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超小型人工衛星の利活用などを推進するスペースシフト社は2月3日より、クラウドファンディングサービス「Makuake」で超小型衛星開発キット『ARTSAT KIT』の販売を開始しました。基礎的な電子工作の知識で作成可能とし、宇宙空間で動作実績のある人工衛星をベースにしています。

価格は40万円(税込、以下同)、60万円、75万円のコースが用意され、どれも内容は同一です。安価なコースほど販売数が絞られ、本記事執筆時点で40万円のコースは完売しています。

ARTSAT KIT

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9 枚


『ARTSAT KIT』は、多摩美術大学と東京大学が中心となって制作した人工衛星「ARTSAT1:INVADER」をベースにしたキットです。「ARTSAT1:INVADER」は2014年2月にH-IIAロケットで打ち上げられた後、宇宙空間で約6カ月動作した実績があるため、『ARTSAT KIT』も信頼して使えそうです。

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「ARTSAT1:INVADER」

基板には部品がハンダ付けされた状態で届き、すぐに組み立てやソフトウェアの実験に取り組みやすくなっているのもうれしいところ。さらに、設計書など豊富な日本語ドキュメントも付属しています。

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Arduino互換のオンボードコンピューター「MORIKAWA」も搭載。衛星に積んだ各種センサーにアクセス可能なライブラリ(API)が用意され、ArduinoIDEでプログラミングできます。また、衛星打ち上げ後でも再プログラムも実行可能。

本体の大きさは10×10×10cm、質量は2kg以下。バス電圧は5V。QQVGA画質(160×120ピクセル)の撮影が可能なカメラ、ジャイロ、地磁気センサー、温度センサーも搭載しています。

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「ARTSAT1:INVADER」で撮影された地球の写真

宇宙空間で動作させるための太陽電池、通信モジュールは付属せず、衛星基板を組み付ける衛星構体は、3Dプリンターなどで作成する必要があります。打ち上げ費用も含まれていません。しかし、スペースシフト社は電波免許取得や振動試験、通信試験など専門的な手続きのサポート、打ち上げのアドバイスなどもしてくれるとのこと。

『ARTSAT KIT』は打ち上げ費用などは別にかかるとはいえ、H-IIAロケットに人工衛星を無償で相乗りさせるJAXAの取り組みなども活用することで、従来より安く人工衛星を開発・運用できるでしょう。本製品で、宇宙開発が盛り上がることが期待できそうです。
人工衛星のDIYキット『ARTSAT KIT』、Makuakeで販売。お値段60万円~(打ち上げ費用含まず)
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