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高額ソフトの購入、「買い切り」と「月額制」どっちを選ぶ? Office2016のライセンスについて考えてみた(笠原一輝)

笠原一輝(Kazuki Kasahara), @KazukiKasahara
2015年10月15日, 午後09:00 in Microsoft
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矢崎 飛鳥, 10月29日
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9月29日、日本マイクロソフトは、同社が販売するオフィススィート"Microsoft Office"の最新版となるOffice 2016の発売を開始したことを明らかにした。ところで、既にマイクロソフトは一般消費者向けのOfficeライセンスを、従来からの永続型だけでなく、サブスクリプション型としても提供しているのはご存じだろうか?

月額ないしは年額の課金となるサブスクリプション型は、Microsoftだけでなく、クリエイター向けのツールで圧倒的なシェアを持つAdobeも取り組んでおり、今後は両社ともにサブスクリプション型を中心に展開していきたい意向を持っている。

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永続型とサブスクリプション型、最大の違いは課金方法

PCソフトウェアの2大メーカーであるMicrosoftとAdobeは、ユーザーに付与するソフトウェアライセンスの形態を、従来までの一括払いの永続型から、月額や年額による期間限定で課金する形のサブスクリプション型への移行を進めている。永続型とサブスクリプションの違いをまとめると、以下のようになる。

2種類の購入方法の違いとは?

最大の違いは、ライセンス料金の支払いだ。永続型は一度支払いをしてしまえば、同じメジャーバージョン(例えばV2.0、V2.1、V2.2...のように)であればその後の支払いはなく半永久的に利用することができる。ただし、メジャーバージョンアップ(例えばV2.xからV3.0へなど)のバージョンアップが行われた場合には新しい製品となるので、そちらへバージョンアップするには別途新しくライセンス料を支払う必要がでてくる。

これに対してサブスクリプション型は、契約期間を月ごとにないしは年ごとに限り、その契約期間だけソフトウェアのライセンスを提供し、支払いをしてもらうという仕組み。その契約している期間のみソフトウェアを利用することができるが、メジャーバージョンアップであろうが、マイナーバージョンアップであろうが、最新版のソフトウェアを常に利用できるというメリットがある。MicrosoftのOffice 365の場合は常に最新版への更新を促されるが、AdobeのCreative Cloudの場合は、旧バージョンを選んで使うことも可能で、新バージョンと混在して利用することも可能だ。

サブスクリプション型の登場により、ソフトウェアの流通システムも変わりつつある。従来の永続型が一般的だった時には、ソフトウェアの流通はオンライン販売か、リテールショップでの箱売りが一般的だった。この箱の中には、プロダクトIDなどが書かれているライセンスを証明する書類とソフトウェアが電子的に記録された光学メディア(CD-ROM/DVD-ROMなど)が入っており、ユーザーはそのプロダクトIDと光学メディアを利用してPCなどにインストールしていた。

しかし、サブスクリプション型になると、ソフトウェアが利用できるかどうかは、ユーザーのID(MicrosoftならMicrosoftアカウント、AdobeならAdobe ID)に紐付くことになるので、ソフトウェアはユーザーのIDでWebにログインしてもらいダウンロードする形に変わっている。台数の制限内(Office 365 Solo、Adobe Creative Cloudともに2台まで)であれば、ユーザーが自分で好きなPC(Windows+Windows、Windows+Mac、Mac+Mac、いずれの組み合わせも可)にインストールすることができる。従って、光学メディアを提供する必要はもうなくなっており、プロダクトIDだけを電子的にユーザーに提供すればよい形になっている。

このため、サブスクリプション型では、POSA(Point of Sales Activation)と呼ばれる小型のカード型のパッケージで提供することが一般的になりつつある。POSAのカードには、プロダクトIDの代わりになる文字列が入っており、ユーザーがWebサイトなどでそれを入力することでアクティベーションできる仕組みになっている。かつ、このPOSAカードは、オンラインで接続されているレジを通した時だけその文字列が有効になるという仕組みになっており、在庫を抱える危険性が無い、万引きされる危険性が無いという点でメーカーや販売店側にもメリットがあるのだ。

新旧どちらのバージョンを使いたいかで購入方法が変わる

それでは、永続型とサブスクリプション型、ユーザーにとってはどちらの方がお買い得なのだろうか?後述するように、サブスクリプション型には、クラウドサービスがバンドルされており、それもお買い得になる理由の1つなのだが、ここではそれは考慮に入れて、同じOffice 2016を利用した場合、何年間使えば永続型の方がお得だと言えるのかを考えてみよう。

