米ノースカロライナ州にある、人口766人(2013年)のちいさな町ウッドランドが、町議会で太陽光発電所の新設を含む地域再開発案を保留しました。

理由は「太陽からすべてのエネルギーが吸い取られる!」から...。

 


のどかな町ウッドランドでは、すでに3つの太陽光発電所が稼働しています。しかし、新たに提出された地区再開発の提案書に記載された、新しい太陽光発電所の設置案は見送られることになりました。

提案に異議を唱えたのは理科の教師だった経歴を持つジェーン・マン氏。太陽光パネルの下(つまり日陰)にある植物の育ちが悪いことを地域の高い発がん率に結びつけ、懸念を表明しました。またマン氏はウッドランドのような小さな町に次々と太陽光発電所の話が来ることにも疑念があるようで「私達の生活にどんな弊害があるかわかるまで、いかなる書類にもサインをすべきではない」と呼びかけました。
 
 
ジェーン・マン氏の夫、ボビー・マン氏は「太陽光発電が作られ始めてから、町の人間関係がどんどん薄れてしまっている。若者はみんな町から出て行ってしまった」と意見。さらに「太陽光パネルは太陽の全エネルギーを吸い取るうえ、この町に少しの雇用も生み出さない。放置すれば町が消えてしまう」と主張しました。普通なら無知な夫婦が笑いものになって終わりそうなところですが、なんと議会はその意見に同調する方向へと傾きます。

夫妻の主張にはおかしなところも(多々)ありますが、太陽光発電が町に利益をもたらさないところは事実でした。企業の本社は町外にあるため税収はなく、支給されるといえば発電設備の消火訓練のための年間7000ドル(約85万円)だけという点に不満を持つ人もいたのかもしれません。

慌てたのは太陽光発電企業です。設備に発がん性もなければ、太陽の全エネルギーを吸い取ることもないと必死に説明をしたものの、なかなか理解は得られません。そしてウッドランド町議会は太陽光発電の新設案について投票を実施し、大差で新設を保留する決定を下しました。

ちなみにウッドランドにばかり太陽光発電所ができる理由は、近くに変電所があるから。別に田舎者をだまそうとして集まってくるわけではないと思われます。
『太陽の全エネルギーが吸収されたら困る』米国のとある田舎町が太陽光発電所の設置案を保留
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