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LTE対応SIMフリーPC『VAIO S11』のチャレンジは、モバイルノートの新しいトレンドとなるか:週刊モバイル通信 石野純也

石野純也(Junya Ishino)
2015年12月15日, 午後04:00 in Vaio
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SIMフリーのSIMカードスロットを搭載し、通信機能にもこだわった「VAIO S11」が発表されました。標準仕様モデルの発売は、12月18日となります。本機は、まさに「モバイル」のために考え抜かれたPC。合わせて展開することになった、MVNOのサービスと合わせて見ていくと、この新機種の意義が分かります。

詳細な仕様や特徴は他の記事に譲るとして、ここでは、なぜVAIO S11がモバイルに特化したPCなのかを見ていきましょう。

最大の特徴は背面に設けられたSIMスロット。これまで、VAIOはSIMカードを挿せるモデルを出してきましたが、本機は昨今のトレンドを踏まえ、SIMロックフリーになっているのが特徴。つまり、通信方式さえ合えば、どの会社のSIMカードでも挿せるということです。

SIMカードスロットは、背面に搭載しており、抜き差しも簡単


対応バンドを見ていくと、ドコモや、ドコモから回線を借りるMVNOに最適化されていることが分かります。仕様としては、LTEがBand 1(2GHz帯)、Band 3(1.7GHz帯)、Band 19(800MHz帯)、Band 21(1.5GHz帯)に、3GがBand I(2GHz帯)、Band XIX(800MHz帯)をサポートします。ドコモの持つ周波数のうち、メインで使っているところをきっちりカバーしているわけです。

LTEはBand 1、Band 3もつかめるため、ソフトバンクと同じ周波数のワイモバイルで利用してもいいでしょう。ただし、この場合はいわゆるプラチナバンドと呼ばれる、Band 8(900MHz帯)に非対応な点は、注意が必要です。場所によっては、電波の入りがよくないということも、あるかもしれません。もっとも、ソフトバンクは当初はiPhoneのためにBand 1のLTEを積極的に整備しており、イー・モバイルとともに手に入れたBand 3も比較的広いエリアを誇ります。同社ではプラチナバンド非対応機種用のエリアも公開していますが、これを見る限り、都市部では大きな問題はないと言えるでしょう。

ドコモに完全対応したVAIO S11のBand設計


ソフトバンクでも都市部なら通信はできそう


VAIO S11は、単に通信が可能になっただけではなく、モバイルデータ通信利用時のことを考え、アンテナ感度にも気を配って開発されています。VAIOのテストによると、一般的なスマホに比べ、電界強度が弱い場所でもしっかりLTEで通信できるとのこと。スマホよりも筐体が大きいぶん、アンテナ設計もしやすくなっており、テザリングやモバイルWi-Fiルーターをあいだに入れて通信するよりも、安定してネットに接続できるようになります。

スマホに比べて高い受信感度を実現


モバイル通信に対応しただけと思われるかもしれませんが、この有無は、PCの使い勝手を大きく左右します。電源を入れてすぐにネットにつながるため、待たされている感覚は一切なく、ルーターやテザリング用のスマホのバッテリーを気にする必要もありません。筆者もかつて、WiMAX搭載のPCを使っていましたが、即座にネットにつながるストレスフリーな感覚は、一度使うと離れづらくなります。

残念ながら、WiMAXは現在、帯域をWiMAX 2+に譲りつつあり、料金と速度が見合わなくなったため、スマホのテザリングをメインにしていますが、やはり使い始めるまでの手間は多くなっています。

スマホのテザリングをオンにし、PC側でつながっているかを確認してから通信する。時間にすれば1分もかからないことですが、「これから仕事しよう!」と気合を入れたあとだと、やや出鼻をくじかれたような形になってしまいます。そういった点では、やはりモバイルデータ通信がそのまま利用できるのが、PCとしても望ましいと言えるでしょう。

とは言え、筆者のWiMAXの例もあるように、料金が見合わなければそのうち使うのをやめてしまいます。PC、特にモバイル用途のPCの場合は、使うときと使わないときの差が大きくなり、一般的なキャリアのデータ通信プランのように、毎月きっちりそれなりの金額が請求されると、割高だと感じてしまうのも事実です。

こうした点を解決するために、VAIOはNTTコミュニケーションズと協力し、自社でMVNOのサービスを開始しました。それが「VAIOオリジナルLTEデータ通信SIM」(以下、VAIO SIM)です。このVAIO SIMは、1年、2年、3年と年単位の料金プランになっているのが最大の特徴で、それぞれに32GB、64GB、128GBと大容量のデータ通信量が付与されています。これを1カ月で使い切るもよし、期限までの間にゆっくりと使い切るもよしと、高い自由度を誇ります。

VAIOオリジナルLTEデータ通信SIMプラン


まさに"使う月はギガバイト単位で使い、使わない月はまったく使わない"というモバイルPCにふさわしい料金プランと言えるでしょう。また、使わないときでも、通信速度を128Kbpsに制限しておけば、データ量を消費することなく通信ができます。通信速度の制御は、PC用のソフトから行えるため、常時接続しておき、速度が必要になったら高速通信をオンにするといった使い方も可能になります。

専用アプリで高速通信をワンタッチで適用可能


VAIO SIMは、VAIOが立ち上げたオンラインストアで販売しており、VAIO S11以外にも利用できます。PCと同様に、使うときと使わないときの差が大きなタブレット用にしたり、他のモバイルPC用にしたりと、様々な用途が考えられそう。このSIMカードも、モバイルPCのユーザーにとっては非常に魅力的と言えます。

ただし、1カ月あたりの料金に直すと、1年間プランが1150円(VAIO S11同時購入キャンペーンを利用しない場合)、2年間プランが950円、3年間プランが911円で、1カ月あたりのデータ量はそれぞれ約2.67GB、2.67GB、3.56GBになります。初期費用も込みになっているのはVAIO SIMのメリットですが、今のMVNOの相場が月900円で3GBだと考えると、単体で使うのには、少々割高感もあります。この点は、毎月きっちりデータを使うかどうかで、判断した方がよさそうです。

このように、VAIO S11は、PCというハードウェアだけでなく、通信サービスまできちんと用意された、トータルパッケージに仕上がっています。セットで使うことによって、お互いの魅力が引き立つものになっているというわけです。本機VAIO S11以外にも、ワイモバイルが「Surface 3」の販売を行ったように、モバイルデータ通信対応のPCは徐々に増えています。一方で、利便性が高いにも関わらず、対応PCの全体に占める比率はまだまだわずかです。

これまで障壁になっていた料金の高さは、MVNOの普及によって、徐々になくなりつつあります。あとはVAIO S11のように、メーカーのチャレンジが期待されるところです。このような状況の中、ハードと通信を一体的に提供することで、市場を切り開こうとしているVAIOのチャレンジ精神は、高く評価したいポイントであるのと同時に、他社にも広がってほしいと感じています。




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