ゲーム『スーパーマリオワールド』の世界における表面重力は地球の約8倍(78m/s2、7.96g)であり、おそらくは太陽系外の巨大ガス惑星上に構築されたプラットフォーム上のできごとである可能性が高いとする計算結果を、米ニューヨーク大学の宇宙物理学者 Gabe Perez-Giz 氏が発表しました。


といっても真面目な論文でマリオ世界の実在を論じたわけではなく、米国の公共放送ネットワークPBSで始まった物理・科学教育番組 PBS Space Time のウェブ向けミニエピソードの話です。本編約6分は下に貼り付けた動画でごらんください。



要するに重力加速度とはなにか、地球では9.8m/s2 だがこうやって求められます、数式ではこうなります、では応用としてマリオのジャンプ力の秘密を 仮に実在する環境だったどうなるか? で計算してみましょうとの趣向です。

マリオの縦方向ピクセル数と半公式な身長(150cmちょっと)からゲーム画面内のスケールを割り出し、ジャンプの距離と速度から割り出した結果、スーパーマリオワールド(SNES / スーパーファミコン版)での重力加速度は、マリオのジャンプと落下の速度から計算して 78m/s^2。つまり地球の表面重力の約8倍。

重力が弱いからふわふわと高くまで飛んでいるわけではなく、人間ではただ横たわるにも耐え難い大重力のなかで凄まじい脚力を以ってジャンプしているからこそあの高度と速度という結果になりました。さらにそこまで大重力の惑星は地球型では存在が難しく、太陽系外の巨大なガス惑星上に何らかの力で支えられた平坦なプラットフォーム上のできごとであろう(と考えれば一応辻褄はあう)と結論づけています。

さて、そもそもマリオ世界のアルゴリズムを現実に当てはめて考えること自体が「仮に〜だとしたら」の遊びではありますが、単純化されたモデルとして物理を当てはめて計算してみた教材はネットで意外と多く見つかります。例えばシリーズ7作品における表面重力を計算したページなど。

同じ作品でも試算者によって結果にばらつきがありますが、マリオの半公式な身長(約155cm程度)を通常のマリオ(チビマリオ)時の数字ととるか、スーパーマリオ状態の数字ととるかでも解釈が分かれているようです。なお、ジャンプ後に空中で反転できる能力は物理学の埒外にあるためか特に考察されていません。
スーパーマリオワールドの表面重力は約8g、物理学者が算出。巨大ガス惑星上構造物の可能性
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