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遅れてやってきたスマホの黒船? 上下のないスマホ「ONETOUCH IDOL 3」を発売したアルカテルが世界中で売れている理由:山根博士の海外スマホよもやま話

山根博士(Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2015年10月27日, 午後02:40 in Alcatel
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Ittousai, 9月20日
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ここのところ毎月のように、日本でもSIMフリースマホの発表・発売が相次いでいる。世界に閉ざされた市場だった日本も、気が付けばiPhoneがシェアを多く握り、多くの国外メーカーが参入している。大手調査会社が四半期ごとに発表するスマートフォン・携帯電話の出荷台数シェアトップ10企業を見ると、Apple、Samsung、LG、Huawei、ZTEなどの名前は日本でもすでにおなじみだ。

Gallery: Alcatelの個性的な端末たち | 10 Photos

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その他にシェア上位に入っているメーカーの顔ぶれを見ると、Lenovoは傘下に収めたMotorolaのNexusを日本で販売、Lenovoブランドのスマートフォンの販売も期待したいところ。他には中国のXiaomiやインドのMicromaxが顔を出しているが、両者とも母国がメイン市場のため日本への参入は無いだろう。

一方、ここ数年シェア10位内に常に顔を出しているメーカーがついに日本市場へ本格的な参入を果たした。フランス発のAlcatelブランドという『OneTouch idol 3』を発売したTCL(TCL Communication)だ。親会社はTVなどを手掛ける中国の総合家電メーカーでその歴史も長い。同社の名前は中国では誰もが知っており、TVなどは東南アジアなどにも製品を輸出している。
Alcatelスマートフォンで日本へ本格参入を果たしたTCL

とはいえTCLのスマートフォンは海外ではまだまだマイナーだ。というのもTCLは海外ではスマートフォンをAlcatelブランドで販売しているからである。Alcatelのスマートフォンならば東南アジアやヨーロッパ、アメリカそしてインドや中東など世界中で販売されており、国によってはAlcatelの看板を掲げた専門店も展開している。携帯電話の出荷シェア10以内の常連であることからわかるように、実はAlcatelのスマートフォンは世界中で結構売れているのだ。

老舗家電メーカーのTCL。TVなどは東南アジアでもメジャーな存在

Alcatelは元々フランスの携帯電話メーカーだったが2000年代に業績が悪化し、そのころ急成長を遂げたTCLに買収された。世界市場への拡大を図るTCLにとって老舗ブランドのAlcatelを手に入れることは大きな意味があった。しかもAlcatelは優れたデザインセンターを持っている。TCLの製品開発ノウハウと、Alcatelのデザイン・ブランドを手に入れた「新生Alcatel」の製品は、2010年のスマートフォン参入以降出荷台数を毎年伸ばしているのだ。今では世界中どの国に行ってもAlcatelのスマートフォンを見かけられる。

とはいえAlcatelブランドのスマートフォンの最新モデルが、iPhoneやGalaxy Sシリーズ、あるいはXperia Zシリーズと比較されることはほとんど無い。それもそのはずでAlcatelのスマートフォンラインナップを見ると、チップセットにQualcommのSnapdragon 600/400シリーズやMediaTek品を採用した製品が多い。すなわち同社の製品ラインナップはミッドレンジモデルが中心なのだ。だがそれにもかかわらず出荷台数を着実に増やしているのはなぜだろうか?それはズバリ、「Alcatelらしい」製品の開発を続けてきたからだ。

大きく目立った特徴が無くとも、Alcatelらしさをどこかに秘めた製品を送り出している

例えば2013年1月に発表した『OneTouch idol Ultra』は当時世界最薄の6.45ミリを実現したスリムなスマートフォンだ。しかも本体はオレンジや黄色などのカラフルなボディー展開でスマートフォンの世界に華やかな色合いを提供した。ちょうどそのころのスマートフォン市場はカメラの高画質化やLTE対応など機能強化へと動いており、本体のデザインは後回しになっていた。そんな中で大手メーカーからやや引き離されたポジションにいるAlcatelが世界最薄モデルを発表したことは大きな話題となったのだ。

このidol Ultra以降、Alcatelのスマートフォンに興味を持つ消費者の数が増えたのは言うまでもない。またTCLが世界最薄モデルを作るだけの技術を持っていることを業界に知らしめたモデルでもあった。なおカラフルボディーと言えばAppleの『iPhone 5c』を思い浮かべる人も多いだろうが、そのiPhone 5cが発表される半年以上も前にAlcatelは"多色カラバリスマホ"を出していたのである。しかも世界最薄というおまけつきでだ。

世界最薄なだけではなく6色のカラバリも美しいidol Ultra

その豊富なボディーカラーは低価格を売りにしたidol Popやidol Pixiシリーズなどにも引き継がれている。派手な原色や微妙な色合いの中間色などの色遣いは他社のスマートフォンと一味違ったものになっており、さすがは「フランス発」を名乗るだけの仕上げになっている。最新モデル『OneTouch Pop Star』では10色以上のカラバリで選ぶのに困ってしまうほど。また防水モデルの『Go Play 』はメッシュ状の背面が楽しげだ。

