今や多くのスマートフォンメーカーがウェアラブルデバイスを手掛けている。

携帯電話販売シェア世界10位以内のメーカーを見ると、スマートフォンやタブレットだけではなくスマートウォッチやリストバンド型のアクティビティートラッカーなどをグローバルで販売している。だが上位常連メーカーであるZTE製品を見かける機会はあまりなかった。同社のウェアラブルデバイスは中国のみで販売していることが多いからだ。  

ZTEのウェラブルデバイス

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CES2016のZTEブースのウェアラブル関連展示コーナー。掘り出し物的な製品が揃っていた


そんなZTEの製品が一堂に会していたのが、ラスベガスで開催されたCES2016の同社ブースだ。まだ開発中のスマートウォッチや指輪型デバイスなど、なかなか面白い製品が揃っており、そのすべてを今すぐ日本など先進国でも発売してもらいたいと思ったほどだ。

ただのスマートウォッチじゃない!魚群探知機にもなるFish Smart Watch


真っ先に気になった製品が「D1 Fish Smart Watch」。スマートウォッチとしてスマートフォンから各種通知を受けることのできる機能は一般的。iOSとAndroid OSのスマートフォンで利用できる。

ディスプレイは1.22インチ、240x208ピクセル。金属製のベルトからは高級な腕時計タイプのスマートウォッチのように見える。だが専用のソナーをBluetoothで接続すると、魚群探知機に早変わりするのだ。スマートウォッチにも専用アプリがインストールされており、水温、魚のいる深度などを表示できる。

ボール大のソナー。本体を半分に開きマイクロUSB端子から充電する


専用ソナーは手のひらにのるボール大のサイズ。このソナーを釣糸の浮きに装着して、あとは釣糸を投げればよい。ソナーは水面の下方向に45度の角度で動くものを検知できる。

対応できる水深は1メートルから36メートルまで。またスマートフォンとソナーの距離は15メートルまで通信できる。もしもソナーの下に魚が現れれば、腕時計の画面に魚がどれくらいの大きさか、また集団なのかといった情報を魚の絵で表示してくれるというわけ。

これなら魚がいるかどうかわからない場所で、延々と魚が来るのを待っている必要は無い。また水温も測定して時計の画面上に表示してくれる。中国ではD1、ソナー、それぞれが約2万円で販売されているとのこと。これは釣り人口の多い日本でも受けそうなデバイスだろう。釣り人向けの製品というのもなかなか他では見かけない。

開発中のスポーツウォッチは大画面


もう1台腕時計型の製品として展示されていたのが開発中と言う「Sports Watch」。

CPUはD1と同じMT2502C、OSも独自を採用。ディスプレイは1.33インチ360x360ピクセルとやや高解像度。バッテリーは400mAhと比較的大きめで1日以上の利用が可能とのこと。スマートフォンとの連携機能は一般的なものを搭載しており、側面に配置した大きめの3つのボタンで操作も簡単になっているとのこと。

なおスマートフォンのカメラアプリのシャッターを切る機能も搭載。Android Wearほど高機能ではないものの、スポーツ愛好家などをターゲットにしておりユーザーフィードバックを元に製品化予定とのこと。防水や耐衝撃性は不明だが、ラフに扱えるタフなスマートウォッチつぃて発売してほしいものだ。なお展示品ながらGSMに対応して通話もできる。3Gへの対応は未定とのこと。

女性のための指輪型デバイス「Charm Ring」


指輪の形をしたウェラブルデバイスと言えば日本のLogbarの「Ring」が有名だが、ZTEの子会社が発売した「Charm Ring R1」はファッション性を第一にした女性向けの製品だ。

まず本体は大きい宝石の付いた指輪のような形状。この宝石は6色のカラバリがありそれぞれに「幸福」「熱情」「知性」などの名前が付いている。そして指輪を収納するケース、これが充電台になっているのだ。よく見るとケースの右側にマイクロUSB端子が見える。ケースにはバッテリーも内蔵されているため、ケースそのものを充電しておけば出先でもCharm Ringをこのケースに入れるだけで充電できるわけ。電池の持続時間は約24時間。

指輪を振ってコントロールできる


このサイズの指輪の中にモーションセンサーを搭載しており、運動量や睡眠状態の測定が可能。スマートフォンに着信や通知があれば宝石部分が光って知らせてくれる。

また指輪を付けたまま手の平を動かすとスマートフォンのカメラのシャッターを切る機能も搭載。これらスマートフォン連携はiOSとAndroid OSに対応する。そして女性のために有用と思われる防犯機能も搭載。夜道で危険を感じたときなどは、指輪をはめた指の動きで緊急連作先への緊急発信ができるとのこと。手首に何も巻きたくない女性に向いた製品かもしれない。なお発売は近日中とのこと。

腕輪型デバイスは凝ったデザインが特徴


このCharmの名前を冠したウェアラブルデバイスとして、腕輪型の「Charm Band」も開発中とのこと。機能はほぼCharm Ringと同等で、SOS発信などもできる。デザインは東洋っぽさを強くしており、ターゲットとするユーザーはアジアよりも欧米の女性のようだ。宝石状の部分はスワロフスキーの人造クリスタルを使っているとのこと。

女性向けウェラブルはこれから伸びる


そしてこちらはネックレス型だ。しかしなぜZTEがこのように複数の女性向けウェラブルデバイスを開発しているのだろう?

それはウェラブルデバイスを使ってもうらうためには、まず最初に身体に付けてもらわなくてはならないからだ。スマートウォッチにしても機能をどんなに強化させたところで、所詮スマートフォンには敵わない。中途半端な機能を売りにしてもそれはウェアラブルデバイスの第一の魅力にはなりえない。それよりもまずは「毎日身に着けたい」と思えるデザインの製品を提供しなければ消費者は買ってくれないのだ。機能をつい重視してしまう男性よりも、見た目で選ぶ女性の方がウェアラブルデバイスの利用率はこれから高くなるかもしれない。

ウェアラブルデバイスの日本投入を期待したい


ZTEは日本へMVNO向けSIMフリースマートフォンを続々と投入している。だがSIMフリー端末市場はすでに競争が厳しい状態だ。

スマートフォン単体だけではなく、魚群探知ウォッチや指輪型デバイスなど他社にはないウェラブルデバイスを出せば、ZTEの知名度も上がりスマートフォンの販売向上にも結び付くだろう。せっかく開発した製品を中国だけで販売するのは勿体ない。日本でも発売するべきだろう。
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