重力波が初めて観測された日、米国の音楽グループ OK Go は、宇宙空間のような無重力状態を使ったミュージックビデオ "Upside Down & Inside Out" を公開しました。航空機で自由落下しながら撮影しており、無重力状態で撮影されたミュージック・ビデオとしてはおそらくこれが2例目となります。


OK Goといえば、その音楽性よりも奇抜なミュージックビデオばかり作っていることで知られる米国のポップロックバンド。2014年にはホンダの UNI-CUB β やドローンを駆使した "I Won't Let You Down" のビデオを公開。千葉での撮影や Perfume の参加といった話題性から、ここ日本でもその知名度を一気に上げています。

今回 OK Go が挑んだのは、無重力。宇宙飛行士の訓練などで使われる航空機の自由落下を利用し、無重力になった状態でメンバーがパフォーマンスをしています。

撮影はロシアの国営宇宙開発企業Roscosmos社やガガーリン宇宙飛行士訓練センター、さらにS7航空と、ロシアの航空宇宙関連企業の全面的なバックアップをうけて実施されました。と言っても、1度の飛行で無重力状態になるのはわずか27秒。曲の長さは3分と少しあるため、OK Go の面々は都合8回も、この無重力状態のなかでパフォーマンスを繰り返したことになります。

撮影自体は全員が楽しみながらこなした模様で、メンバーの嬉々とした表情は思わず見ていて楽しくなってしまいます。一方で映像に見入ってしまい、肝心の音楽そのものが頭に入ってこないのは、このグループのビデオが抱える宿命かもしれません。まあ単純に面白いので、何度も繰り返し見ていれば音楽は自然と耳に残るはずです。
OK Go - Upside Down & Inside Out

Hello, Dear Ones. Please enjoy our new video for "Upside Down & Inside Out". A million thanks to S7 Airlines. #GravitysJustAHabit

Posted by OK Go on 2016年2月11日
なお、この"Upside Down & Inside Out"は、先に紹介した "I Won't Let You Down" とおなじ2014年のアルバム「Hungry Ghosts」からの楽曲。日本では2年もあればアルバムを3~4枚ぐらい出すアーティストもいそうですが、洋楽の世界ではアルバムを作品の主体と考え、シングルカットとそのプロモーションビデオでアルバムセールスを伸ばす方法が主流です。とはいえ2年もたってまだシングルをカットできるということは、このアルバムの人気がそれだけ長く続いているからとも言えそうです。

ちなみに冒頭で、「無重力状態で撮影されたミュージック・ビデオとしてはこれが2例目」としたのは、過去に国際宇宙ステーション(ISS)の中でカナダのクリス・ハドフィールド飛行士が唄ったデビッド・ボウイの曲"Space Odity"があるから。一方、レディ・ガガは2015年に宇宙からのライブ・パフォーマンスをすると発表していましたが、こちらはヴァージン・ギャラクティックの宇宙船開発の遅れからまだ実現していません。
面白MV職人バンドOK Goが無重力に挑む新作ビデオ公開。Roscosmosなどロシア企業群が撮影に全面協力
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