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電子工作部活動報告:第2世代のGalileoでネット連係ガジェットを作る(前編)

Ayako Nakamura
2014年9月19日, 午後12:18 in Bukatsudo
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Engadgetが開催している電子工作部も今回で4回目となりました。前回に引き続き、インテルのArduino互換開発ボード「Galileo」を使ってインターネット連動ガジェットを作ります。開発ボードを触ったことのある人、ない人、いろいろなスキルの参加者が集ったアイデアソンでどんなアイデアが出たのか、活動の様子を報告します。
  • 前編(この記事)
  • 後編
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インテル Galileo Gen2とガジェット作り



インテルのGalileo Gen2はCPUにQuark X1000を搭載したArduino互換の開発ボード。サイズはGen2で変更され123.8×72ミリ(縦×横)。USBポート(ホスト/クライアント各1)、シリアルポート、microSDカードスロット、10/100BASE-Tイーサネットコネクタなどを搭載するほか、512KBのeSRAMや256MバイトのDDR3-800メモリなどを備えています。さらにGen2は初代とくらべてインターフェースと電源周りを改善、強化しました。Galileo最大の特徴はCPUのQuark X1000。Quarkはコア数1コアでありながら動作周波数400 MHzで駆動し、同社のAtomに比べて5分の1のサイズ、10分の1の消費電力で駆動します。


IDF 2013でのQuark 発表の様子。指先ほどのサイズでとても小さいのが特徴です。

Quarkは、小さいけれどパワフル。近年盛り上がってきたウェアラブルデバイスなどに適した新世代のCPUと言えます。Galileoは1つあるだけで幅広いプロトタイプを簡単につくれます。新しくなったGen2の使い心地も確認しつつ夏休み時期にガジェット作りをしてみました。

Engadget電子工作部とは

電子工作部は 2日構成の部活です。Day 1は使用するボードのレクチャーを受け、5班に分かれた参加者がアイデア出しをします。このアイデア出しで「何を作るか」を決定。2週間後のDay 2にプロトタイピングの最終調整とプレゼンを行い、講評を受けます。

講師はオブシープの かすやきょうこさんとユカイ工学の古山善将さん(エンジニア、デバイス作家)が担当。インテルの技術サポートは志村泰規さん(モバイル・エンベデッド製品技術部担当部長 )、新井雅海さん(技術本部ソフトウェア技術統括部アプリケーションエンジニア)、小鷲英一さん(技術本部シニア・ストラテジスト)でした。



まずはインテル志村さんから、第二世代のGen2になってどのような機能を強化したのか、初代Galileoからの違いについて説明がありました。




Galileo Gen2は初代Galileoの改良版として、8月2日頃から店頭販売が開始された新製品です。基板サイズが大きくなり、Linuxデバッグ用の6pin USB UARTヘッダ、PCI expressとJTAGデバッガコネクタなどを搭載。また、入力電圧7V~15Vのワイドレンジに対応し電源に関する機能が改善されました。



GPIOトグルスピードは初代とくらべて一部のピンで約800倍高速化。2.5us(400KHz)対応ピンは0〜6、9〜13です。ほかにもPWMの分解能が8ビットから12ビットへ、ADC(アナログ・デジタル変換器)の変換速度が4倍へ、Shield互換性とそれぞれ向上し、COMポートはFTDIのUSB-COM変換ケーブル準拠になりました。(編集部注:本スライドは志村さんが個人的に作成したもので公式ドキュメントではありません)



続いてインテル新井さんからGalileoとMRAAを用いた開発環境について紹介。MRAAはPython / JavaScript / C++からArduinoの端子を簡単に操作できるライブラリです。


GalileoはArduinoが持つプログラミングの簡単さを保ちながらもPythonやJavaScriptなどの言語や既存の資産を有効に活用できます。


GalileoとGalileo Gen2はGPIO、Analog In、I2C、PWM、SPIに対応。8月現在で規格対応における変更点はありません。なお、UARTはGen2で将来対応予定です。


Rapid Prototyping用MRAAラッパーを見ていきます。Web GUIもこのように揃っています。

APIはカテゴリ3種、GPIO、AnalogIn、PWMがあります。




インテルMcCoolさんはGalileoを使ったWiFi駆動の戦車風ガジェットをデモ。実際に動くガジェットを前に参加者のテンションが上がりました。ソースコードは近いうちにGitHubで公開予定だそうです。

Galileo Gen2のレクチャーに続いて、Day2の概要とアイデア出しに関しての説明をかすやさんと古山さんから説明します。





アイデアソンの全体進行を担当したかすやさん。Galileoを使ったガジェットのアイデアとして、自作の「キリンを通じて離れた人に気持ちを伝えるデバイス」を紹介しつつ電子工作の基礎とアイデア出しのヒントをレクチャー。




