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Facebookの友だちがすごく困っていたらどうする?調査結果は「ほとんどの人が気にもしない」

Munenori Taniguchi
2016年1月26日, 午後03:00 in Culture
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英オックスフォード大学の人類学者ロビン・ダンバーが、「Facebookユーザーの友だちリストにあるほとんどの人が、そのユーザーに対し興味のかけらもない」とする研究結果を発表しました。

ダンバーは人間が友人関係を維持できるのは平均して150人が限界とする ダンバー数理論 で知られます。

ダンバーは Facebook 上で150人前後の友だちを持つ、18~65歳の英国人3375人を対象に調査を実施し、SNS上の人間関係と(過去に調査した)現実世界の人間関係の反応を比較しました。調査方法は、ユーザーが何らかの悲劇的困難に直面しているといった内容を Facebook に書き込み、それを読んだ友だちがどう反応するかを調べるというもの。

集計に現れた結果は、率直にユーザーを気遣う反応を見せたのが平均して14人ほど、また実際に手を差し伸べようとしたのはわずか4.1人。それ以外の"友だち"は反応を返しませんでした。なお、150人の友だちのうち現実世界でも知り合いなのは約27%(40.5人)とのこと。

ダンバーは Facebook 上の人間関係のなかにも、いくつかの層があるとしています。今回の実験では150人の友だちリストがあり、そのなかで5人前後までが、互いに助け合えるもっとも親しい層を構成しており、15人前後までが親しい反応を返す層だとわかりました。これはダンバー理論における5-15-50-150-500の法則に一致します。

ダンバーは「たとえオンラインの友だちリストがパンパンに膨れている人であっても、現実世界で同様に多数の友だちを抱えているかといえば、まったくそうではないはず。オンラインでの友だちはリストの数としてはいつまでも残るものの、やはりときどき顔を合わせたり直接対話をして互いにつながりを維持しなければ、自然に途切れていってしまうだろう」としました。

結局のところ、この実験は Facebook の友達関係でダンバー数理論が成立するかを確認するためのものでした。それにしても、150人友だちがいて、非常に困ったときに助けてくれるかもしれないのがわずか4人というのは、それこそリアルな数字なだけになんとも寂しいものです。

SNS はユーザーの連絡帳や行動履歴にアクセスし「友だちかも?」といった推薦画面で友だちリストやフォロワー数を充実させようとします。そうして膨張した友だちリストに、現実社会での友達ではない人が含まれていることはユーザー本人も認識しているはずです。

とはいえオンラインだけのつながりでも、たとえばオフ会に出席すればそれまであまり知らなかった人から大きな刺激が得られるといったメリットもありえます。また SNS のつながりがきっかけでビジネスチャンスが大きく拡がったいうのもよくある話です。将来の可能性という意味では、オンラインの巨大な友だちリストも一概に無駄なものとは言い切れないかもしれません。

ちなみに、ダンバー数の理論はもともと猿の研究から出発しています。猿の種類によって、ひとつの群れの頭数とその群れの猿の脳の大きさの相関をとったところ、頭数の多い群れほど大脳皮質が大きかったことがわかりました。

そして、逆に平均的な大脳皮質の大きさから集団生活をおくる頭数を割り出したところ、人間の脳の大きさでは150人規模の頭数になることを導きました。人間は群れで生活はしませんが、群れを友人知人関係という解釈に当てはめると、ちょうど150人前後になるとしています。

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