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ホリエモンらが(飲みながら)議論――カーナビなんて「音響カプラー」くらいに古くさい、パーソナルモビリティは「ラストワンマイル」:Make系ベンチャーの可能性とは

Atsushi Matsumoto , @a_matsumoto
2015年11月26日, 午前04:00 in Cerevo
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1周年を迎えたDMM.make AKIBAの記念イベントから、トークセッションの模様をお届けします。これは、堀江貴文氏(SNS株式会社ファウンダー)を迎え、岩佐琢磨氏(株式会社Cerevo代表取締役CEO)、小笠原治氏(DMM.makeエヴァンジェリスト)の3人が、「もし3人でスタートアップするとしたら何を作るか!?」というお題のもと1時間みっちり(飲みながら)語り合うというものです。話題の自動運転から、パーソナルモビリティ、VRの進化まで話題は多岐に渡りました。



冒頭「この3人でやるならおカネが掛かるものをやりたい」と切り出したのは岩佐氏。それを受けた「100億円くらい?」という堀江氏の想定でセッションはスタートしました。

堀江氏は既にロケット事業をスタートさせていますが、それ以外でこれから始めるとしたら?――攻殻機動隊で描かれたように人間の基本能力を拡張することに関心がある、と岩佐氏。DMM.make AKIBAに入居するexiiiの筋電義手が示すようにDisableの人々を支援する技術や環境は整いつつありますが、それ以外の皆が手に入れたくなるようなデバイスやサービスを作ろうとするとおカネがすごくかかる、というわけです。

「オリンピックを目指して資金調達とPRですかね?」(堀江氏)

「僕がやりたいのは『ホントの』VR」と堀江氏。Oculus Riftのような既存のVRではカメラから見た視野や音は得られますが、光線の経路のシミュレーション(レイトレーシング)までは提供できていません。触覚や嗅覚、あるいは音の再現性もかなりのところまで来ている。あとはレイトレーシングを小型・高精細なディスプレイ、全方位カメラ、センサーで行えないか? それによって、あたかも自分が瞬間移動したかのような感覚を得られるデバイスが実現できないか? と問いかけます。

「それなら100億掛からない」と岩佐氏。ウェアラブルにこだわらず8Kのような高精細で大型のディスプレイを顔の動きに合わせて移動(この追随性をどう実現するか、も課題だと岩佐氏は指摘します)させれば、同じ効果は得られるのではないかと言います。

岩佐氏のアイディアによって「じゃあ僕は高速通信のところを担当すればいいんですか? リアルタイムで、となると一番難しそうだけど(笑)」(小笠原氏)、「アミューズメント・パブリックビューイングの手段としてオリンピックを目指して――僕は資金調達とPRですかね?」(堀江氏)となんだかホントに実現しそうな雰囲気に。

車の未来もPCの進化と同じ?

「スタートアップするんだったら、グーグルが買収したくなるようなものがいい」と堀江氏。ホリエモンドットコムでさまざまな最新技術を取材しており、その中にはパーソナルモビリティも含んでいます。「EVが普及すれば、市場全体の販売台数が小さくなるカーシェアリングへと向かう。それは大手自動車メーカーが望む未来ではない。でも実際起こりつつあるのはオフコンからPC、そしてスマホへの進化と似て、でも一気にスマホに向かうような未来。であれば1人1台のパーソナルモビリティに可能性があるのではないか?」(堀江氏)

いまやPCよりも価格が高くなり、しかし1人1台、しかも短いスパンで買い換えることが当たり前となったスマホ。同じようにクルマという移動手段もパーソナルに向かう可能性があるのではないか、と堀江氏は言います。

「いまその分野は実際いろいろ動いているので、面白いんだけど、話しにくい(笑)」と岩佐氏は応じ「(Xiomiの3万円台モビリティのように)中国ではめちゃくちゃ安いものが生まれている」と指摘します。すかさず「DMM.make Storeでもツインホイール電動一輪スクーターを販売しているんだけど......」と小笠原氏。



公道での走行が規制されている日本にいると分かり難いのですが「スマホよりずっと安いパーソナルモビリティ」がすでに身近になっている、というわけです。「そんなパーソナルモビリティと社会との関係を考えているし、実際ハウステンボスみたいな場所で大規模な実証実験だって行えるはず。大手自動車メーカーとしては『うー......』となっちゃうわけだけど(笑)」と堀江氏。

「クルマの側がどこに行きたいかをもう知っている」世界

3人が考えるパーソナルモビリティは「クルマの側がどこに行きたいかをもう知っている」世界です。「カーナビなんてそれこそ『音響カプラー』くらいに古くさいと思ってる。Siriみたいにクルマと会話しながら――という記事も最近あったけど、なんで会話しなくちゃ行けないんだ(笑)」(堀江氏)。「毎週末、『イオンモールへ』って言いたくないよね(笑)楽しみ以外にはヒトが運転する必要もない」(小笠原氏)。堀江氏は更にパーソナルモビリティは「ラストワンマイル」の移動手段で良い、と断言します。

「バッテリーの持続時間や航続距離が問題になるんだけど、目的地の近くまではバスやレールのような公共交通機関を使えば良い。パーソナルモビリティのまま乗れたり、連結されたりとかね」(堀江氏)

「それ東南アジアとかアフリカとか既存のインフラないところには可能性一杯あるんじゃないか? 安いデバイスをばらまいてみたい。需要が拡がれば品質は自ずと上がっていく」(小笠原氏)

「深圳なんか電動バイクが当たり前になっている。悪貨は良貨を駆逐する、ではないけれど、ホントに安いパーソナルモビリティを電車に乗せて、駅からの残り10キロ程度をそれで移動する、という動きは拡がりつつある。それは『駅徒歩5分』みたいな不動産業界にも破壊的イノベーションをもたらす。萌えます(笑)」(岩佐氏)

「パーソナルモビリティが中心となる社会システムを構築すれば、いまEVや自動運転が抱えている問題は一気に解決する。日本でも5年くらいでガラガラと変わる可能性はある」(堀江氏)

モノを動かすサイバネティクスやデバイスによる医療や身体拡張、仮想的な移動を実現する次世代VR、そして実際の移動をスマートにするパーソナルモビリティ。全体を通じて「動く・動かす」がテーマとなった1時間はあっという間に過ぎます。その後は堀江氏と言葉を交そうと参加者が長い列を作っていました。

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