DARPA が、潜水艦を自動追跡する無人艦 ACTUV (Anti-Submarine Warfare Continuous Trail Unmanned Vessel)の進水式を4月にも実施するとしています。ACTUVは不審なディーゼル・エレクトリック式潜水艦を、自動的に何千kmも追跡できる性能をそなえます。

ACTUV は全長約40m、重さ約40トン。海軍の船としては比較的小さく、武装はしていません。しかし、無人でありながら自律的に数千kmにもおよぶ航行が可能です。海軍のソナーブイが探知した潜水艦を、数カ月にわたって追跡可能で、複数の ACTUV 間で互いに情報を共有し、連携した航行もできるとのこと。

また無人のためか運用コストも低く、同じクラスの艦船に比べて一桁は少なく済むとしています。


ACTUV は不審潜水艦の追跡以外にも、他の船や各種調査船への補給物資運搬といった平和的な利用も想定しています。さらに自律航行船ではあるものの、通常時はちゃんと国際海洋法を遵守するようプログラムされます。

追跡相手に想定するディーゼル・エレクトリック式潜水艦は、潜行するとバッテリーとモーターで駆動するため、敵に探知されにくいとされます。しかし DARPA は ACTUV に新型のセンサーシステムを装備する計画で、これが成功すれば、海軍のあり方を大きく変革する可能性があるとしています。なお、ACTUV は2015年に実験用船舶を使ったテストを実施しており、このときは6週間に渡って、一度も他の船舶や岩礁などに衝突せずに自律航行を成功させました。

ACTUV は4月の進水式以降すぐ海軍に配備となるわけではありません。まずは18か月間の最終試験を実施する予定。また将来的に武装した無人艦の開発のため、必要なデータ採取にも使われる見込みです。

地上では自動運転車の開発競争が盛んで、互いに技術者の引きぬき合戦も激化していますが、海上では完全無人の自律航行艦がひと足先に実用化となりそうです。
DARPA、無人の対潜ドローン艦を4月にも進水。数千km、数ヶ月にわたり潜水艦を自動追尾
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