アップルがヘッドホンで有名な Beats を買収しました。総額は30億ドル(約3000億円)。アップルはヘッドホンやスピーカー、オーディオソフトウェアのライセンスで知られる Beats Electronics と、サブスクリプション制音楽配信サービスの Beats Music の双方を傘下に収めます。




(左からBeats創業者のひとりJimmy Iovine、アップルのCEO Tim Cook、Beatsの創業者でありミュージシャン/プロデューサー Dr. Dre、アップルのインターネットソフトウェアおよびサービス担当シニアVP Eddie Cue)

アップルの発表によれば、Beats の共同創業者 Jimmy Iovine と Dr. Dre もそのままアップル入りします。両者のアップルでの役職は現時点で不明。音楽サービスを含むインターネットソフトウェア&サービス担当上級副社長エディー・キューの下で働くことになります。

アップルにとって30億ドルは大した金額ではないものの、従来は比較的小さな企業を特定の技術や製品目当てに買収することが伝統でした。30億ドルの大型買収はクック体制で最大というだけでなく、アップル史上でもっとも高額な企業買収です。

iTunes Store と iPod はデジタル音楽ビジネスをメインストリームにした立役者ですが、ここ数年は Spotify や Rdio といった定額制ストリーミングサービスの躍進が著しく、アップルはデジタル音楽ビジネスでのプレゼンスを相対的に弱めていました。

Beats はヘッドホンやオーディオ技術の Beats Electronics だけでなく、このストリーミングサービスで成長中の Beats Music を持っているため、アップルは音楽サービス部門のみを買収するのでは、との予測もありました。しかし蓋を開けてみれば、日本でもよく見かけるようになって久しい " b " ロゴのヘッドホンを含む Beats 全体を傘下に収める内容で合意に至っています。

買収は関係当局の認可を得たのち、会計年度の第4四半期末(9月末)にも完了する見込み。

アップルは自社の iTunes Store や Radio と、Beats の Beats Music を、(少なくとも当面は) 独立したサービスとして継続する方針。クックCEO は、Beats の創業者二人組 Iovine とDr. Dre がアップルとともに「次世代のさまざまな音楽プロダクト」を作ることになると語っていますが、「思いもよらないもの」「音楽を現在よりさらに高いレベルに導く」といった表現をするのみで、具体的な展開についてはコメントしていません。

アップルの次の大きなスペシャルイベントといえば、6月2日から開催される開発者カンファレンス WWDC 2014 が来週に控えています。ティム・クックが登壇するキーノートプレゼンテーションは、日本時間で6月3日午前2時から。

Beats の買収手続きは順調に進んでもまだ完了しないため、直接 Beats 関連の商品が発表されることは考えにくいとしても、プレゼンの最後をミュージシャンの生演奏で締めくることが伝統だったアップルだけに、WWDC でも音楽を含むソフトウェア / サービスでの新たな展開について発表されても不思議ではありません。Engadget では WWDC 2014 キーノートからのニュースをリアルタイム速報でお伝えする予定です。

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速報:アップルがヘッドホンや音楽配信のBeatsを買収。約3000億円 (更新)
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