iPhone 5sのLTEスピード測定、今回は都心を離れて地方都市で測定しました。といってもすべての地方を回れるわけではなく、あくまでごく一部の地方をサンプルとして選出。そのターゲットとなったのは長野県佐久平駅とその周辺。というのも長野県には都心ではなかなか体験できないバンドである、NTTドコモの800MHz帯LTEが使えるからです。

山手線エリアの調査リポートでも触れた通り、ドコモの800MHz帯LTEは山間部や人口の少ないエリアを中心に展開するバンドですが、長野県佐久市は平賀バイパスを中心に800MHz帯のLTEエリアが広がっています。なお同じ長野県では上田市、塩尻市などを中心に下り100Mbps超の1.5GHz帯のLTEエリアも増えていますが、この帯域はiPhone 5s/5cでは非対応のため今回は訪れておりません。

佐久平駅へは高速バスを使って連休中の午前中に移動し、道すがら高速道路の上でスピード計測を実施。他の計測と同様、アプリは「RBB TODAY SPEED TEST」を使い、3回の測定結果から平均値を算出しています。また、今回はLTEだけでなく3Gで接続されることもあったため、3回の計測中LTE接続が何回だったのかも計測しました。

注目は寄居PA、ドコモのみが......


測定場所 測定項目 ドコモ au ソフトバンク
三芳町付近 LTE率 3/3 3/3 0/3
下り 13.41 18.94 0.44
上り 2.73 5.39 1.82
PING 46.3 54.7 45.67
アンテナ本数 3.3 3.3 5.0
高坂SA付近 LTE率 2/3 3/3 3/3
下り 4.09 11.72 8.91
上り 1.11 8.14 4.87
PING 62.0 51.0 34.0
アンテナ本数 3.0 4.3 3.0
寄居PA LTE率 0/3 3/3 3/3
下り 2.45 17.42 40.05
上り 0.40 4.98 5.91
PING 85.7 50.0 30.3
アンテナ本数 3.3 4.0 3.7
下仁田IC付近 LTE率 0/3 1/3 3/3
下り 1.05 7.12 36.47
上り 0.39 1.45 4.07
PING 78.0 75.0 35.3
アンテナ本数 5.0 4.3 3.0
碓井軽井沢付近 LTE率 0/3 1/3 0/3
下り 2.96 6.15 0.40
上り 0.65 5.65 1.20
PING 350.0 73.3 206.3
アンテナ本数 4.7 4.7 5.0


あくまで特定のタイミングかつ移動しながらの計測だったためかなり偏った測定結果でありますが、注目は休憩に立ち寄った寄居パーキングエリア(PA)の測定結果。小さなPAとはいえドライバー憩いの場でもある寄居PAは、入り口付近や駐車場エリアでドコモだけが唯一3Gとなりました。なお、高速バスでの移動中はドコモ以外のキャリアも3G表示となる場所が何カ所かあったこと、停車するPAやSA次第では他のキャリアが3Gでの測定結果となる可能性もあることは当然のことながらご留意ください。




ドコモだけ3Gとなった寄居PA

auはここでも安定した結果をキープ。ソフトバンクは40Mbpsを超える速度を叩きだす一方、3G接続では1Mbpsに届かないほど遅くなるなど、暴れ馬的な傾向は変わらずです。

佐久平でも続くドコモの「不調」

測定場所 測定項目 ドコモ au ソフトバンク
 JR佐久平駅 LTE率 0/3 3/3 3/3
下り 0.52 32.30 30.81
上り 0.24 12.85 8.40
PING 82.0 49.3 49.7
アンテナ本数 5.0 5.0 5.0
 JR下中込駅 LTE率 0/3 3/3 3/3
下り 2.49 21.87 0.44
上り 0.27 10.69 1.04
PING 223.7 49.7 64.0
アンテナ本数 5.0 5.0 1.7
 JR中込駅 LTE率 3/3 3/3 3/3
下り 5.84 10.42 8.47
上り 1.19 6.94 3.11
PING 37.7 49.0 48.0
アンテナ本数 4.0 3.0 4.0

目的地である佐久平周辺に到着してもドコモの「不調」は続きます。JR佐久平駅の駅前では、時折りLTEをつかむもののすぐに3Gに切り替わってしまい、駅前のメインは3G回線でした。長野新幹線の駅としては高崎駅や長野駅、お隣の軽井沢駅ほど有名ではないかもしれませんが、それでも新幹線の停車駅である佐久平駅でNTTドコモのみ3Gでしかつながらないという結果は、「地方に強いドコモ」というイメージからすると意外な結果となりました。



JR佐久平駅。佐久鯉と呼ばれる鯉料理が名物

その他の駅での測定もNTTドコモは3G接続が頻発。期待を込めていた800MHz帯のエリアであるJR中込駅周辺はさすがにLTEをつかんだものの、下り速度は10Mbps以下と、3Gとあまり変わらない結果となりました。



NTTドコモ800MHz帯エリアのJR小海線中込駅。ディーゼルエンジンと蓄電池を使った「世界初のハイブリッド車両」が特長の高原列車

地域によってキャリアのエリア展開は大きく異なり、他の地域で測定すればドコモしかつながらない、ドコモが一番速いというエリアも多々あるでしょう。あくまでごく一部のエリアではドコモよりauやソフトバンクのほうが快適な地方エリアもあるという結果に過ぎないものの、LTEで先行したNTTドコモと同等かそれ以上にauやソフトバンクのエリア展開も進んでいる、という程度は記憶の片隅に置いてもいいかもしれません。

もし「うちの近所はドコモが強い」「auが意外と弱いんですけど......」「ソフトバンクは確かに荒馬だ」などなど独自の計測データがございましたら、ぜひコメント欄に計測結果をお寄せください。その際、キャリア名、端末名、計測したエリア、計測アプリ名などをお忘れなく。ちなみに編集部では計測アプリは「RBB TODAY SPEED TEST」を使っています。

iPhone 5s 通信速度テスト 3キャリア比較:地方都市編

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iPhone 5s 通信速度テスト 3キャリア比較:地方都市編。「地方に強いドコモ」の逆襲なるか
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