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Kickstarter運営インタビュー:信頼に基づくサービスを少人数で運営。日本進出は未定

Ayako Nakamura
2014年9月27日, 午後01:02 in Kickstarter
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(写真向かって左:Nick Yulman氏 右:David Gallagher氏)

米ニューヨークで現地時間9月21・22日に開催されたWorld Maker Faire New York 2014より。

Kickstater出展ブース紹介に続き、Kickstarterでコミュニケーションディレクターを務めるDavid Gallagher氏へのインタビューをお届けします。KickstarterとしてMakerはどのような存在なのか、またインタビュー前日に告知した利用規約変更の背景や、気になる日本進出の可能性、コミュニティチームお気に入りの日本に関わるプロジェクトについてなど話が広がりました。




Q: Kickstarterとして、MakeもしくはMaker、メイカームーブメントとはどのような人々、どのような現象だと捉えているのでしょうか。World Maker Faireに出展した理由も教えてください。

A: (Gallagher氏) 自分で何かを作り出すことがMakeであり、その人がMakerだと考えています。Kickstarterは広くモノづくりをする人、すなわちMakerを支援しています。私達はプロジェクトが成功したことを祝福したいですし、その意味もあって出展しています。ほかにもアートフェスティバルやフィルムフェスティバルにも出展していますので、Maker Faireだけに限りません。私自身は今回初めてこのWorld Maker Faireに参加しましたが、子供の来場者も多く、楽しくて良いイベントですね。

メイカームーブメントはこれからも拡大を続けるでしょう。例えばガジェット好きなギークはガジェットに投資する額も大きいですし、常に新しいものを求めていますが、物事は常に変わっていきます。すなわち、ガジェットなどの技術系に限らず全てのものがMakeする対象になりえるし、Makerも増えていくでしょう。そして、メイカームーブメントも拡大すると思います。

Q: 昨日 (9月19日)、Kickstarterの利用規約を変更し10月19日以降に新規登録したプロジェクトから適用することを告知しました。今回の変更は資金調達プロジェクトの進行が遅れたり失敗した時に、プロジェクト担当者と支援者が双方でどのように対応すべきかについてシンプルにしています。ユーザーの反応と、変更の理由を教えてください。

A: 告知をしてから間もないので、正直ユーザーの反応は分かりません。メールも送りましたが、多くのユーザーは「またメールが来た」と思って注意を払わず、まだ目を通していないでしょう。私達は、長い時間をかけて利用規約を分かりやすく変更してきました。

仰るとおり今回の変更は特にプロジェクトで何か問題が起きた時、プロジェクト担当者とその支援者がどのような対応をすべきかシンプルに定義しなおしました。大半のプロジェクトは問題なく進行しますが、問題が起きるプロジェクトもあります。そして、Kickstarterはその問題に対し責任は負えません。

KickstarterはAmazonのようなショッピングサイトではなく、(プロジェクト担当者と支援者の)信頼に基づいたサービスです。多くの物(プロジェクト情報など)がオンラインにありますし、何かを作りたい人とその物を支援する活動が起きているサービスです。Kickstarterには支援したいという気持ちになるような良いプロジェクトが沢山ありますし、Kickstarterでどんなことが起きているのかチェックしている人も多いです。

Q: 日本人もしくは日本に関わるプロジェクトでお気に入りがあったら教えて下さい。

A: 私達コミュニティチームのお気に入りプロジェクトは5つです。:

  • Mighty No. 9(横スクロールアクションゲーム)
  • Ototo: Make Music from Anything
  • C.24 - The Music Keyboard for iPad
  • RAPIRO: The Humanoid Robot Kit for your Raspberry Pi
  • Swing Bin
Q: 今のところ日本在住の人は、Kickstarterにプロジェクトを登録できません。日本語サービス提供の可能性は現在あるのでしょうか?

A: 現在すでに複数の言語に対応して、その国の人がプロジェクトを登録できるようにしています。ですが拡大が遅い理由の一つには、各国対応は慎重に進めなければならないことがあります。各国でサービスを展開するには会計に関することやお金について、法律に関わることなど、サービスを運営する上で対応すべき重要なことが多くあります。また、私達は現在ニューヨークに1つだけオフィスを構える社員90名だけの会社です。なるべく多くの人にKickstarterを使ってほしいと思っていますが、会社の規模を大きくする必要性を感じていません。これらのことを踏まえ、具体的に提供の可能性はお話しできません。

Q: Kickstarterでプロジェクトを成功させるポイントがあったら教えてください。

A: 現在Kickstarterに登録されたプロジェクトは41%が資金調達に成功しています。私達は常にプロジェクト成功のためのヒントや情報を公開していますので、そちらを参考にしてください。

Q: 多くのクラウドファンディングサービスがあります。Kickstarterの競合サービスはありますか?

A: 多くのサービスがありますので、具体的には挙げられません。私達はクリエイティブ系のプロジェクトへ特に注力していますし、ほかのサービスはほかの領域に注力しています。そういう意味ではKickstarterの強みはクリエイティブ系といえます。

Q: クリエイティブ系といえば、少し前に多額の資金調達を成功して話題になったユーモアプロジェクトの「ポテトサラダ」がありました。
(編集部注:ポテトサラダプロジェクトは、8月2日までに5万5千492ドルの資金と6千911人の支援者を集めたユーモアプロジェクト。「ポテトサラダを作る」ことだけで多くの支援者が集まったことが話題となりました。)

A:そうですね(笑い)ポテトサラダのZack Brownはとても面白い人ですよ。この前オフィスに遊びにきて「なぜこのプロジェクトが成功したのか理由がわからない」と話していました。彼は来週末、集まった資金を使って音楽バンドも呼ぶ大きなポテトサラダフェスティバルをオハイオで開催するそうです。ジョークは1つのクリエイティブですね。彼のジョークを楽しんだ人が支援をし、そのことがまた話題を呼び、良いプロジェクトになりました。面白いことを求める人は多いのだと感じました。




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