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3Dプリンタでマウスの甲状腺の作成に成功。移植実験へ

Toshinao Ruike
2015年4月1日, 午後03:11 in 3D Bioprinting Solutions
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ロシアの3D Bioprinting Solutions社は3月27日、3Dバイオプリンティング技術でマウスの甲状腺を作成したことを発表しました。

作成した甲状腺は、放射性ヨウ素によって本来の甲状腺機能が低下したマウスへ移植し、臨床応用の可能性を探る予定です。バイオプリンティングの過程を説明した動画(ロシア語)と解説は続きから。



マウスの生体の脂肪細胞から取り出した幹細胞を水を分散媒に持つヒドロゲルと混ぜ、3Dプリンターから押し出してプリントします。幹細胞はヒドロゲルに助けられながら三次元的に集合・凝集化してスフェロイドという細胞の集合体、あるいは重なった細胞の層に変化します。

今回培養に成功したのは比較的構造が単純な甲状腺ですが、プリンターの「インク」として幹細胞を積層させる3Dバイオプリンターの技術が着実に進歩していることが伺えます。



3D Bioprinting Solutions社は2018年までに、機能する腎臓を3Dバイオプリンティング技術で作成する予定。臓器を作成した場合、他人からの臓器移植と比べて拒絶反応の可能性が低くなるため、再生医療の分野での利用が期待されています。




こうしたバイオプリンティングの進化が注目される一方で、生命倫理の観点から警鐘を鳴らす動きもあります。テクノロジー系の起業家として、テクノロジー界で注目されるミュージシャン will.i.am もそのひとり。人体の一部または全部を複製するバイオプリンティングのルール策定について呼び掛け、先月Dezeen誌のインタビューで彼は次のように語っています。

「牛肉から始まって、皮革、体の一部とどんどん事が複雑になっていく」「もし肝臓や腎臓をプリントできるなら、今度は人間全体をプリントできるようになるかもしれない。大変なことだ。新しいモラルや法や規範が必要だ」


今回のニュースではマウスの甲状腺で実験している段階ですが、いずれは人体から細胞を取り出して用いる時期が到来すると考えられます。簡単に人体を複製できるようになった時、特に生命倫理の観点からどのような問題が生じるか、我々自身が起こりうる問題についてよく考え、ルールを作るための議論を行わなければいけない時期が来ているのかもしれません。

人体が簡単にプリントできるようになった暁には、誰かの細胞を勝手に取ってきてお家でこっそり3Dプリンティングして逮捕されたり、得体の知れない生物を作って途方に暮れたり、そんな世界がやって来る日もそう遠くなさそうです。

Source: www.3ders.org
関連キーワード: 3D Bioprinting Solutions, 3dPrinting
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