映画『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役で知られる英国の俳優、アラン・リックマンさんが1月14日に亡くなりました。



舞台俳優・映画監督としても知られるアラン・リックマン氏は1946年生まれ69歳。家族の発表によると、闘病を続けていたがんにより、1月14日に家族と友人に囲まれ亡くなったとのこと。


もともとロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属し舞台で活躍した一方、世代を超えた人気の『ハリー・ポッター』シリーズでスネイプ先生を演じたことで、国内でも広く「あの人」と認知される俳優のひとりでした。

ほか映画での当たり役は、『ダイ・ハード』第一作で強烈な印象を残したテロ首謀者のハンス・グルーバー。ゴールデン・グローブとエミー賞と映画俳優組合賞を獲得した『ラスプーチン』(1995)のラスプーチン役などなど。

舞台や映画で幅広い役を演じ分ける多彩な俳優でしたが、特に一筋縄ではゆかない深みのある悪役、ヒーロー・ヒロインと渡り合い映画を支えるもうひとりの主人公といえる黒幕役で活躍しました。


一方、貫禄と端正な舞台俳優のイメージを逆手に取ったおかしみのある配役でもファンの記憶に残っています。ハリー・ポッター第一作の2年前、1999年の『ギャラクシー・クエスト』では、「英国の正統派舞台俳優だったのに、米国のテレビSFシリーズ(露骨にスタートレックな『ギャラクシー・クエスト』)に被り物の宇宙人役で出演したところ唯一の当たり役となってしまい、放送終了後20年近く経ってもマニア相手のコンベンションを回って糊口を凌ぐはめになった」という俳優アレクサンダー・デイン(ドクター・ラザルス)役。

昔の名前と被り物でどうにか食っている情けなさ、ファンにはバカバカしい決めゼリフを毎回毎回せがまれる不本意さを、本物の演技派俳優にして初めて表現できる圧倒的なやさぐれ感で演じて人気となりました。



劇中劇における決めゼリフは「グラブタールの鎚にかけて、ウォーヴァーンの太陽にかけて、復讐は果たされるであろう!」。営業周りでは「グラブサールの鎚にかけて......なんたる安売り」と改変セリフを言わされ苦悶の表情を見せます。



圧倒的なやさぐれ感といえば、古今東西の鬱キャラクターランキングで1、2を争う恐ろしいロボット、『銀河ヒッチハイクガイド』に登場する「パラノイド・アンドロイド」ことマーヴィンも演じています (2005年の映画版、声の出演)。



「極度の鬱で人生 / 生命を軽蔑しきっているロボット」というだけでもややこしい役ですが、きぐるみのため表情の演技はできず、しかも常に平坦なロボット声という制約のなか、劇中もっとも重要かつ愛されるキャラクターに見事に「命」を吹き込みました。

余談ながら、映画版マーヴィンの中に入って動きを担当したのは、映画『ウィロー』でも知られる身長104cmの俳優ワーウィック・デイビス。『ハリー・ポッター』シリーズではフリットウィック先生を演じています。つまり、映画版マーヴィンはスネイプ先生とフリットウィック先生の合体キャラ。



スネイプ先生役を激賞した『ハリー・ポッター』原作者J.K. ローリングによる追悼コメントはこちら。

リックマンと同じく英国出身のシェイクスピア役者で、メジャー映画でも大成功した俳優、イアン・マッケランによる追悼コメント。
追悼:スネイプ先生役のアラン・リックマンさん。『ギャラクシー・クエスト』のトカゲ頭、『銀河ヒッチハイクガイド』のマーヴィンも演じた正統派英国俳優
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