Sponsored Contents

HeadMountedDisplayの最新記事

Image credit:
Save

149ドルの表示専門HMD『Vufine』公開、価格だけでなく画質と市販メガネが使える便利さに注目

Shingi Hashimoto
2015年7月17日, 午後09:35 in Headmounteddisplay
238シェア
0
238,"likes":85
0

連載

注目記事

1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待
12

1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待

View


シンプルかつ低価格なヘッドマウントディスプレイ(HMD)を手がける米国のベンチャー企業Vufine(ビューファイン)が、日本での記者説明会を開催しました。第一弾となる製品のモデル名は社名と同じく『Vufine』。出荷予定は2015年11月で、価格は149ドルです。

特徴はHMDとしては異例とも言える手頃な価格と、そして極端なまでの機能の割り切りです。ポイントはHDMI入力から映像を表示するだけに機能を特化した点、さらに装着に際して市販のメガネが使える(製品には度無しメガネが付属します)とした点など。これらの工夫で、手頃な価格でありながら、ともすればより高級なHMD以上の実用性を備えます。

Gallery: Vufine ヘッドマウントディスプレイ Vufine | 18 Photos

18



7月22日まではクラウドファンディングサイトKickstarterで出資を募っている状態ですが、原稿執筆時は既に設定ゴール(5万ドル)の3倍以上となる16万ドルを達成済み。なお締め切り以降も、同社のサイトで購入可能となる予定です。


▲グリーンのモデルは試作機で、色やメガネへのアタッチメントは変更されるとのこと


低価格のポイントは、上述したようにスマートグラス系HMDとは一線を敷いて、ディスプレイとしての機能のみに特化した点や、カメラ用の液晶ビューファインダーとして流通している部品を上手に流用した点、構成部品を最低限に保てる片目用の開放型とした点などによるもの。



こうした設計により本体は非常に小さく、またボタンは電源1つだけ。端子は映像入力のマイクロHDMI端子と、充電用のマイクロUSB端子の2つのみです。製品使用時にはスマートフォンなど映像ソースからHDMIで接続する必要がありますが、柔軟性が高いHDMIケーブルが付属します。


基本的な仕様は、ディスプレイパネルの解像度が960×540ドット。縦横(アスペクト)比は16対9です。さらに映像ソース側からは720p(1280×720ドット)のディスプレイとして認識される仕様となっており、汎用性を高めています。
HDCPも対応するため、プレイステーション3などとの接続も可能。ただし音声は一切サポートしませんので、必要があればヘッドホンやイヤホンなどを別途使います。



また手頃な価格を実現したポイントの一つが、体感画面サイズ(視野角)。片目用の開放型ということもあり、目からの距離は約30cm先で大きさが4インチとかなり控えめです。と言ってもピンと来ない読者もいると思いますが、いわゆる両目用密閉型HMDの代表格であるソニーのHMZ-Tシリーズが20m先で750インチです。

もちろんHMZシリーズはいわゆる「仮想映画館」的な狙いのHMDであり、そもそも視野角自体が片目用の開放型対両目用の密閉型では大きな差となる部分ですが、かなり控えめというイメージはおわかりいただけたのではないでしょうか。



このあたりの設計の狙いを同社CEOの高坂悟郎(こうさかごろう)氏に聞いたところ「この値は、スマートフォンを使う場合と同じぐらいのイメージです。スマートフォンで画面を確認するような使い方の場合、これぐらいの大きさがあれば十分に情報が確認できると判断しました」との回答が。言われてみれば納得感の強い設計です。

また公称のバッテリー動作時間は、連続で90分以上。これは短めの映画を連続で見られると同時に、「1時間あたり10分前後、必要があった際に使う」パターンで10時間以上、つまり実質1日持つことを考えた値とのこと。



この仕様を高坂氏に聞いたところ、「バッテリー駆動時間に関しては公称値を守れる範囲でなるべく小さくして、本体を軽くしたい。装着していると5g軽いだけでも装着感が大きく増すので、そちらを優先したいからです。また、そこまで長時間使うのであれば、たとえばスマートフォンであれば本体を出して直接見たほうがベターな場合が多いと思います」との回答が。

実際にこのあたりの仕様を決めるため、試作機はバッテリー容量を変えた(120mA版と300mA版)の2種類作ってテストしているとの話も出ました。さらに高坂氏からは「実は仕様を決定する際は、USBバッテリーと併用することを前提としたバッテリー非搭載タイプも検討しました」とのコメントも。

続けて「さすがにこれはケーブルが2本となるため、受け入れられないだろうと判断しました。専用端子などでの1本化も検討しましたが、そちらも使い勝手が下がるし、昨今のトレンドにはそぐわないだろうということで、バッテリーは内蔵としています」とコメントしましたが、このあたりの割り切りの見事さが製品コンセプトに繋がっていそうです。


▲本体側の磁石。こちらも試作仕様なので、変更の可能性があるとのこと


また、装着感という点で重要なのが、メガネに装着するアタッチメント。仕様面での目標は、使っていない際にはすぐに外せる点と、装着時に角度を変えられる点です。本体側との固定を2つの磁石で行うことで、確実性の高い位置決めとスムーズな脱着、固定時の角度可変を実現する仕様となっています。




▲装着した状態でも、この程度まで角度可変可能。邪魔なときはしっかりと視線の外に出せるレベルです


▲試作アタッチメントの一例。説明時はこのほか、クランプで挟み込む試作機などもありました


また、現在開発の焦点となっているのが、メガネとの固定方法とのこと。市販のメガネはあまりにもさまざまなツルの形状があるためです。高坂氏は「さすがに市販のメガネすべてに対応はできませんが、現在いろいろな固定形状を試し、なるべく多くのメガネに対応でき、固定もしっかりとなるように調整しています」とのコメント。

一方で汎用のメガネが使えるという仕様は、大きなメリットもあります。それはメガネを変えるだけで装着感を変えられることから、装着感のカスタムの幅が広くなる点。また度なしメガネなどを使う場合は比較的コストも安価になります。さらに普段からメガネを使っているユーザーの場合「メガネを外さないと装着できない」という面倒が省ける点もメリットです。



気になる画質に関してですが、こちらも驚くほど良好。今回は実際に装着して、GoPro HEROやiPhone 5sからの入力で動画の鑑賞やWebブラウズをしてみましたが、設計の甘いHMDで気になりがちな画素間の格子も目立たず、開放型HMDで焦点となる明るいところでの画質も鮮明でした。

またYouTube動画を見る場合なども、残像は気になりません。このあたりは元がビューファインダー用、つまり動画前提のパネルという点も効果的に働いていそうです。



このようにVufineは、理詰めによって決定された仕様の割り切りにより、HMDとしては異例の低価格だけでなくカスタム性の向上なども実現した、かなりユニークな存在の製品。



高坂氏は「自分もウェアラブル機器好きなのですが、シンプルで安価なHMDはいつまで経っても出てこない。Vufineは自分で欲しいから作りました」と語りますが、これだけの大胆な、またユーザーの納得感が強い割り切りをしたモデルは、HMDのみならず他のガジェットでもなかなか見られないと考えます。

そういった視点からは、製品としてだけでなく会社としてのVufineも、今後ガジェット好きにとっては注目すべき存在となりそう。本誌読者であれば、今からチェックしておいても損はなさそうな予感です。


広告掲載についてのお問い合わせは ad-sales@verizonmedia.com までお知らせください。各種データなどは こちら のメディアガイドをあわせてご覧ください。

Source: Vufine
関連キーワード: HeadMountedDisplay, hmd, vufine
238シェア
0
238,"likes":85
0

Sponsored Contents