防水スマートフォンのGo Play。お揃いのデザインのGo Watchも楽しい機能が詰まっているがそれはまたの機会に

ミッドレンジやエントリーモデルのカラフルなモデルは、黒や白といった右も左も似たような色合いのスマートフォンの中にあって大きく目立つ。しかもプリペイドスマートフォン向けにもこれら製品は多数提供されており、スマートフォンとSIMカードをセットで買い替えるようなユーザーにとって「スマートフォン選びが楽しくなる」存在になっているのだ。そもそもiPhoneやGalaxy Sシリーズを求めるような層は元からハイエンド、高機能製品を求める。一方Alcatelの製品はマスマーケットのボリュームゾーンを意識した価格やデザインの製品を多数用意している。メディアに派手に取り上げられることが多くなくとも、確実に販売数を増やしているのだ。

Alcatelのスマートフォンはこのように外観上で特徴を付けるだけではなく、機能面でも他社にはない展開を行っている。例えば2013年9月発表の大画面モデル『OneTouch Hero』はスマートフォンに装着するフリップカバーに注目し、カバーを本体側面の接点にマグネット装着できる機構とした。そしてLED表示やワイヤレス充電に対応した複数のカバーを提供したのだ。機能と着せ替えを同時に楽しめるこの機構は、まるでTVのSF番組「サンダーバード」に出てくる、コンテナを入れ替えるメカの「サンダーバード2号」のようでもある。世間がiPhone 5/5cの発表で盛り上がる中、Alcatelからはこんなギミック心にあふれる製品がリリースされていたのである。

フリップカバーに機能を持たせてしまったHero。確かにこれは斬新なアイディアだった

翌年モデルの『OneTouch Hero 2』では同様のフリップカバーに加え、Bluetooth接続のハンズフリー子機、さらにはWi-Fi接続できる小型ノートPCのような10インチモニターとキーボードを備えた外部端末も利用できるとされた。これらの周辺機器は最新のテクノロジーを採用しているわけではないが、既存の技術を組み合わせることで製品の使い勝手を高めているのだ。しかも他社のやらない分野に果敢にチャレンジしている。カメラやCPUは他社のミッドレンジモデルと同等でも、他の部分で勝負できる製品を送り続けているのである。

Hero 2はノートPC型周辺機器も。但し実際に発売されたかどうかは不明

そして日本でも発売となった『OneTouch idol 3』は現時点でAlcatelのフラッグシップとも呼べる製品だ。Snapdragon 615に5.5インチフルHDディスプレイ、1300万画素カメラとスペックとしてはミッドレンジの上位クラス。性能だけを見ればZenFone 2などとそう変わらない。しかし一度idol 3を使ってみると、意外にも便利なことに気が付くはずだ。それは上下反転が可能な360度の回転機能。スマートフォンをポケットから出して、反対向きだったのでひっくり返す。毎日やっているから自然な行動なのだろうが、満員電車の混んでいる車内で片手しか使えないときなど実は結構困るもの。無くても無い機能かも知れないが、これに慣れると他のスマートフォンもついつい上下を気にせず使おうとしてしまう。キワモノ機構のようで実は使いやすさを考えた機能なのだ。

何気ない機能ながら意外と便利な画面の上下反転に対応するidol 3

またidol 3には音楽再生アプリ「OneTouch Mix」がプリインストールされている。DJ風に音楽を画面上のターンテーブルにセットしてイコライザーなどをかけて再生できるアプリだ。これ、使わない人にとっては無用のものかもしれない。だが最初から入っていなければ後からいれることもないだろう。音楽を楽しんでみたい、という入り口としてこのようなアプリを入れることは無駄ではないかもしれない。それにDJ機能を使わなくても音楽再生アプリとして利用すれば、ターンテーブルが回っているのを見ているだけでも楽しそうだ。ちなみに筆者は語学学習用の音声ファイルをMixで再生、リピートしたいところをターンテーブルを回して戻す、なんて使い方をしている。これが意外に便利でついでに音楽再生もちょいちょいいじってしまう癖がついてしまった。

Gallery: ALCATEL ONETOUCH IDOL 3 | 15 Photos

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スマートフォン以外も楽しい製品が多いAlcatel。海外の動きは要注目

さて現在のAlcatelのスマートフォンはプレミアム系の「idol」、アクティブな「Go」、コストパフォーマンスとデザインに優れた「Pop」、低価格ながらもフランスデザインを意識した「Pixi」の4つのラインナップとなっている。「Flip」などの派生モデルも出てきているが、それとは別にidolの上に位置する上位モデルの登場も噂されている。手堅いモデルを多数展開しているAlcatelのスマートフォンに、Snapdragon 808や810搭載モデルが加わればTCLのシェアはさらに上がるだろう。たとえハイエンドモデルがiPhoneと比較され勝負にならなかったとしても、その下に展開する各製品を含め、AlcatelとTCLのブランド価値を高める効果があるからだ。日本向けには今後も上位モデルが展開される予定であることから、今後海外で発表されるAlcatelのハイエンドモデルからは目を離さないようにしておくといいだろう。




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