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​Apple TV (2015)レビュー:大幅進化ながら課題も多数。未来のテレビを占う tvOS 初代機 (基本とSiri Remote編)

Ittousai, @Ittousai_ej
2015年11月17日, 午前05:00 in Apple
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3年ぶりの刷新を果たした Apple TV (2015)のレビューをお届けします。新Apple TVの目玉は声で検索や操作ができるSiri対応、タッチパッドやモーションセンサにマイクつきの新リモコン Siri Remote 付属、自由にアプリやゲームを追加できるようになった App Store対応、大幅に強化されたハードウェアなど。

公式製品ページのタグラインは「テレビの未来が、ここに。」 買える未来といえば Engadgetの大好物です。本当にテレビの未来が2万円弱(32GBモデル)で買えるようになったのか否かは続きの本文をごらんください。

Gallery: Apple TV (2015) レビュー | 22 Photos

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2007年の初代から数えて第4世代目にあたる新Apple TVですが、App Storeで自由にアプリやゲームを追加できるプラットフォームとしては初代にあたります。OSは前モデルと同様にiOSベースながら、プラットフォーム化とともに改めて「tvOS」として独立しました。

アップルの表現では「(...)テレビの楽しみ方は急速にアプリケーションへとシフトしています。だから私たちは、この発想を真ん中に置いた新しい基盤を作りました。tvOSという新しいオペレーティングシステムです (...)」。

入力機器のリモコンもユーザーインターフェースも大きく変わり、テレビにつないで動画などのコンテンツを楽しむ用途以外は別の製品になったといっても過言ではありません。

まずは三行で(※発売時点)


Siriやアプリについてくだくだしく述べる前に、現時点での評価を短くまとめれば:

・ネット動画端末としては滑らかで快適。前世代から大きく進歩。
・Siriの使い勝手や tvOSアプリ拡充など、「未来のテレビ」としてはまだこれから。
・一時期の iPhoneがそうだったように、日々の進歩を通じて未来との境界を楽しめる製品。


前述のように大幅刷新を果たした実質的な初代機であり、アップル言うところの「新たな基盤」であるために、あくまで2015年の発売直後における評価です。「まだこれから」には、売りのはずのSiri 横断検索が未実装など片手落ちな欠点の改善レベルから、まだ少ない tvOSアプリの拡充、さらには独自のネットTVサービスを検討中といわれるアップル流「未来のテレビ」への期待までを含みます。

そうした意味で進歩の過程が楽しめる製品ですが、現時点でも欠点はありつつ快適なネット動画プレーヤーとして実用になり、メディアアプリやゲームも着々と増えつつあることから、「アップデート過程を楽しめる人以外にはお勧めできない」わけではありません。

現時点での不満点や課題がいつ克服されるのか(されないのか)、そもそも本当にアップルの示す方向にテレビの未来はあるのか、方向が正しいとしてこの世代のハードウェアで辿り着けるのか否かなど、現状では保留せざるを得ない点ももちろんあります。

新Apple TVへの道。Apple TVの簡単な歴史



初代 Apple TV が発売されたのは、今をさること8年も前の2007年。初代は1kg超の本体にPentium Mプロセッサとハードディスクを載せOS Xベースで動く、限定機能 Mac mini に近い製品でした。

スティーブ・ジョブズCEO(当時)いわく、アップルにとってApple TVは「趣味」。MacとiPod (とiPhone)は本業であるのに対して、Apple TVはボリュームとして小さく、コンテンツ権利者との交渉も含め難題も多いことから、今後に向けた布石の段階といったニュアンスです。

2010年発売の二代目は中身が iPhone 4相当に変わり、体積で数分の一、重さも270gと軽量化しました。要はテレビ用の iPod touchになり、価格も三分の一の99ドルへ。2012年の三代目はプロセッサが iPhone 4S相当のA5へ、メモリが倍増の512MBへ、1080p出力対応と進歩したものの、入力に使うリモコンも画面のインターフェースもさほど変わらず、おおむね同じ製品でした。

