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太陽光発電ドローンで5G通信、グーグルが成層圏ネットワーク計画『Project Skybender』推進

Kiyoshi Tane
2016年2月1日, 午後05:00
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英ガーディアンが、Googleが成層圏に飛ばした太陽光発電ドローンなどによる5Gインターネット計画Project Skybenderを推進していると報道しました。同紙によれば、本計画は2013年から開始された高高度気球ネットワーク計画のProject Loonと同じスタッフにより担当。主にミリ波を使った5G(第五世代移動通信システム)高速通信の実現を目指しているとのことです。




実験はアメリカ・ニューメキシコ州にあるヴァージン・ギャラクティック社の民間宇宙港スペースポート・アメリカにて実施中です。使用されているミリ波は現在のLTE通信の40倍は速いとされ、5Gの基礎としてとして期待を集めている電波です。昨年の11月、NTTドコモも商業施設でミリ波を使った5G技術検証実験を成功させています。

ワシントン大学のJacques Rudell教授によると「ミリ波の大きな強みは、飽和している携帯電話通信網とは違った、新たな周波数が使えること。問題は、短距離で減衰してしまうために携帯電話ほど遠距離には届かないこと」。よってGoogleは空からミリ波を送ることで、弱点を克服しようとしているわけです。

今のところProject Skybendeでは手動と自動操縦を切り替えられるCentaurという機体と、Solar50というドローンの2つを併用。Solar50は、2014年にGoogleが買収したイギリスのスタートアップTitan Aerospaceのドローンで、成層圏まで上昇した後は太陽光発電により5年は無補給で留まれるとされています。



Solara 50は昨年墜落事故を起こしましたが、Googleは連邦通信委員会(FCC)から7月までニューメキシコにて実験を継続する許可をとっています。先のProject Loonは単体では上昇と下降しかできない気球を多数打ち上げ、高度によって吹く方角の違う成層圏の気流を利用し、全体としてネットワークを維持させるアルゴリズムにより制御。その点、ドローンは気球よりも特定の場所に留まりやすく、従って機体数も多くは必要ないため、環境への影響も少なそうです。

さらにドローンであれば任意の場所に飛ばせるため、ネットワークが寸断された被災地でのネット回線復旧にも迅速に対応できます。一時的に回線が混み合いやすいコミケなど、イベントでの運用も期待できるかもしれません。

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