DeNAとの業務・資本提携発表会で、任天堂が次世代のゲーム専用機プラットフォーム『NX』 を予告しました。


DeNAとの業務・資本提携は、任天堂IPの価値を保ち最大化する手段としてスマートデバイス向けのゲームを開発提供すること、およびスマートデバイス・PC・ゲーム専用機を横断する新たなメンバーズサービスの共同開発が目的でした。

新型のゲーム専用機とは直接関係がない発表の場でありながら名前だけ言及した理由は、任天堂の岩田社長いわく「任天堂がゲーム専用機ビジネスに対する情熱を持ち続けているひとつの証明として」

任天堂はコアビジネスのゲーム専用機が不調で業績も悪化しているため、専用機を捨ててとうとうスマホ参入に追い込まれたのだ、といった解釈をあらかじめカウンターしたいがために、開発名「NX」のみを予告した格好です。

(ほかの『あらかじめ反撃』は、ゲーム専用機ビジネスは終わったと言われるが3DSは昨年後半の半年だけでダブルミリオンが5タイトル、これは日本のゲーム専用機の史上にかつてない大成功!など)。




とはいえ岩田社長がNXに言及した際の言葉遣いや、これまでの経営方針発表会での発言などから、NXの可能性を推測することはできます。まず、「新型ゲーム専用機」でも「新型携帯ゲーム機」でもなく、「全く新しいコンセプトのゲーム専用機プラットフォーム」と語っていること。

任天堂は従来から、据え置き機と携帯機で分断されていた開発環境を統一し、より効率的にソフトを開発できるプラットフォームについて研究中であることを認めてきました。NXが『ゲーム専用機プラットフォーム』と呼ばれていることから、特定のハードウェアの形ではなくこのプラットフォームに対する名称であることが分かります。

また本日のDeNAとの提携発表の目的のひとつは、スマートデバイスとゲーム専用機を結ぶ『一体型メンバーズサービス』の開発でした(運営は任天堂主体)。

任天堂はスマートデバイスの活用について、ゲーム機かスマホかの二択を前提にどっちつかずの態度をとっているわけではなく、かつての任天堂がテレビという新発明を活用したように、任天堂のコアビジネスをさらに発展させるためにスマートデバイスを活用するのだ、と説明しています。

本日発表されたメンバーサービスは、クラブニンテンドーの後継としてロイヤルティプログラムの側面も持ちつつ、あるデバイスで任天堂IPに親しんだユーザーをまた別のデバイスに誘導する役割を果たすとされています。

「スマートデバイスを通じて任天堂とつながり、任天堂IPに興味をもってもらったお客様には、よりプレミアムなゲームプレイ体験を」との発言からすれば、「全く新しいコンセプト」ではありつつも、プレミアムで没入感のあるゲームを提供する点で伝統的なゲーム機の立ち位置からは変わらないと考えられます。

NX の具体的な詳細は2016年に発表予定。どのようなハードウェアで動くプラットフォームなのか、スマホやタブレットにないどのような仕組みで「プレミアム」をうたうのか etc はまったく謎のままですが、今年のE3や秋イベントで新規ゲームプラットフォームの発表がないこと、年末にいきなり発売の目がないことだけは確定したといえます。



なお、任天堂がシャープの自由形状ディスプレイを新型のハードウェア製品に採用するらしい、とのうわさが昨年ありましたが、任天堂は健康分野での「ノン・ウェアラブル」製品など複数のデバイスを予告しており、かならずしもNXが変な形のディスプレイを採用すると決まったわけではありません。

任天堂、新ゲーム機 NX を予告。『新コンセプトのゲーム専用機プラットフォーム』
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