ジョブズの後任としてCEOになったティム・クックは2014年、Apple TVはもはや趣味ではなく、2013年度で10億ドルのビジネスになったと語っています。また2015年3月のキーノートプレゼンでは、Apple TV全体の累計販売台数が2500万台であることが明らかになりました。

インターフェースを一新したApple TV (2015)



3年ぶり4代目となる最新モデルは2015年9月発表、10月末発売。テレビにつなぐiOSデバイスであることこそ変わりませんが、心臓部のSoCは iPhone 6世代のA8 (64bit 2コア、新グラフィックAPI METAL対応)へ、メモリは前モデル比4倍増の2GBへとへ大きくパワーアップしました。

(新旧Apple TV 詳細仕様比較)

グラフィック能力は大幅に進歩した一方で、映像出力は3代目と同じフルHDまで。iPhone 6sでも撮影できる4K動画出力には対応しません。ネット配信が先行する4Kコンテンツは見られませんが、据え置きで余裕ある電力と熱設計もあってか、ゲームやアプリのグラフィックは「ゲーム機級」といってあながち嘘でもありません。(とはいえ、GPU性能やアプリデータサイズの制約などから、上限もPS4やXbox One と同じといえば嘘になります)。



価格はストレージ32GBモデルが税別1万8400円、64GBは2万4800円。前モデル(三代目)も税別8200円で併売されています。

このようにApple TV (2015)は、Netflix や Hulu、Amazonなどが激しく争うネット動画配信の隆盛を受けて、また Fire TV や Chromecast、各社「スマート」テレビといった競合の登場に対応して、いよいよテ レビにつなぐ機械の市場を書き換え、獲得しようとする製品です。


シンプルな本体。USB-C端子採用




本体は従来モデルを約1.5倍厚くした黒い箱型 (約10cm四方、厚さ約35mm)。重さも約425gと、手乗りサイズにしては重くなりました。使用時はHDMIと電源ケーブルがしっかりと接続されているはずですが、ひっかけて落とさないように注意が必要な重さです。設置場所に困っても、ケーブルでぶらさげての利用はお勧めできません(当然)。

端子類はシンプルに、HDMI、有線LAN(100Mbps)、電源、USB-C。USBはサービス&メンテナンス用ですが、Macに接続してスクリーンショット撮影や録画にも使えます。光デジタル音声出力は廃止。 Bluetoothでもオーディオ出力できます。

電源はメガネケーブルでAC電源に接続するタイプ。 Fire TV Stick や Chromecast などスティック型製品のようにUSB給電ではなく、しっかりした電源ケーブルが付属します。本体の厚みと重さもあり、出先のテレビにネットコンテンツを映すため持ち歩くにはあまり向きません。

セットアップはiOS端末と連携



セットアップは洗練されており、iOS機器を近づけてWiFI設定やApple ID入力を楽にする仕掛けもあります。まずリモコンの認識は、最近のBluetooth 4.0機器の多くがそうであるように近くでクリックするだけ。



キーボードを備えない機器では面倒なアカウント設定とネットワーク設定については、iOS 9.1以降のiOSデバイス(iPad 2除く)が使えます。iOS端末をApple TVに近づけて、iOS側の画面に現れる確認ダイアログを押すだけで、その時点で接続しているネットワーク設定をApple TVにそのままコピーできる仕組みです。

Apple IDとパスワードも iOS側のダイアログから入力可能。リモコンと使いづらいソフトウェアキーボードで入力する必要はありません。

気の利いた合わせ技ですが、使えるのはセットアップ時のみ。Apple TV側で別のネットワークを選択した場合は改めて手入力になります。またサードパーティーアプリのアカウント設定などは当然ながら反映できません。

ここは純正 iOSアプリ Remoteの早期対応と、サードパーティー各社アプリの対応に期待したい点です。(サードパーティーでもApp Store経由で支払っているサービスなどは、アカウント情報の入力ではなく購入情報の復元だけで使えるものもあります)。

