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東芝、HDD容量10倍増しの多層記録技術を実証。マイクロ波磁界で狙った記録層だけに書き込み

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2015年7月8日, 午後04:30 in Hdd
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東芝が、HDDのディスク表面にある記録層を多層化し、三次元で情報を記録する技術の実証試験に成功しました。実用化すれば現在1テラビットが限界とされる1平方インチ当たりの記録容量が、10テラビットにまで達するとしています。
 

ハードディスクはプラッタと呼ばれるディスク表面の記録密度を上げる微細化によってその記録容量を増やしてきました。しかし、現在の記録方式では超磁性限界理論から1平方インチ当たりの記録容量限界が1テラビットほどが限界とされています。

SSD などの固体ストレージメモリでは高密度化に加えて MLC や TLC といったメモリセルのマルチビット化などで容量を増やしてきましたが、最近はメモリセルの積層化で容量を増やす手法も実用化されています。

東芝が発表したハードディスクの多層記録技術は、これまで単層だったディスク表面の記録層を積み重ね、多層化するもの。東芝はこの多層化技術によって原理的には1平方インチあたり10テラビット前後にまで記録容量を引き上げられるとしています。

情報を読み書きするヘッドには次世代技術とされるマイクロ波磁界印加方式を採用。ディスクの記録層ごとに異なる強磁性共鳴周波数をもたせ、それに合わせたマイクロ波磁界を発生させることで狙った層へ情報を記録します。東芝は二層の記録層を作り、実証試験を実施。シミュレーションのとおり特定層にデータを記録できることを確認しました。

東芝によればこの多層化記録方法はハードディスクだけでなく、磁気メモリ、磁気テープといった磁気記録製品の高密度化に応用できるとのこと。

今後はピンポイントでマイクロ波磁界を発生させられるスピントルク発振器の開発を進め、2025年ごろを目標にそれを用いたヘッドを搭載する三次元磁気記録デバイスの実現を目指すとしています。



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Source: Toshiba
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