3度めの正直ならず。米ケープ・カナベラル空軍基地で日本時間2月29日8時46分に予定していた SpaceX の Falcon 9 ロケット打ち上げが、またもや中止となりました。これにともない SES-9 通信衛星の軌道投入と、注目されていたロケット第1段目の洋上着地試験もお預けとなっています。

SES-9打ち上げミッションは2月24日、25日と2度に渡って打ち上げを延期していました。いずれも極低温で使用するの液体酸素の充填作業と温度にまつわる問題が発生したため。今回は中3日を開け、万全を期しての再挑戦となるはずでした。

しかし予定していた日本時間8時46分(現地時間18時46分)まであと11分というところで、いったんカウントダウンを中止。そして打ち上げ時刻を過ぎた頃になってようやく発射場の"安全上の問題"により打ち上げシークエンスをストップしたことが伝えられました。ただ、この時点ではあくまで"一時停止"の判断。問題が取り除かれたところで再び15分前からにタイマーを戻してカウントダウン再開の運びとなりました。
 
 
この日2度めの打ち上げカウントダウンは、順調に進んでいるように見えました。そしてのこり数秒となったところで、いつものようにロケット噴射部への放水が開始され、カウントゼロでエンジン点火。ところが、すぐに燃焼の炎が消えてしまい次の瞬間、安全のために打ち上げそのものがシャットダウンされる結果となりました。



今回の打ち上げで使用している Falcon 9 は Full Thrust バージョンと呼ばれるタイプで、これまでのFalconに比べると推進力を強化しているのが特長です。一方で、燃料となるケロシンと液体酸素の温度を下げて高密度化する必要があり、レベルの高い温度管理が要求されるようになりました。

SpaceX CEO イーロン・マスクは、打ち上げの瞬間、推進力低下アラームが作動したことをツイート。やはり酸素の温度上昇が原因だと明かしています。


3度めもやはり打ち上げに至らなかったものの、打ち上げを強行して高価な積荷を無駄にしてしまっては意味がありません。早く万全の管理体制を確立し、確実な打ち上げを可能として欲しいところです。

なお、SpaceX は記事執筆時点ではまだ次回の打ち上げ日程についてコメントしていません。
米SpaceXのFalcon 9ロケット、また打ち上げ中止。3度目の正直ならず、液体酸素の温度上昇で推進力上がらず
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