今回の主役 Siri Remote



旧Apple Remote から大きく変わり、どことなくiPod nano や iPhone 5を思わせる背面アルミ+前面ガラス製になりました。47gの軽さは手に馴染みやすく、アルミとガラス素材は見た目も触感も上々。たかがリモコンとはいえ、一般的な樹脂製リモコンとは格が違う印象があります。

非光沢のタッチパッドを上に、ライトニング端子側を手前にして持ちますが、背面はフラットなアルミで感触にも重心にも上下の手がかりがないため、上下を間違えて持ったまま親指の感触で気づくこともあり。スマホでもままあることながら、ミニマム&シンメトリも良し悪しといったところです。

接続方式は(ようやく) Bluetoothになり、テレビを狙う必要がなくなりました。ただしIR発光部も備えており、HDMI経由でなくIRで音量調節もできます。

タッチパッド(Touchサーフェス)部分は物理的に押し込んでクリック入力。押し込まずに触れるだけのタップではクリックしたことになりません。(デバイスとOS的には拾えているはずですが、MacBookのタッチパッドのように、押し込まないタッチをクリックとして認識させる設定はありません)。

Touchサーフェス上のスワイプを使った入力は、フォーカスを一気に移動したり、動画再生中のタイムラインを微妙に戻す〜一気に飛ばすなど、快適なアナログ操作が可能。アップルの主張するように「(テレビの)画面に直接触れて操作しているような感覚になれる」かどうかはともかく、十字キー連打、面倒になって押しっぱなし、行き過ぎて戻る、は改善しました。直接タッチではなくあくまでフォーカス移動なので、特に横一列に文字が並ぶソフトウェアキーボードなどでは、やはり「行き過ぎて戻る」が発生するものの、1アイテムずつ細かく移動したい場合は指をつけたままゆっくり動かせばちゃんと入力できます。


Gallery: Apple TV (2015) インターフェース | 16 Photos

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大きなボタンは左上からメニュー、ホーム、下段はマイクアイコンがSiri、その下が再生/一時停止、長いのは音量。アイコンの印字で分かりやすいといえば分かりやすく、アップル好みのシンプルデザインです。

旧Apple Remoteは大きな円に上下左右の印があったため方向キーであることが分かりましたが、Siri Remoteのタッチパッド部分はつや消しである以外はなんの手がかりもなし。最新デジタルガジェットを使いこなしたいわけではなく、単に映画が見たいという家族には、最初の使い方教習でまずタッチできて押せることから始める必要があるかもしれません。

あとは

iOS機器にない「MENU」は「戻る」機能
四角いアイコンのボタンでいつでも最初のホームに戻る

さえ分かれば、おおむねマニュアルなしでも快適に使えます。ホームのダブルタップでタスク一覧を呼び出し左右スワイプで選択、上スワイプで終了もiOS同様。

一方、iOSと共通ながら気づきにくい操作には、

・タッチパッドを長押ししてコンテキストメニュー

があります。ホーム画面のアイテム上で長押ししてプルプルさせ、並び替えるのは iOS でもお馴染みの操作です。

特にアカウント情報の入力時などに知っておくと人生が楽になる小技として、ソフトウェアキーボードで文字入力中に長押しすると、大文字小文字のクイック切り替えや代替文字種の入力、左スワイプで連続的に文字消しができます。



ここで左スワイプした回数だけDelete (BS)

tvOSのソフトウェアキーボードはグリッド上ではなく横一列に並んだ文字の端にDeleteがある仕様のため、端まで滑らせて一字消したり、いちいちABC / abc を押して大文字小文字を切り替えるよりいくらか楽です。

おおむね使いやすいSiri Remoteですが、ホームとメニューが同じ大きさで左右に並んでいたり、tvOSの仕様としてMENUボタンが「戻る」だったりそうでなかったり戸惑うこともあり、誰でもすぐに迷わず使えるとまではいえません。

Gallery: Apple TV (2015) インターフェース | 16 Photos

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次回の Apple TV (2015) レビューでは、問題の Siri 音声検索についてお伝えします。ハイライトは:




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