開された動画がやたらと格好良いことだけは事実です。
英大学研究者が新ベクタ形式動画コーデックを開発、「5年以内にピクセル駆逐」を謳う
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