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「Zの終焉」が意味するもの。ソニー Xperia Xの新戦略とは:MWC 2016

小口貴宏 (TAKAHIRO KOGUCHI)
2016年2月29日, 午後05:00 in Home-Dl
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バルセロナで開催された世界最大のモバイル見本市 MWC 2016より。ソニーは『Xperia第3章の幕開け』と称し、スマートフォンの新ラインナップ Xperia Xシリーズを発表しました。

新ラインナップ Xの名称の由来について、ソニーモバイル商品企画担当の伊藤博史氏は『ソニーとしてXperiaブランドにしっかり取り組みたいとの意向のもと、頭文字のXを切り取った』と説明します。一方で One Sonyの掛け声のもと、ソニー得意分野の技術を結集させたXperia Zシリーズの終焉が宣言されました。

Gallery: Zの意味するもの ソニーがXperia Xにかける思いとは | 9 Photos

商品企画担当の伊藤氏は、新たに発表したXperia Xシリーズについて『Xperiaの第3章の幕開け』と話します。第1章はソニーが2010年に発売した初のAndroidスマートフォン Xperia X10〜Zまで。第2章はカメラやオーディオといったソニー得意技術の結集 One Sonyの概念を取り入れた、Xperia Z1〜Z5までが該当するとしています。

記者の質問に答えるソニーモバイル 商品企画担当 伊藤博史氏


そして今回発表したXperia Xから始まる第3章では、『Zシリーズのようにスマートフォンに色々な機能を追加する形だけではなくて、お客様が求めている"本質"、エッセンシャルの部分にフォーカスを当てる』と話します。この本質とは一体何なのでしょうか?

ソニーがXperia Xでフォーカスする"本質"



ソニーがフォーカスする「本質」について伊藤氏は「カメラ「バッテリー」「握り心地」の3つのキーワードを掲げます。

まずカメラについて。Xperia XおよびX Performanceでは、Z5の2300万画素+世界最速0.03秒AFを継承しつつ、ソニーの一眼カメラαシリーズにも採用されているPredictive Hybrid Auto Focusを新たに採用。被写体が次に動く位置を予測して、予測した位置にフォーカスを合わせることにより、例えばサッカーの試合などで、ボールにピントが合い続けるとしています。



バッテリーについては、従来のXperiaシリーズの2日間バッテリーを引き継ぐ一方、米Qunovo社と提携。1年〜2年間スマートフォンを使い続けることで発生する、リチウムイオン電池の劣化による容量減少抑える最適化技術により、バッテリー容量の低下スピードを従来の半分に抑え『2日間バッテリーをより長期間楽しめる』としています。



握り心地については、Xperiaスマートフォンとして初めて、フロント側に曲面ガラスを採用。エッジが丸くなっているので、各コーナーの曲面が美しく、握る時も快適に手の中に収まるとしています。また、背面にはひんやりと心地の良いアルミを採用しました。

一方で、常に最高スペックを求めていたZシリーズとは異なり、Xシリーズではメインのボリュームを占める「Xperia X」に、ミドルレンジプロセッサのSnapdragon 650を採用。防水も高級機のPerformance以外は非対応です。

とはいえ、バスタブに浸かる習慣のない地域では防水は必要ありませんし、Snapdragon 650もミドルレンジとはいえ、性能を測るベンチマークでは昨年のハイエンドチップ808と同等以上の性能。むしろユーザーが本当に必要とする「カメラ」「バッテリー」「持ち心地」にフォーカスを当てたのは、Xperia Xシリーズを特徴づける戦略変更と言えます。

メインの"Xperia X"にはミドルレンジプロセッサのSnapdragon 650を採用


日本発売も予定するXperia X Performance。Snapdrgaon 820を搭載したハイエンドながら、Xperia Xシリーズの主役ではない

スマートフォン以外にもXperiaブランドを展開

今回のMWC 2016で、ソニーはXperiaブランドを冠する4つスマートプロダクト「Ear」「Eye」「Projector」「Agent」を発表しました。うちXperia Earは今夏発売予定。残りの3製品は製品化が未定のコンセプト発表に留まります。



伊藤氏によると、ソニーモバイル内部では、『スマートフォンばかり見ないで外の世界を見ようよ』という『ルックアップ』という掛け声が盛んに行われているとのこと。上記4製品もそのコンセプトに沿っており、共通点は『顔認証や音声認識といったソニーのインテリジェントな技術』(伊藤氏)が使われている点です。インテリジェントな技術とは、今流行りのAI(人工知能)と置き換えてもいいでしょう。


その一つXperia Earは、スマートフォンを取り出さなくても、インテリジェントエンジンがユーザーが必要としている情報を推定。耳に挿すだけで、メールやTwitterなどのSNSを自動で読み上げたり、音声だけでメールへの返信も可能。音声による道案内も利用できます。

(追記:3月1日16時45分)上記の打ち消し線部分について、ソニーモバイルより修正依頼が入りました。耳に挿すだけで自動で読み上げるのは、天気やカレンダー、ニュース、そしてTwitterでフォローしている新規ツイートなど。また、メールではなく『メッセージ』の読み上げに対応し、音声で返信できるのメールではなく『メッセージ』とのことです。お詫びして訂正したします。


Xperia Eyeは、ウェアラブルがコンセプトの半天球カメラです。服やストラップに装着して使います。数秒毎にシャッターを自動で切り続けるタイムラプスカメラとは異なり、インテリジェントエンジンが特定の人物の顔や笑顔、笑い声などを認識して、適切なタイミングでシャッターを切ります。

最近は観光地でスマートフォンの画面を通して景色が見る人が多い』(開発担当者)といい、Xperia Eyeではシャッターを押す部分をインテリジェントエンジン(いわばAI)が担当することで、人は肉眼で景色を見ることに集中できるとしています。

THETAのライバル? ソニーが360度半天球カメラ『XPERIA Eye』コンセプト出展。ウェアラブルがキーワード(訂正)

その他、壁に投影して音声やタッチ・ジェスチャーで操作できる Xperia Projector。カメラなどで個人を認識し、必要に応じて情報を投影する擬人化ロボット Xperia Agentなどを発表しました。

Xperia Projecter


Xperia Agent

急速に変化する市場への答えが Xperia X?

米アップルによれば、2015年のiPhoneの出荷台数は初めて前年割れとなる見通し。スマートフォンも部品の汎用化が進み、通信機器を開発したことのない企業でも、ODMを通じて簡単にスマートフォン市場に参入できるようになりました。このように市場環境は急速に変化しつつあります。

他社端末とのスペックシート上の競争ではなく、ユーザーが本当に必要とする要素、今回ソニーが挙げたのは「バッテリー」「カメラ」「持ち心地」ですが、そこに得意技術を集中投入する。一方で本質にあまり関係のない部分は妥協する。これがXperia Xの新しい戦略であり、変化する市場に対するソニーなりの答えだと感じます。

なおソニーは第2章のXperia Zシリーズにおいて、6.4インチの大画面ディスプレイを搭載したXperia Z Ultraや、初の4Kディスプレイを搭載したスマートフォン Xperia Z5 Premiumなど、尖った端末を次々に発売していました。第3章となるXperia Xで本質を追求するなか、そのような尖った端末が今後登場するのかについて気になるところです。



なお伊藤氏は今回のXシリーズを「幕開け」と表現。『第3章はスマートフォンだけでなく、新しいスマートプロダクトと一緒。これら1〜3年かけて、皆さんの期待に沿う製品を出していく』と、今後の製品展開に自信を示しました。

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