ニューヨークでの発表イベント PlayStation Meeting 2013 を終えて、ソニーがプレイステーション4の詳細仕様を公開しました。基本はAMDの x86/64 CPU " Jaguar " 8コア に Radeon GPUを組み合わせた、シングルチップ (APU)のPC的アーキテクチャ。

PS2 や PS3 のように独自アーキテクチャのプロセッサではなく、ちょうど PS Vita がスマートフォンやタブレットと同じ ARM系プロセッサを採用したように、PCと同じで調達しやすく開発しやすい中身になりました。壮大な野望のもとにCELLプロセッサを載せていたPS3とは互換性がないため、将来的に提供予定のクラウドサービスで、一部のPS3ゲームをストリーミングで遊べるようにする計画です。

現時点で公開されている仕様は、

メインプロセッサ:カスタムAPU( AMD " Jaguar " CPU 8コアと、計1.84TFLOPSのRadeon GPUをシングルチップに載せた構成)

メモリ:8GB GDDR5 (帯域174GB/秒。システム・グラフィック統合)

ストレージ:内蔵HDD

光学ドライブ:6倍速BD(CAV)、8倍速DVD(CAV)。(読み出し専用。わざわざ書いてあるCAVは「角速度一定」。)

入出力:USB 3.0、AUXポート (USB 3.0のポート数は不明。本体外観も未公開のため)

通信:ギガビットイーサネット、802.11b/g/n WiFi、Bluetooth 2.1+EDR (.11n の速度やデュアルバンド有無は不明。Bluetooth は Low Energy (Bluetooth SMART READY)対応の4.0ではなく意外にも 2.1+EDR)

AV出力:HDMI出力、アナログAV出力、光デジタル(音声)出力。


メモリ量などはさすがにファイナルとして、細かい点はまだ非公開部分が残ります。また本体外観も未公開。
AMDのAPUも、ゲーミングPCを凌駕する怒涛の高性能ではなく、またコスト第一の非力でもなく、よく言ってバランスのとれたほどほどスペック。PS4の Radeonの詳細はまだ分かりませんが、あくまで一例としてゲーミングPC向けGPUの数字を挙げれば、約一年前のNVIDIA GeForce GTX 680は 3TFLOPS、今年発表されたばかりの高価なウルトラハイエンド GTX Titanは4.5TFLOPSくらい。(ゲーミングPCでは相応のGPUに相応のCPUをあわせるため、低消費電力で非力な Jaguar を多コアの構成はそれほどPC的ではありません)。


ハードウェアは汎用アーキテクチャになったとして、それで実現するエクスペリエンスについては「ソーシャル」や「セカンドスクリーン」「クラウド」をキーワードにさまざまな新機軸が盛り込まれています。

なかでも本体機能でサポートされた「ゲーム体験の共有」は大きな目玉。PS4のゲームは直前の数分が常に録画されており、コントローラDUALSHOCK 4 に新設された" SHARE " ボタンを押すことで、ゲームプレイを動画や静止画で切り出してFacebookなどに共有できます。

また現在進行中のゲームを、Ustreamなどに配信することがも可能。従来的な協力プレイに加えて、ソーシャルネットワークなどを通じてゲームに介入してアイテムを届けるといった新たなプレイをサポートします。

「セカンドスクリーン」は、PS Vita でのリモートプレイや、Android / iOSアプリを使ったスマートフォン / 他ブレント連携など。リモートプレイはPS3 と PSPの時代からサポートされていた機能で、PS4をサーバとして、WiFi で画面をPS Vita に飛ばして手元でプレイできます。

リモートプレイについては「今後、システムレベルでサポートすることにより、ほとんどすべてのPS4ゲームをPS Vitaで楽しめるようにしてまいります」とされており、すべてのゲームがサポートするわけではないようです。(また年末発売(予定)のゲーム機に対してわざわざ「今後」と断っていることから、ロンチ時点でどのようにサポートされるのかは分かりません)。

スマートフォンやタブレットを使ったセカンドスクリーンは、アプリを通じてゲームの地図やアイテム画面なと、補助的な情報を表示するもの。PS Storeでのゲーム購入などのほか、友人が遊んでいるPS4ゲームを観戦する機能も備えるとされています。


ハードの進化にともなう使い勝手の進化としては、システムの状態を保持しつつ節電状態で待機するサスペンドに対応。再起動を待たずにすぐゲームに復帰します。また「スタンバイ状態」でもダウンロードやゲームのアップデートが可能。ダウンロードについては分割配信により、届いた分から走らせることで待ち時間を減らします。

さらに「将来的には、ダウンロードの待ち時間を限りなくゼロに近づけてまいります」と宣言しており、購入しそうなコンテンツを事前予測してあらかじめダウンロードしておくといったことも可能になるとしています。

もうひとつの「将来的には」としては、買収したGaikai の技術を使い、PS Store でゲームをダウンロードする前にストリーミングで試遊する、PS3タイトルの「多く」をストリーミングで遊べるサービスの提供なども予告しています。

「将来的には」が頻出することから、つつがなく年末に発売されたとして、PS3と同様に末永くアップデートが楽しめそうです。
ソニー プレイステーション4 仕様詳細。Jaguar 8コアに1.84TF Radeon のカスタムAPU、8GB GDDR5メモリ

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