MicrosoftはOfficeのサブスクリプション型ライセンスとしてOffice 365 Soloを、そして永続型ライセンスとしてOffice Professional 2016を提供している。どちらも同じWord、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Publisher、Accessが利用できる、ライセンスになっている。Microsoft自身が運営するMicrosoft StoreのWebストアにおける価格は前者が12,744円/年(税込)、後者が64,584円(税込)となる。これをOffice 365 Soloを何年使うと元が取れるかを表にしてみると以下のようになる。

ライセンスによる支払金額の違い

これを見ると、6年間Office Professional 2016を使い続ければ、Office 365 Soloを6年間契約し続けるよりも安価になるという計算になる。

ただし、これは、次のメジャーバージョンアップがでないという前提での計算で、例えばOffice 2019が3年後にリリースされた場合(そして、2010>2013>2016と来ている現状を考えると限りなく出てくる可能性が高い)にバージョンアップすれば、再び同じだけ払わなければならないと言える。逆に言えば、もしメジャーバージョンアップを2,3回スキップしてもいいと思うのであれば、永続型がお得になるし、常に最新版を使っていたいと思うのならサブスクリプション型がお得という価格設定になっているということができるだろう。

また、前述のように、サブスクリプション型では、WindowsとMacのライセンスが区別されないことが多い。MicrosoftのOffice 365、AdobeのCreative Cloudともに、1つの契約があれば台数の制限内であればMacにもWindowsにも自由にインストールできる。例えば、MacとWindowsが1台ずつあるユーザーであれば、永続型ライセンスではMac版のOffice、Windows版のOfficeのそれぞれを購入する必要があった。しかし、Office 365 Soloでは2台までという制限内であれば自由に導入できるので、MacとWindowsそれぞれ1台ずつにインストールして使うという使い方が可能だ。両方のOSをミックスして使っているユーザーにはこの点は明確にメリットと言える。


サブスクリプション型には、クラウドサービスなどでの恩恵が多い

ここまでの話はデスクトップソフトウェア単体で比較した場合だ。だが、実際にはソフトウェアメーカーは、ユーザーをサブスクリプション型への移行を促すために、それ以外のメリットを付与している。具体的にはクラウドと連動した各種サービスの提供だ。例えば、AdobeのCreative Cloudであれば、CreativeSyncという同期ツールを利用してデータをクラウド経由で自分自身や他者と共有したりできる。

Microsoftであれば、Office 365 SoloにOffice 365 サービスというクラウドサービスの利用権を付与している。具体的には、OneDriveというMicrosoftのクラウドストレージを1TB利用できる権利、Skypeの月間60分無料通話(国内外の固定電話および携帯電話)、AndroidやiOSなどのモバイルデバイスでOfficeモバイル(スマートフォン/タブレット用Office)を利用する権利、アンサーデスクというMicrosoftのテクニカルサポートを利用する権利の4つを付与している。特に、1TBのクラウドストレージ(将来的には無制限に移行予定)は、単体でサービスとして購入すると月額千円程度の課金がされることを考えれば、実質的には1TBのクラウドストレージを契約すると、無料でOfficeアプリケーションがついてくると言ってもいいほどだ。

また、モバイルアプリの利用権が付与されるのも見逃せないメリットだ。最近では、インターネットに接続するデバイスPC1台というユーザーはもはや少数派だろう。PCも、タブレットも、スマートフォンも、その時々にあったモノを使いながらインターネットに接続したり、ビジネスに活用したりというユーザーの方が多いと思う。その時に、1台のPCだけでなく、スマートフォンやタブレットでもOfficeアプリケーションを使って文書を作成したり、編集したりということができれば、能率はよりあがるだろう。

サブスクリプション型が圧倒的にお薦めのユーザーは?

このように、クラウドで提供される様々なサービスの利用権を付与することで、AdobeもMicrosoftもサブスクリプション型のライセンスを、永続型より魅力的なモノに見せようとしている。もちろんその狙いは、1次的に高額を課金できるものの次に買ってもらえるかわからない永続型よりも、月々安定した収入を得ることができるサブスクリプション型の方が会社の経営上は望ましいからであるのは言うまでもないが、ユーザーとしてはその方がお得なら特にそれは大きな問題ではないだろう。
従来通り永続型のライセンスを選択するのか、新しく登場したサブスクリプションを選ぶか、その選択はユーザーの目的次第だが、仮にユーザーがクラウドを本格的に活用していて、PCやスマートフォン、タブレットなどをマルチデバイスで利用しているという場合であれば、サブスクリプション型の方が明らかにメリットが多い。そうした使い方を既にしているというユーザーであれば、新しいバージョンのOfficeが登場したこの機会に、サブスクリプション型への移行を検討してみてはいかがだろうか。




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