Day1の進め方を説明する古山さん。セクションごとにどのような目的で、時間はどの程度なのかきめ細かくアドバイスしました。

Day 1:Galileo Gen2でどんな物ができるのか。基本になるアイデアと基礎プロトタイピング完成を目指す


13時〜15時:アイデアスケッチで実際に作るモノを具体化




まずはガジェットを作るための「アイデアの元」を書き出します。グループでどんなモノを作りたいか、浮かんだアイデアをどんどん書いていきます。



配布したA3サイズの紙がみるみる埋まっていきます。中には用紙が足りなくなりそうな班も出てきました。



アイデア出しが終わったら、「だれ」が「いつ」のマトリックスでアイデアを分類。分類ができたらA4用紙に1アイデアずつイラスト化して影を付けて立体になった時の具体的なイメージを表現します。完成形のイメージを自身で形にし、共有することでプロトタイプから完成までの作業も少しずつ決まっていきます。



今回の参加者は電子工作やモノづくりの経験者よりWeb系エンジニアが多かったからか、モノづくりのアイデアは浮かんでもそれをイラスト化するのに少し苦労していたようです。イラスト化が終わったら簡単な説明を添えて完成です。




イラスト化が終了したらグループメンバーに説明してアイデアを共有します。共有できたら近くの窓やボードに張り出し、各自が良いと思うアイデアにふせんを貼ります。全員が貼り終わった時に貼られたふせんが多い用紙から、グループとして作業を進める1つのアイデアへ絞っていきます。

15時30分〜18時:アイデアを元に基礎プロトタイピング。Galileoに触れてさらにアイデアを具体化する




30分ほどの休憩を挟み、いよいよGalileoをセットアップしてからプロトタイピングに入ります。Galileo Gen2は発売から間もないので皆さん触るのはもちろん初めて。ソースコードやドキュメントなどを読み解きながら分担してコードを書きます。



アイデアスケッチで固まったイメージにGalileoを通じて動作を加えます。チームプレイでアイデアの企画力とプログラミングのエンジニア力をうまく結びつけられるでしょうか。

Day 1:アイデア発表会で各班のアイデアを確認して方向性と内容を再確認

代表者がアイデアを参加者の前で発表。講師やゲストから技術的なフィードバックや、方向性へのアドバイスなどを受けて方向性を確認します。


猫舌のためのコーヒーガジェット



E班はコーヒーなど飲み物を冷ましてくれるガジェットを提案。風車に向かって息を吹きかけると、遠隔でその吐息を再現します。発展アイデアとして、イケメンアイドルの吐息が出てくるモードなどもあるとのこと。

仲の悪い夫婦やカップルを和ませるガジェット



A班のガジェットはスマホアプリで毎日「好き」「嫌い」ボタンをタップしてスコアリングし、毎週金曜日に判定ボタンをタップするとハート型ガジェットのランプが点灯します。8つのランプが全て点灯したらクラッカーを鳴らしてお祝いモードも演出。

サイコロトークガジェット



D班は会話ベタな人が彼女と居る時に使用するガジェットを発表。会話の下手な人が彼女といて困る時は話題が少ないこと。それを解決するために話題を提供するガジェットです。会話が無くなった時に新しい話題を提供したり、彼女の機嫌が悪くなったらどんな会話をすればいいか教えてくれます。

コミュケロケロ


B班は電話アプリをインストールしたスマートフォンと連動するガジェットを発表。着信すると自動的に通話状態となり、音声に反応してパペットの口が動きます。また、アプリ側は喜怒哀楽のボタンが有り、パペットの光り方が変わって気持ちを伝えられます。

マンネリなカップル向け会社から出て家に近づくとだんだん色が変わるライト



C班のガジェットはGalileoと連携するアプリをスマホにインストールし、Galileoとインターネット経由で通信。スマホのGPSで距離を計測して情報を送信します。そのGPS情報に合わせて設定したタイミングと色で電球が点灯します。



この時点でアイデアを決めきれず「お互いのシチュエーションをなんとなく相手に通知するガジェット」というガジェット案も発表。離れた場所にいるカップルで使い、お互いの行動や取り巻く環境をなんとなく相手に通知するというモノです。例えば、ガジェットを置いた部屋に人が帰ってきたら赤く点灯。不在だったら寂しそうな青く点灯、就寝したら消灯します。

以上で各班のアイデア発表会が終わりました。以下懇親会の様子。





かすやさんに勝つとGalileo Gen2をGetできるじゃんけん大会がEngadget編集長鷹木の音頭でスタート。皆さんの表情が真剣です。



お腹が落ち着くと、細かな部分の打ち合わせやアイデア発表会のフィードバックを検討している班も出てきました。

基本的に2週間後のDay2まで一緒に作業する時間は公式にはありません。8月23日のDay2まで、引き続き専用のFacebookグループでコミュニケーションを深めていきます。Day2に各班が発表したガジェットは完成するのでしょうか。

後編はこちら
Source: Intel Galileo
関連キーワード: bukatsudo, club, cpu, engadget, Galileo, Intel, Quork
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