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DDR4スロットに挿すSSD『Diablo Memory1』10月発売、メインメモリとして認識

Shingi Hashimoto
2015年8月11日, 午後11:02 in Ddr4
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カナダの業務用メモリ製品メーカーDiablo Technologies(ディアブロ・テクノロジーズ)が、DDR4 DIMMスロットに装着可能で、メインメモリとして認識されるNANDフラッシュメモリ『Diablo Memory 1』を発表しました。製品の外観はDIMMそのものですが、構造的にはDRAMではなく、ほぼSSDとも呼べる製品です。

価格は未定ですがサーバーやワークステーション用(詳細は後述します)のため、安価ではなさそうです。日本での販売開始予定は10月。取り扱いは、サーバーやPC用のメモリを取り扱うアドテックとなります。

Gallery: Diablo DDR4互換NANDフラッシュメモリ Diablo Memory1 | 5 Photos

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特徴を紹介する前に、なんといっても気になる「メインメモリ、つまりDDR4の代替になるのか?」という点から。これは(残念ながら)違います。というのも、Memory1の公式FAQページには以下のような記述があるため。

What is the recommended ratio of DRAM capacity to Memory1 capacity?

To maintain target performance, the ratio between total Memory1 capacity to total DRAM capacity should be no more than 10:1.


これは「Memory 1の容量に対し、10分の1以上のDRAM容量を搭載しないと性能が出ない」という記載。つまり、言葉からイメージしがちな「Memory1があればDRAM不要」という使い方ではなく、DRAMと併用して低コストにメインメモリ容量を増やす(ただし速度は落ちる)、補助的なメモリということです。

なお実際のアクセス速度などは非公開ですが、同FAQページでは「Memory1 is built for performance」や「DRAMに近いアプリケーションレベル性能を実現する」といったアピール文が記載されています。ちなみに、モジュールとして認識される(SPD値の)メモリ速度はDDR4-2133(PC4-17000)相当。ただしこれは互換性を広く保つための設定でしょう。

昨今サーバーなどでは、「コンピュータのメモリ階層を現在よりもっと多層化して容量と速度をバランスさせつつ向上させる」技術がトレンドとなっていますが、Memory1はまさにこうした考えに基づいたデバイスです。



技術的な特徴の1つ目は、NANDフラッシュメモリを使うため、DRAMに比べて同面積で大容量が実現できる点。ディアブロは「DRAM搭載DIMMと比べて4倍の容量」とアピール。1枚で最高256GBという、SSD並みの容量もラインナップする予定です。
上述したように、構造としてはコントローラを除けばSSDに近いため、こうした高密度化が可能となるわけです。

そのため、「メモリアクセス速度は若干下がっても、全体としての容量が大きくなったほうが総合的な速度は上がる」というタイプのソフトウェアに効果があります。

技術的な特徴の2つ目は、DDR4 DIMMスロットに装着し、CPUやOSからはメインメモリとして認識される点。ただしDDR4といっても、レジスタードDIMM(RDIMM)とロードリデュースドDIMM(LRDIMM)に対応したマザーボード(とCPU)のみ。そのため一般的なPCでは使えません。冒頭でサーバーやワークステーション用と紹介したのは、こうした制限があるためです。

特徴の3つ目は、DRAMとの互換性の高さ。ディアブロ側では「UEFI上では対応が必要で、またOSは現状ではLinuxのみが対応。Windows ServerとVMware ESXiが対応予定」という制限を公開しているものの、一方でアプリケーション側の対応は必要ないとアピールします。

FAQでも「アプリケーションからの直接のアクセス可能」「バイトアドレス可能(byte-addressable)」といった情報が公開されていることから、互換性にはかなりの自信があるようです。



こうして特徴を列挙すると、速度面などはともかくとしても「そこまで都合よく動くのか?」という疑問が出てくるかと思います。しかしディアブロ社の経歴を紐解くと、この主張にも一定以上の説得力があります。

同社は2002年創業。メモリバッファやリピーターといったメモリインターフェイス関連のチップを得意とします。2014年には、サンディスクが出荷したDIMMスロット用SSD『ULLtraDIMM』シリーズに中核となる『Memory Channel Storage』技術を供与。これはIBM(当時)も『eXFlash DIMM』のブランド名で採用されています。
つまり、サンディスクやIBMに技術供与を行えるだけの力を持った企業であるということです。

ULLtraDIMMの写真(上記)にも、しっかりとディアブロのロゴが入っています。なおULLtraDIMMに関して詳しくは、発表当時の記事を参照ください。

SanDisk、DIMMスロットに挿す超低遅延SSD「ULLtraDIMM」を出荷開始

ただし、ULLtraDIMM(eXFlash DIMM)は、あくまでもPCからはストレージとして認識されるデバイスで、さらに(当然ながら)OSやデバイスドライバ、そしてUEFIでの対応も必要。メモリとして認識されるというMemory 1とは物理的な構造こそ似ていますが、論理的動作は非常に大きな違いがあります。



実際にディアブロのサイトでは、Memory1は「Diablo Memory」、Memory Channel Storage技術は「Diablo Storage」と、別ジャンルとして区別されています。


このようにMemory1は、DRAMを完全に代替はしないものの、今後のPCにも大きな影響を与えそうなアグレッシブな思想のデバイスです。

ただし10月という発売予定はあまりにもアグレッシブなためか、アドテック側のリリースには「本件発売予定につきましては変更する場合がございますので、予めご了承ください」という注釈が入っています。実際の登場時期に関してはまだ読めないところはありそうです。

ともあれ数年のスパンでは、メインメモリの考え方を徐々に変えていく可能性もありそうなデバイス。実際の登場を期待して待ちたいものです。



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